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コンクリートジャングルオブハザード  作者: バッド
20章 たまには暮らす人々を眺めよう

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328話 善意の基準

 ゆっくりと空中艦が着陸態勢をとり、降りてくるのを歓声と共に地上の人々は眺めていた。ようやく物資を配布してくれると思われる未来から抜け出してきたような艦が降りてくるのだから。


 窓越しに見ても人々の歓声の大きさがわかるというものだ。気が早いものは、艦が着陸するぎりぎりの場所に並ぼうとしている。警備をしている防衛隊が懸命に制止しているが、なんとか抑えている感じで、並ぼうとしている人々をどうしようかと困っている様子でもある。


 そんな大勢の人々を見ながら、イーシャはぽそりと呟く。その人当りの良い優しい笑顔で隠すように。


「レジスタンスなんて滅べばよかったのに………。司令は優しすぎるわ」


 一瞬、その目に酷薄な光を見せて呟くその姿は、いつも周りにいる人々が見たら驚くであろう。それぐらい怖いと感じる様子をイーシャは見せていた。


「ダメだよ~。呟き禁止。炎上確実になるよ」


 隣に歩いてきたイーシャと同じように医者の役目を与えられたツヴァイの南央なおがニヤニヤしながら声をかけてくるので嘆息を返す。南央はショートヘアの黒髪で小悪魔みたいな顔立ちだ。


「人々を助けるのには基準があると思うの。眼下で待っている人たちは助けるに値する。きっと司令の傘下として幸せに暮らしていくと思うわ。でもそれを妨害する人々がいることが信じられないの」


 頬に手をそえて、少しとげがあるような言い方をするイーシャに南央も同意する。


「いやいや、まさかレジスタンスがこの期に及んで自分たちの独立を企むなんて困ったもんだよね。独立禁止、大樹の傘下におとなしく入れっての」


「本当よね、なぜ神の傘下に入るのを嫌がるのかわからないわ。助けてもらってそんなことを言うなんて………。許されれば私が殲滅してくるのに」


 過激なる言葉を口にするイーシャだが、そこに罪悪感は無い。そこには自分の主人に対する愛情と忠誠があるだけだ。愛情がありすぎるがそれはツヴァイたち全員にあたるので問題はない。本当に問題が無いかというと首を傾げてしまうところだが。


「その時は私もいくよ。撃滅殲滅で大樹の傘下へってね」


 ケラケラと笑いながら南央も同意するが、それが当たり前なのだ。ここに来る前の会議にて聞いた内容を思いだしながら微笑みを返す。そこにはいつも通りの癒される聖女のような微笑みしか浮かんでいなかった。




 5日前、ここに来る前の遥様の家の地下にある大会議室での話である。


 ほぼ全員のツヴァイが集まり、ローマ帝国の共和会議で行われたような円形で中心を囲むような階段上になっている椅子が並ぶ中、真ん中にいる者が重々しく口を開く。


「名古屋シティは、本部をドームへと変えて、周辺の地域を領土として独立すると言いました。これは確定事項だとのことです」


 その重々しい口調に周りのツヴァイたちは驚き、お互いの顔をつきあわせて話し合う。


「助けてもらって独立?」

「恩を仇で返すつもりなの?」

「信じられない人間たちね」

「司令の戦っている映像を見たいです」


 最後の発言者の言葉に、それが一番大事ねと、しばしレキとクドラクの戦闘シーンを皆で仲良く見終わった後に四季が挙手する。


「なぜと聞いてよろしいでしょうか、サクヤ様」


 中心にいる人物。メイドのサクヤが重々しく頷く。


「交易で充分だよねとご主人様が言ったので、それを本気にとったようですね」


 きりりと真面目な表情で答えを返すサクヤ。ぶら~んと天井からミノムシのようにロープでぐるぐる巻きにされながら。


 その額にはノーカンと書いた張り紙が貼ってある。どうやら遥への膝枕券を賭けてツヴァイたちに負けた模様。渡すのを拒んで簀巻きにされたどうしようもない銀髪メイドであったりした。


 ツヴァイたちは皆、その様子を知っているので深くはツッコミを入れない。ちなみにツヴァイたちが賭けたのは司令と一緒に働く券。サクヤが勝てば、レキぼでぃの時にサクヤが一緒にいれることになっていた。


 まぁ、そんなことはいつもの事だとスルーして四季は首を傾げて、さらに尋ねる。


「本気でそれが上手くいくとは誰も考えないと思います。司令は下々の働きなど興味がないので面倒だから、そのようなことをおっしゃったのはわかります。ですが、なぜレジスタンスはそれを本気にしたのですか?」


