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【メイン】超ショートショート小説たち

「分針アクセサリー」No65

作者: なみのり

私はただ、ずれてしまった時計を治そうとしていただけなのだ。

だからまさか、時計が全く動かなくなるなんて、全く想定外だった。


私は昔から不器用で、すぐに物を壊してしまう質だった。

だけど、物を大切にしていない訳では無いし、愛着がない訳でもない。

私は嵐でも通り過ぎたような、絶望的なまでに壊れ果てた時計から分針を取り出す。

そして、分針の根元の穴を、カバンのキーチェーンに繋げておいた。


そして私は、新しい時計を買いに街に繰り出す。分針のアクセサリーをつけた私は、いつもより新しい発見をする。

鳩の飛び立つ瞬間って、ハート型になってるんだ。公園の子供たちはいつも楽しげな時間の中にいるんだなぁ。喫茶店のおじいさんは、まるで時間が止まったみたいに静かだ。


やがて私は、時間の世界に迷い込んでいく。

駅から流れる音楽が響き渡り、なかなか止まないようだ。人々の流れや動きが目に見えてわかる。

そんな中で、近くにあった一つの赤い球体が、ゆっくりと離れていく。私はとっさにジャンプしてそれを掴んだ。


辺りから歓声がして、ふと我に返る。どうやら離れていく風船を掴んでいたようだ。女の子にどんぐりのプレゼントまで貰ってしまった。


家に帰って見てみると、分針はどこかで根元から折れてしまっていたみたいだ。

楽しい出会いがあったけど、時計を壊すようなあんな事件はもう二度とごめんだ。今度は電波時計にしてみようかな。

お恥ずかしながら文章の仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、一生懸命1歩ずつ頑張りたいと思います。アドバイス等をどしどし下さると助かります。

コメントも一言貰えるだけでモチベーションが凄く上がるので、お暇であればお気軽にお願いします。


「決め台詞はそう…「ゆるふわショートショートはいかがですか?」…かな!」

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