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コンクリートジャングルオブハザード  作者: バッド
9章 東京観光をしよう
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101話 おっさん少女対ハザードなボス

 オアシスから遥は滑り落ちるように駆け下りていく。転べば切り傷だらけになるだろうナイフのように鋭利な岩山を軽々と乗り越えて降りていく。


 そこには恐怖の表情は見られず、相変わらずの黒髪黒目のショートカット、眠そうな目をした子猫を思わせる母性本能を喚起させる愛らしい小柄な身体を持った美少女の姿があった。


 変わり果てた無上が見えてきて近づいてきたので、バトンタッチである。ほい、タッチと問いかける。


 勿論、相手は頼りになる戦闘民族な美少女レキである。


 すぐに主導権は入れ替わりレキへとなる。その瞬間に僅かに洗練された動きへと身体の動きが変わる。


 極限までスキルを使用できるレキの力である。


「では先制攻撃といきましょう」


 キュッと紅葉のようなおててを握り、トンッと大地を蹴り上げ無上に迫るレキ。


 敵の態勢が整っていなくても容赦はしないレキだ。本気になるまで待つ? 本気になるまで力を出せない敵は強者ではないと考えるレキなのだ。変身シーンなど待たないのである。


「わぁたぁしぃのちぃぃかぁらぁは」


 何かを言おうとしているようだが無視して、右拳を流れるように接近しながら繰り出すレキ。砂漠の砂に足を取られず、軽やかに踏み出して体をふわりと浮かせて無上の頭を狙う。


 スィと意識をしていても防げないだろう自然な動きから繰り出す攻撃は先制ヒットとなると思われた。


 しかしその攻撃は、鈍重そうな肉塊に包まれた大木みたいな左腕が素早く突き出されてあっさりと防がれた。


 華奢で脆弱そうに見えるレキであるが、その一撃は鉄サソリをもあっさりと砕き殺す凶悪な拳である。


 その一撃を無上はあっさりと防いだのだ。体幹は動かず、後退りもせずに軽く受け止められたのだ。


 体術らしきものは使っていなかったのに、この結果は驚きである。余程、基礎能力が高いのであろう。反応速度のみで対応してきたのだ。


 無上はすぐさま左腕で受け止めたレキの拳を振り払い、右腕を繰り出す。やはり鈍重そうに見えた肉塊に包まれた右腕の拳だったが、空間を歪ませながらレキに迫ってきた。


 意外と速い攻撃であったが、レキはすぐさま見切りをつけ、回避をしようとする。吹き払われた拳と共に体を空中に流し、体を軽やかに捻り回避行動に移る。


 攻撃を見切り、ぎりぎりの距離で回避したと思われたにもかかわらず、レキは体を揺らす衝撃と共に吹き飛ばされた。


 見切った筈の攻撃は歪んだ空間により間合いを見誤ったのだ。腕の周りにも空間の振動が発生しており、その振動に巻きこまれたのである。


 その攻撃範囲は身体を基礎とする体術では見切れない超常の力である。


 レキはくるくると、軽い身体を回転させて吹き飛ばされたが、すぐに体勢を空中で立て直す。


 そのままスタッと、レキは美しく健康的な脚で着地をする。


「なるほど、超常の力が含まれると見切りも難しくなるのですね」


 動揺せずに眠たそうな目で冷静に無上を見るレキ。


「ふはひぁ、わたしぃ、けんきゅぅ」


 叫びながら無上は両拳を素早く交互に繰り出してレキを殴り殺そうとする。繰り出す拳には空間の振動が全て発生していた。


「今度は見切りを誤りません」


 スッと目を細めて、レキは身体を半身にして構える。


 迫りくる拳を、その拳と比べると比較にもならない小さな手の平を開き捌こうとする。


 無上の拳は、腕の周りも空間を振動させブオンブオンとその振動の音を立てながら接近してくる。だが先程レキはその攻撃を見ていた。


 いつものように無上の腕に手を添えて捌こうとはせずに、大きく身体を動かして繰り出される拳から回避をする。振動も越えて無上の腕を回避してレキは通り過ぎていく腕に、素早く脚を踏み込み拳を繰り出す。


 空間の振動を越えて、レキの小柄な体躯からは考えられない威力の音速の拳が撃ちだされて、腕を砕こうとするが、振動を貫いたところでまたもレキは衝撃と共に吹き飛ばされた。


 服は波打ち、髪は流されて身体は強く打ち付けられたように飛んでいく。


 今度は空中で立て直すこともできずに発生した衝撃の威力で地面に叩きつけられるレキ。ズササッと地面を擦るように砂煙を上げながら吹き飛ばされていく。砂埃でその可愛らしい小柄な身体は汚れ、可憐な唇からは衝撃を受けたことにより血がツツッと流れていく。