 ハカリがうさぎリボンをフリフリと怒ったように震わせて、挙手をして立ちあがる。


「そうです。物資欠乏、車両もなく食料も銃弾ももう残り少ないでしょう。そしてオリジナルミュータントは最低レベルでも一般の戦車などでは倒せないと見せたつもりですが」


 そうだよねとハカリの言葉に皆が頷く。そのためにわざわざ戦車の攻撃ではミュータントが倒せないことと、車両を全て敵に破壊させてからのパワーアーマー隊の力を見せつけたのにと困惑する。


 はぁ~とため息を吐いてサクヤが続ける。


「なにをもっていけると考えたのか? どうやら彼らはこちらを見て、それでも自分たちが対等に近い力や物資を持っていると信じたいみたいですね」


「そんなバカなことを元レジスタンスたちは考えていると? わけがわかりません。なぜ対等と思っているのですか?」


「自分たちがシティを解放した。そして銃弾や物資は我々にすれば少ない欠乏レベルだと考えていますが、苦しい戦いをして質素な食事をしてきたレジスタンスにとっては多くの物資があると考えているのでしょう。それと2年間戦い続けてきた自分たちが支配者にふさわしいとも考えているのですね」


 えぇ~と信じられないと再びざわめくツヴァイたち。たしかに倉庫にはまだまだ銃弾や食料はあるだろう。しかし3万人を食べさせる食料ではとてもではないが無いし、これからのミュータント戦で銃弾など簡単に消えていく。既に結界は解除されたので、人の匂いを嗅ぎとったゾンビたちが大群で集まり始めているのをレーダーで感知ずみなのにと。


「そこで、レジスタンスには退場してもらいましょう。ご主人様には悪いですが、このまま彼らが2年間戦ってきたという誇りだけでシティを運営するのは害悪でしかありませんし」


 にっこりと微笑みを浮かべるサクヤ。


「大樹所属にしないと面倒くさいことに後々なりますしね」


 ぶら~んとミノムシ状態でキメ顔になるサクヤなので、いまいち決まらない締め方であったが、方針はそこで決まったのだった。




 あの時の話し合いは生温いとイーシャは考えていた。人間を助けるのは自分としても嬉しい。人々の感謝の言葉と幸せな表情を返されると自分も嬉しくなるからだ。そこには善意しか存在しない。嫌々やっている仕事ではないのだから。


 だが、そこには厳然としたルールが存在した。その線引きとは司令の傘下にいるか? もしくはこれから司令の傘下に入るかというところだ。傘下に入らないつもりの人間など必要がないとイーシャは考える。しかもありがたくも命を助けられておきながら。


「キノは上手くやっているようね」


 この点について、会合が必要となるが司令へはドライのキノ、変身後は木野勝利が行うと伝えておいた。きっと上手く話し合いをするでしょうと自信を持って。


 司令を騙すようで心苦しいが、これは司令のためであるのだ。司令にとって上手い話し合いをするという意味なので嘘ではない。レジスタンスにとっては酷い条件となるだろうが。


 人々が着陸地点へと集まってしまったので、防衛隊が整理している。そのため艦がなかなか着陸できない様子をみて、南央へと声をかける。


「キノは上手くやったようね。どんな話し合いになったのかしら?」


 まったく締結する様子もないと報告ではなっている。内容は聞いていないが興味はある。


「たしかね~。ドームの割譲、軍の駐留、銀行を作るにあたっては大樹傘下としての法の下にあるので手出し禁止だったかな? あと色々えぐい話をもちかけているみたい」


 その言葉にフフッと上品に笑うイーシャ。楽し気に南央へと教えてもらった内容について評価をした。


「それなら、レジスタンスにとっては確実にのめない内容ね。特にドームの割譲は困るでしょう。あそこが物資集積地になっているんでしょう?」


「うんうん、もはやレジスタンスにとっては絶体絶命、休暇申請をだしてお引き取りを~ってな感じだよ」


「なら、次の一手でとどめですね。四季の計画通りに」


 ようやく着陸した艦から窓越しにレジスタンスが数人銃を背負って、遠くからこちらへと走ってくる姿を見て、薄らと笑みを浮かべるのであった。




 荷物搬入用ハッチが大きく開き始めて、イーシャは気を取り直して優しい笑顔を浮かべる。ここからは仕事の時間である。隙を見せるわけにはいかないのだ。それに人々を助けたいと思う自分もちゃんといるのだから。


 ハッチが開くと、大勢の人々が救いを求めて必死な様子を見せており、それを防衛隊が抑えながら大声をはりあげていた。


「皆さん、物資は充分にあります。足りない場合はすぐに追加要請を行う予定でもありますので、落ち着いて並んでください。繰り返します………」


 その中に自分に好意を持っている人々も幾人かいるのを確認するイーシャ。人々の好意は大事なものだし、自分もそんな人々が好きである。なにしろ司令の傘下にあり、役に立ってくれる人々だ。優しく接しなければならない。


