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捨て石同然で異世界に放り込まれたので生き残るために戦わざるえなくなった  作者: よぎそーと
三章

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第46空間

 壁沿いにある程度進み、それから帰還する。

 帰還して状況を説明し、次の探険に備えていく。

 今度は長くかかると伝え、予定期間を長目に伝える。

 行って帰って来るだけでも数日はかかる、外周沿いに歩けば更に時間はかかる。

 20日から30日は最低でも必要になる。

 それを理解してもらい、次の探険が大がかりなものになると分かってもらう。

 同時にモンスター退治の方がどうなってるのかも聞いていく。

 新人達は上手くやっているのか、それを受け入れてのモンスター退治ははかどってるのかどうか。

 直接トモキ達に関わってくる事ではないが、現状を尋ねていく。

 概ね順調である事を伝えられ、問題なくやっている事を教えられる。

 それを聞いて幾分安心をする。

 下手をうって壊滅してしまうような事はなさそうだったので。



 一時的な滞在を終えて、トモキ達は再び探険へと赴いていく。

 前回の続きとして、一度外周部の元の場所まで歩き、そこから再び壁沿いを歩いていく。

 目印として設置した標識を回収しながら戻り、草をかきわけて歩いていく。

 単調な作業ではあるが、開始していく。

 幸いというか不思議な事に、モンスターとの遭遇は減っていった。

 無くなるわけではないが、一日に3体から5体くらいは遭遇していたのだが、半分くらいになっていく。

 その変化に驚いていく。

 何があるのかと疑問になる。

 こんな事になるのは始めてだった。

 原因は分からないが、とにかく実際に遭遇する数は減っている。

 何かしら理由があるのだろうと思いながらも壁沿いを歩き、10日ほどしてから一旦帰還をする。

 再び目印の標識を打ち立て、中心部へと向かう。

 そこから丘を越えて仲間に合流する事になる。



 空間の中心部にある丘を越え、仲間のいる場所へと向かっていく。

 距離で近いテルオ達の所に合流し、互いの無事を確かめあっていく。

 互いに変わった事が無いか、上手くやってるかを伝えあい、新しい情報がないかを確かめていく。

 テルオ達もそれほど大きな変化はないが上手くやってるのが伝わってきて安心する。

 カズアキ達に比べて人数は少ないが、障害物を利用してモンスターを上手く倒してる事を伝えられる。

 トモキ達は、遭遇するモンスターの数が減っていたのを伝え、それに少し驚かれた。

「何かあるのかな」

 言いながらテルオも考えていた。

 数が少ないのは助かるのだが、原因が分からないと不安もある。

 こちらが掴んでない敵の動きがあり、それによって数が一時的に減っているのではないかと考えていく。

 幸運がもたらされたという可能性もあるが、今はまだ楽観的に考える事は出来ない。



 それはともかくとして、トモキ達は再び探険へと向かう。

 おそらく今度で一度締め括る事になるはずだった。

 空間の外周部の残りをこれで踏破出来るはずである。

 今度は一度テルオ達が対処してるトンネルへと向かい、そこから壁沿いに歩いていく。

 そのまま標識のある所まで歩き、そこから歩いて帰ってくる事になる。

 一度テルオ達と共にトンネルまで歩き、そこから別行動となった。



 歩き続けて3日。

 トモキ達は3つ目のトンネルを発見した。

 それを記録し、モンスターが出て来る前に通り過ぎていく。

 3人しかいない現状では、複数のモンスターが出てきたらひとたまりもない。

 障害物のある所でなら上手く戦えるだろうが、周辺はやはり平原になっている。

 テルオ達のいる場所のような森林部まではさほど離れてないが、それでも危険が大きい。

 危なくなる前にさっさと通り過ぎていった。



 それから二日ほどして標識の所に戻り、トモキ達はそこから帰還していった。

 ステータス画面の所持品に標識を入れて歩いていく。

 一ヶ月以上に及ぶ探険もこれで一応終わる。

 そう思うと足取りも軽くなっていった。

 まだ出向いてない場所もあるが、それらはひとまず置いておく。

 この空間全体の調査となると、更に労力を費やす事になる。

 さすがにそこまでやってる余裕はなかった。

 直径50キロの空間の面積を調べるとなると、人間の足では無理がある。

 いずれ人数が増えた時にどうにか出来るようになるだろうがそこまでやっていられない。

 それよりも、新たに発見したトンネルについて仲間に伝えないといけない。

 他にトンネルは無い事も。

 それによって次に何をどうするかを考えねばならなかった。

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