 すぐさまレキはぴょんっと立ち上がり、くぃっと腕で血を拭い無上へと向き直る。


「多彩な攻撃にして頭脳的な戦い方は本能に根付きましたか」


 決して油断はしなかったレキである。だが回避した腕から超常の力が発動するとは思っていなかった。


 見ると腕の横に亀裂のような目玉が生えており、ぎょろぎょろと忙しなく動きながらレキを見ていた。


 先程の攻撃はその目玉から放たれたのである。しかもリィズが使用していた振動の超能力であった。どうやらリィズの超能力をコピーしているらしい。


 ただし威力は比べ物にならない。凝集率も威力もあっさりと鉄サソリの外骨格を砕けよう能力だ。


「やばいぞ、レキ。ここは私の超能力で」


 レキの劣勢を感じた遥は超能力での攻撃を提案しようとするが、レキは言葉を被せてきた。


「問題ありません。私だけで倒します」


 戦闘では頑固なレキである。劣勢でも信頼は揺るがない遥である。なら、任せたよと押し黙った。


 任されましたと、僅かに口元を綻ばして笑顔になり、レキは再び戦闘に入ることにした。


 レキは無上の全身を見ると、腕の各所に目玉が生えているのが見えた。全部で8個は腕に生えているだろうか。恐らくは全ての目玉から超能力を放てるのだろう。


「私の力は体術のみではありません」


 アイテムポーチからリキッドスナイパーを取り出す。


「その邪魔な目玉から倒させてもらいます」


 シャキッと構えて無上に再び立ち向かう。レキの銃術は体術よりも僅かにレベルが1少ないだけである。


 自らの力は極限まで使用するレキである。ただし戦闘民族なので、物理にその使用スキルは偏っていた。


 後、遥には内緒ではあるが、こっそりと超能力は遥の領分だと考えていた。なので、自分の領分である物理スキルで倒すのである。まぁ、超技を使うための最低限の超能力は使うが。


 構えて撃ち込もうとすると、無上もそれに気づいて目玉から超能力を発動させる。目玉から爆炎が二つ生み出されて飛んでくる。少し置いて振動波がレキの回避を予想して、レキから外れて飛んでくる。


「未来位置を予想して、炎で私の視界を埋めて振動でトドメですか。壊れた頭でも頭脳的ですね」


 いくら視界を埋めても気配察知で見抜いているのである。無駄な攻撃であった。


 そして眠そうな目はそのままで、平静な声音でレキは呟く。


「エンチャントサイキック」


 久しぶりに使う付与超能力は変わらず空間を歪ませて身体を覆い、超常の力をその小柄な体躯に満ちさせる。満ち溢れる力をそのままにレキは超技を発動させた。


「超技レインスナイプ」


 カチリと引き金をちっこい指で引く。満ち溢れた超常の力は銃を伝わり流体金属でできた銃弾に伝わる。


 撃ち出された銃弾は、空中で流体と化し無上の腕に生えた目玉の数と同じだけ分かれ、細い糸でできた矢のように飛翔していく。


 超技で撃ち出された矢のような複数の銃弾は、あっさりと無上の炎を撃ち抜き、振動波を打ち消し目玉に直撃した。


 命中した銃弾は目玉のみならずに、両腕を吹き飛ばした。粉砕された肉片がパラパラと砂の上に落ちていった。


「グギャァ! じにだぐなぁい」


 無上が爆砕した両腕を見て痛みの叫びを上げる。叫び声は上げているが、どこまで痛覚があるかわからないものである。


「でも叫び声まで、バイオ的とはこいつバイオオタクだね」


 余計な一言を遥が言う。常に呟く隙を逃さないおっさんである。だってボスにそっくりなんだものと言い訳もするのである。


 たぶん無上のエゴはバイオ的なゲームででてくる超能力が元ではないかと予想する。ガンコンで戦うバイオ的なゲームの時にヒロインが超能力を使用していたのだ。あれは己の力のみで生き残るバイオ的なゲームを否定するような凄い力であった。


 その展開も、またよしとは思ったが、それを見た仲間の軍人が未来で裏切ってパワーアップしたのが弱すぎるのではないかとも思ったものである。超能力を求めたのに、なぜか物理的変異をその軍人は未来で選択したのだ。あれで軍人は満足できたのだろうか。


 ぐにょぐにょと吹き飛ばされた腕が肉塊が生まれて再生し始める無上。そんな行動はレキは当然予測済みである。すぐに連続超技でトドメを刺すべく力をリキッドスナイパーにこめ始める。