 そんな人々へと心安らぐような笑顔を向けて、小さく手を振ると、ますます防衛隊の人々は頑張りを見せて働く。


「優しいのは良いんだけどね~。恋愛的な感情をもった人たちは可哀想、恋愛成就不可、ブラックな仕事場」


 そんなイーシャを見て、小さく苦笑をする南央。まぁ、本当に優しい気持ちを持っているのは確かなので、恋愛感情を持つ相手が悪いということになるのだろうとは理解しているが、彼らは不毛な戦いをしているとも考えている。哀れすぎる人たちだ。


「気の持ちようよ。嫌々やるより全然マシでしょう? さて、お仕事のお時間よ」


「ほいさ。医療現場、軽症患者に栄養失調を治さないとね」


 そうして数人のドライと一緒にイーシャと南央はハッチから外へと出るのであった。




 輸送艦からは大量の食料と毛布が配られている。人々は配給される物資を大切そうに受け取りながら離れていく。


「綺麗な毛布よ。暖かそう」

「おとーさん、ご飯食べたい」

「あぁ、久しぶりの米だな。有難く頂こう」


 そこかしこで毛布に包まれながら、和気あいあいとお弁当を食べ始める人々の表情は明るく嬉しそうだ。


 仮設風呂からも大勢の人々が出入りをしていき、ござっぱりとした人々が物資を貰おうと並ぶ。


「あ~。数年ぶりの風呂だよ」

「もう一回あとで入りたいわ。匂いが気になるし」

「俺たちも配給をもらいにいこう」


 今までの暮らしを考えて、そして綺麗になった体を見て、気力が戻ってきた様子の人々。


 そんな人々を横目に、仮設医療テントには多くの簡易ベッドが並んでおり、軽傷な人々や栄養失調気味の人々が寝ている。


 イーシャたちはその人たちへと素早くメディカルスキャンを眼鏡でしていき、必要な薬を処方していく。


 ガリガリに痩せた子供には優しい笑顔で栄養薬を投与する。足りない栄養を補充できる薬品だ。フケだらけでぼさぼさに絡む汚い髪の毛だが、気にせずに頭を撫でてあげる。まぁ、使い捨ての治療用手袋越しだが。医者なのでそこは譲れない。次の患者もいるので、手袋は常につけておかないと困る。


「大丈夫? もうこのお薬を投与したから元気になれるわよ」


 そうして、はい、と苺ジュースの紙パックを手渡す。


「これを飲んで、あとでゆっくりとご飯を食べること。医療テント前には栄養失調者用の柔らかいおかゆなどが置いてあるから、それを食べること。普通のご飯はまだ食べちゃだめよ?」


「は~い。せんせー。ありがとう」


 目をキラキラとさせながら嬉しそうに苺ジュースを飲み始める子供。その子供の両親がお礼を言ってくるが適当に笑顔であしらい次の患者へと手袋を取り換えて診察をする。次も栄養失調であったので、同じ処方だ。


 テキパキと治療という名のゲーム的回復方法を行うイーシャたちへと、がなり声が聞こえてきた。


「やめろ! まだ話し合いは終わっていない。この支援をすぐに止めるんだ!」


 その声をした方向をみると、薄汚れた服を着て、背中にアサルトライフルを背負った元レジスタンス。今はなんといったか。たしか評議会とかだったか? の軍人がいた。


 軍人はこちらに手をおおげさに振って歩いてくる。


「これは内政干渉だ! まだ支援の内容は決まっていないし、ここで支援活動をしても良いとは許可していない! 早々に切り上げて退避せよ」


 イーシャは内心で、さすがは四季と感心をする。どうやってここまで空気を読まない人間をここに派遣できたのかわからない。そこらへんは謀略に長けている、司令に選ばれた指揮官といったところだ。恐らくは空気を読まない人間が来るようにここに仕向けたのだから。


 元レジスタンスの横柄な態度を気にせずにイーシャは治療をひとまずやめて、前へと進み出る。


 真剣な表情を浮かべて、その横柄な態度に不機嫌な表情を返して言葉を紡ぐ。


「なんの御用でしょうか? 現在、私たちは半舷上陸中です。そしてこれはこれから行う支援の練習ですよ。彼らはボランティアで練習を手伝ってくれる人々です」


 軽く手を振りながら詭弁を口にする。その言葉を聞いて、もちろん元レジスタンスの人間は激昂した。


「ふざけるな! これは内政干渉だ。練習? こんな大勢の人々がエキストラなわけないだろ! 解散、解散だ!」


 その様子にレジスタンスの中でも、恐らくは悪徳コミュニティの支配側を裏切った人間だと簡単に想像できる。なにしろ態度が横柄すぎる。今までの経験から、威張って指示をすれば大丈夫だと考えて、その行動に慣れている人間だからだ。


