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捨て石同然で異世界に放り込まれたので生き残るために戦わざるえなくなった  作者: よぎそーと
四章

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第55空間 帰還と食事といつもあった光景2

「……とまあ、そんな感じだ」

 報告といってもさして話す事は多くはない。

 6日ほど歩いてトンネルを見つけ、そして6日ほどかけて帰ってきた。

 言ってしまえばそれだけである。

 モンスターの強さや種類が変わってない事も伝えるが、それ以外に付け加える事はほとんどない。

「思ったほど変化はないっていうか。

 肩すかしをくらった感じだよ」

 一人で行動していたから緊張感はあったが、それだけだ。

 それすらも、あと1人か2人を入れれば解決してしまう。

 問題らしい問題など何一つありはしない。

 程度を比べるなら、今いる空間とトンネルの先はほとんど変わらなかった。

「まだ探険を始めたばかりだからなのもあると思われますが。

 それでもその程度でありましたか」

 カズアキとしてもそれは意外だったようだ。

「そんなにすぐに難易度が変わるわけもないと思ってたでありますが。

 実際にそうだっとなると、ちょっと呆気ないでござるな」

「おかげで、こうして生きて帰ってこれたけどな」

 それで十分だった。

 生き残れたのがありがたい。

「おまけに、こんだけ稼げたし」

 言いながら貢献度を示す。

 その数値を見たカズアキは、目を大きく見開いて身を乗り出してきた。

「こ、こ、こ、これはあっ!」

 大声をあげて驚く。

 その声に周りにいた者達も驚く。

 聞こえたのか、トンネル前にいた者達の何人かも振り返った。

 その視線を感じているのかいないのか。

 それらを無視してカズアキは数値を数える。

「きゅ、きゅうせん、よんひゃく……にじゅういちぃ……?」

 9421点。

 トモキが保有する貢献度である。



「もともと5000点近くはあったけど。

 それがこれだけ増えたよ」

「いや、ですが、これは……」

 あまりの多さにカズアキは驚くしかない。

 また、トモキの言葉が何を示してるのかに思い当たると、更に別の驚きをおぼえる。

「という事は、12日で二倍に増えたでありますか?」

「一人でモンスターを倒してたからな。

 貢献度が全部手に入る」

 おかげで一日に400点くらいは手に入った。

 1体のモンスターにつき100点の貢献度が入るから、一日3体から5体を倒していけばこれくらいになる。

 何人かでモンスターを倒してるよりよっぽど稼げた。

 危険と天秤にかける程ではないが。

「けど、それにしても凄いでござるな」

「だろ。

 俺も驚いてる」

 生き延びる為に敵を倒していただけなのだが、あまりにも成果が大きい。

「この調子なら、一ヶ月でレベルを上げられる」

「ですな、確かにこれならいけます」

 現在、早くても二ヶ月くらいはかかっている。

 時間のかかる者達だと、三ヶ月や四ヶ月もかかる場合がある。

 それに比べれば桁違いに上昇速度は早い。

「それが目的じゃないけどな。

 あくまで探険が本命だし」

「それはそうでありますが。

 けど、これなら育成も効率良く出来るであります」

 それだけではない。

 必要な物資を効率良く調達出来る。

 台所に作業場などを作ろうと思ったら、貢献度はいくらあっても足りない。

 それを稼ぐ事が困難になってるので、トモキの成果には注目してしまう。

「何とか上手くやれる方法があれば良いのでござるが」

「無理はすんなよ」

 勢いづくカズアキをなだめる。

 彼なら何とかしてしまうかもしれないが、それでも無理はしないよう釘をさしていった。



「けど、やっぱり誰かを連れて行きたい。

 一人じゃさすがに無理だ。

 夜中に交代で見張りをしてくれるだけでいい。

 それが出来る奴がいないときつい」

 目下、一番必要な事を口にしていく。

「出来れば2人。

 交代で見張りが出来るようにしたい。

 新人でも構わない。

 真面目にやれる奴ならそれでいい。

 戦闘は俺が片付けるから」

 条件としてはそれくらいだった。

 トンネルから出て来た所ならともかく、徘徊してるのはだいたい1体だ。

 それなら他の者達に戦闘の補助を頼む必要も無い。

 せいぜい援護射撃をしてくれればありがたいといったところだ。

 ならばレベルが上がってない新人でも十分である。

 万が一複数のモンスターに遭遇したら危険だが、そうなったら運がないと思うしかない。

 せめて上手く戦えるよう努力するだけである。

「なら、うちから何人か出せるかもしれないでござる」

 カズアキが仲間達を見て考えていく。

 今の所最も人数が多いから1人や2人抜けた所で問題はない。

 新人の比率が高いのが問題だが、トモキが言う通りならその新人をつけても良い。

 もっとも、さすがにそれは気が引ける。

 ある程度経験を積んでる2番目3番目に来た者達から人を選びたかった。

「希望者がいればいいんでありますが」

 何にせよ、そこが難しいところである。



 それでも、トモキの説明と、実際に示した5000点近くも増加した貢献度は大きな説得力を持った。

 危険はつきまとうが、見返りは確かに大きい。

 3人で振り分ければおおよそ2000点。

 それが半月での成果だ。

 1ヶ月なら4000点近くを手に入れられる。

 それだけのモンスターを見つけねばならないが、それでも稼ぎはかなり大きい。

 トモキのお伴としてついていく事でそれだけの利益を得られるなら、何人かつける意味もある。

 是が非でも同行者を見つけ出したいところだった。

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