 しかし、無上の顔の目が光る。キラリと光ったと思ったら姿がかき消えた。もう一つの無上の力、幻惑であろう。


 消えた無上であるが、地面の砂が僅かに動く移動の軌跡を残したことをレキはとらえて銃弾をいるだろう場所に撃ち込み始めた。


 静音効果のあるスナイパーライフルである。シュシュッと空気が抜けるような小さな音がして流体金属弾は飛んでいく。

 

 流体金属弾は何もない空間で止まり、隠れていた無上に命中する。流体金属弾の威力で衝撃が生まれて空間が歪み、無上が現れる。だが、その振動と共に銃弾はあっさりと弾かれダメージは入らなかった。


 しかもその体躯は倍増しており5メートルはあろう大きさになっている。全身が肉塊に包まれており、頭は胴体の中心にあり、その肉塊の奥にぐにょぐにょとグロい感じで仕舞われていく。頭のあった場所には新たな大きな一つ目の頭が生み出されていた。そして本来の頭は新たな肉塊が包み込んでいく。


 そして、今度は全身の窪みから亀裂から数多くの目玉が生えてきており、肉塊でできた触手がウニョウニョと身体を蠢いていた。


 完全に進化終了のお知らせである。どうやら倒すタイミングを逃した模様だ。残念ながら変身シーンは防げなかった模様。


「第二ラウンドの始まりのようですね」


 その無上の姿を見て、冷静にレキが呟く。


「最新型のバイオ的ボスらしいから気をつけてね。後、触手に捕まらないようにも注意してね、レキ」


 常に余計な発言をする遥も呟く。尚、触手に捕まるとイヤーンなイベントが発動するかもと恐れていたりする。子供なレキはNGである。漫画やアニメを見過ぎなおっさんであるからして。


「それに超能力は必要だ。この先は力を合わせていこう」


 第二ラウンドに突入後の様子をみて遥が言う。何と建設的な発言も加わった。明日は雨かも知れない。


「レキと私のスキル様の力を合わせないとね」


 やはりおっさんはおっさんだった模様。頼るのはレキに続いてスキル様である。


 遥はこの敵を見て思う。レキなら、このバイオ的な敵は倒せるかもしれない。しかし物理縛りは、この先はきつそうだと。やっぱりこちらも多彩な攻撃が必要だと。そしてこの敵を試金石とすることに決めた。


「そのために、レキが身体を操り、私が超能力を敵の隙を見て使っていくんだ」


 レキが戦闘時の体を操るのだ。敵の攻撃を回避し、あるいは受け流し、隙を見ては攻撃する。繊細な操作が必要なのである。遥でもできるが極限まで力を使えるレキがふさわしいのだ。


 そして遥は敵の隙を狙い、超能力を使用する。体の操作は必要なく念じるだけで使用ができるので可能な方法である。そう、まるで音ゲーのパネルに合わせるが如くに、敵の隙を狙い、ほいっほいっと撃てばいいのだ。かなり楽そうな作業である。レキと遥の分担が酷すぎる内容であった。


「必要ありません。これからも私が倒していきます」


 眉を僅かに顰めて、少しだけ口を尖らせて不満そうにレキが答える。


「いや、これは二人の人格を持つ私たちだからこそできるんだ。二人の共同作業だよ、レキ」


 共同作業の割にはレキの苦労が大きい感じもするが、戦闘民族なレキなら問題ない提案である。


 そうして共同作業と聞いて、ピクリと体を震わせてレキは口元を珍しくニヨニヨとさせ、嬉しそうな表情で頷いた。


「そうですか。共同作業ですか。わかりました。共同作業ならしょうがないですね、旦那様」


 なんか意味不明な最後の一言も入ったが、レキは頬を染めてコクリと頷いて了承をした。


 二人で一つの体を使う戦法の開始である。


「では、いきます」


 二人での戦闘を了承したレキが砂を砂漠無効化の概念をもつデザートマントの力で、まるで硬い地面を移動するように滑るように走り出す。走り出すその姿は見る人によっては、速すぎてぶれており、捕まえることは無理だろう。


「わたぁしぃくずりぃ」


 肉塊の装甲に包まれた胸の中心辺りから声が聞こえる。恐らくは無上の頭が埋め込まれた場所であろう。無上はこのエリアにいるオリジナルである。その基礎能力も捕捉力も尋常ではない。レキの動きを見てとり、無上の各所にある目がぎょろぎょろと動き、次々と振動波を炎を氷を発動していく。数十はあろう目玉が僅かに攻撃をずらして、レキの逃げる範囲を絞らせながら攻撃してくる。


 攻撃が常に力に任せずに頭脳を使う無上である。本能に残っているのだろうか。それとも無上の自我が僅かにでも残っているのだろうか。


 足元から砂煙を上げながらレキは気にせずに走り続ける。肉薄してくる多彩な超能力。空間を破砕しながら、または焼き尽くしながら、そして凍り付かせながらレキ目掛けて飛んでくる。位置を僅かにずらして、回避するだろう未来位置に攻撃を放っているのが頭脳的だ。