「私たちはここの人々を全員助けるまで動くつもりはありませんよ? 皆さん、せっかくエキストラをしてくれるとおっしゃってくださいましたし」


 一歩も引く様子の無い女医の姿勢に、周りの人々は感動の表情となり、お互いの顔を見合わせて頷く。


「俺たちを守ることもできないのに、内政干渉なんて言うんじゃねぇ!」

「そうよ! 私たちを救ってくれる物資はいつになったらあるわけ?」

「レジスタンスが解放してくれたのはありがたいが、前と暮らしが変わらないじゃないか!」


 大勢の人々が元レジスタンスの軍人に非難の声をあげる。轟々とあちこちから怒りの声が聞こえてくるので軍人は銃を手に持ち顔を真っ赤にして怒声をあげる。


「ふざけるな! すぐに生活は良くなる! ここで内政干渉を防がないと我々は奴隷のような生活へと陥れられるぞ」


 空へと銃を向けて、引き金を弾こうとする元レジスタンス。その様子に怯む様子を見せる周りの人々だが


「現在の艦周辺は防衛隊の警備範囲でな」


 その銃を握り、元レジスタンスを思い切り殴る人間がいたのであった。


「ぐわっ」


 殴られて、吹き飛ぶ元レジスタンスへと声をかけたのは仙崎であった。周りにも警備員が数人集まって、他の元レジスタンスを取り押さえていた。


「ふ、ふざけるな! これは侵略だ! 我々は名古屋評議会として」


 よろめきながら立ちあがる元レジスタンスが、声をはりあげようとするが


「こんにゃろ~」


 ベシと再び木の葉のように吹き飛ぶ元レジスタンス。横合いから蹴られたのだ。


「はっ! 侵略? どう考えても、こっちに正義を感じるぜっ!」


 飛び込んできたのは獣の耳と尻尾をもつ瑠奈という少女であった。たしか、変身用アイテムを司令直々に与えられた羨ましい人間だ。


 その少女はグッと拳を握り、堂々と宣言する。


「この様子を見れば100人が100人、どちらに正義があるかわかるぜっ! どうやらレジスタンスとはお話合いが必要だっ!」


 獣っ娘を見て、騒ぐ人々。


「おぉ、瑠奈ちゃんだよ!」

「モフモフっ娘よ!」

「尻尾触らせて~」


 最後の人間が尻尾を触ろうとするのを躱しつつ、瑠奈は歩き出す。ドームへと。


「ちょっと、意見を言ってくるぜ!」


 元気よく大声での宣言をあげて、てこてこと歩き出す瑠奈。それを見て、他の人々もついていく。


「お~! 俺たちもいい加減限界だ! ちょっとレジスタンスに文句を言いに行こう!」

「そうよ、これだけ助けてくれる人々の手を振り払うなんてひどいわ!」

「そうだそうだ。お医者さんに助けてもらった子供の恩を返すときだ!」


 ぞろぞろと歩いていき、それを見た通りすがりの人もその話を聞いて集まっていく。どんどん膨れ上がる集団はドームへと向かうのであった。


 それを見ながらイーシャは唖然とした。ちょっと想定よりも動きが早い。想定ではここの争いを起点に色々と話し合いをして、大樹傘下へという話にしようとする作戦だったのだ。


「ヒーローって本当にいるんだね~。たしか司令は瑠奈ちゃんを主人公ウルフとか言っていたと私は記憶しているよ。安心確実、ご都合主義、絶対的主人公だって」


 南央がこちらへと歩み寄ってきて声をかける。たしかにそうかもしれないと、苦笑をする。


 仙崎もこちらへと心配した表情で近寄ってきて


「怪我はないですか、イーシャさん?」


 気遣ってくる言葉にイーシャはもちろん優しい笑顔で返す。


「大丈夫です。仙崎さんが守ってくれたから助かりました」


「い、いや~。警備として当然のことをしたまでです。それよりあれをどうしましょうか?」


 頭をかきながら照れる仙崎は集団を見ながら問いかける。ドームへと瑠奈を先頭に歩いていく集団は戦いになるのだろうか? そんなことがあったら司令から怒られるか失望されてしまうかもと恐怖を覚えるイーシャだが、その時は忍者隊が動くだろうとも予想していた。


 なので答えは決まっている。


「あの人たちの動きは正しいものです。これからどうなるかは私たちは見守るしかありません」


「ですな~。まぁ、怪我人がでないようにしたいところですが………」


 瑠奈率いる集団による抗議でレジスタンスへの抗議活動が人々に広がるのは、すぐ後の話であった。

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[一言] レジスタンス...正義から悪に。 抵抗するために集まったんだから、終わったら解散しないとね。目的がなくなった集団って腐るだけだよね、たぶん。
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