 先ほどまでのレキなら回避に専念しただろう攻撃である。だが、今は違うのだ。


「念動障壁」


 遥の意思により、防御障壁が生み出される。薄らと蒼い水晶のような壁が空間の歪みから現れる。その障壁は遥の意思に従い、レキの移動にしっかりとついてくる。


 念動レベル7は伊達ではない。向かってくる様々な超能力を全て弾き無効化する。振動波が障壁に当たった際に空間が僅かに震える、炎が障壁の前に消えるように無くなる。凍り付かせるはずの冷気は障壁の前に発動すらしなかった。


 無上は先程とレキの動きが大きく変わったことを見てとった。大木のような巨腕を持ち上げて構える。触手が警戒でピンと伸び始める。


 そしてピンと伸びた触手が槍のようにレキに突撃をしかけてくる。数多の触手が槍衾を作るようにレキに攻撃を仕掛けて、接近を許すまいとする。風を切り飛んでくる触手槍の群れ。


「超技レインスナイプ」


 レキが、頭を僅かに下げて、体を前傾にして走りながらもリキッドスナイパーを構えて弾丸を放つ。先程と同様に流体金属が分裂していき、複数の糸のような弾丸へと変貌して触手の槍衾にぶつかっていく。


 命中した流体金属弾は、着弾した場所を液体化により爆発。吹き飛ばしていく。吹き飛ばされて消えていく触手の槍衾。


「サイキックレーザー」


 続けて遥が直線状の敵を薙ぎ払うレベル6の念動でできたレーザーを放つ。吹き飛ばした触手の後にできた隙間に空間を歪ませる凝集された念動が貫いていく。


 無上は両腕を体の前にかばうように掲げて、目玉からは振動の壁が生まれていく。


 無上の何重にも作られた振動の壁を貫き砕き、サイキックレーザーは両腕に命中する。しかしその攻撃は障壁により弱体化しており、両腕の肉塊を僅かに砕くだけで終わる。しかし、その威力は周りの砂を巻き上げて、砂煙となり無上と体を覆う。


 砂煙により自らの視界が塞がれた無上は再び目玉の振動波を使用し吹き飛ばす。そしてレキを探そうとしようとする。


 だが、レキは既に無上の目の前にいた。構えていた両腕を掻い潜り、その小柄な身体を懐に滑り込ませていた。


「これで終わりですね」


 呟き、レキは黄金の手甲に力を籠める。そうして黄金の光が粒子となり、瞬時に集まっていく。


「超技獅子の牙」


 手刀の形に指をまっすぐ伸ばして取る。そして無上の胸に、隠れているだろう頭に攻撃をする。


 黄金に包まれた手刀はあっさりと胸の肉塊でできた装甲を弾き飛ばし、隠れている頭を吹き飛ばす。


「がががぁぁぁ」

 

 自分の体を統括していた頭が無くなり、一時的に混乱する無上。ドスドスと大きな音をたてて後ずさり、すぐに頭を再生させんと胸は肉塊が生まれ始める。


 それを許すレキではない。手に残る黄金の輝きをそのままに手刀を全てを切り裂く剣として高速で振るい始める。


「超技黄金剣の舞」


 黄金で包まれた手刀は光の軌跡を残しながら、統括していた頭がなくなり混乱し超能力に防御を発動できない無上の体をバラバラに小さな肉塊にして切り刻んでいく。


 バラバラになって空中に浮く自らの周りの肉塊をみて、レキは体を深く沈み込ませ、次なる超技を使用する。


「超技サイクロンアッパー」


 腕を捻り使用した螺旋を伴うアッパーを何もない頭上の空間にレキは打ち込む。空間は螺旋を伴いレキの周辺に竜巻を発生させ、全ての肉塊を巻き込んで上空に吹き上げさせる。


「一つの細胞も残す気はないのだよ。バイオ的な博士さん」

 

 遥はそう呟き、上空へと超能力を発動させる。


「サイキックレーザー」


 空間を轟かし、極太の空間を破砕する念動で形成されたレーザーは射出される。そのレーザーは分かたれた肉塊を全て歪ませて消えさせていった。


「私たちの初の共同作業は圧勝ですね。旦那様」


 僅かに紅潮した頬をしてレキが呟く。

 

 遥はそうですね。レキさんやとその言葉を聞いて思う。ニートな娘から私はいつの間に好感度を稼いでいたのだろうかと。


 そしてさっきの技は山羊の聖なる闘士がもっているんだよ。獅子が使っちゃうのと思ったのである。


 それは物理と超能力が噛みあった、圧倒的な攻撃力をもつおっさん少女が形成された初めての戦いであった。

 


 

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