プロローグ
新東暦
西暦に終わりを告げ、新しい暦を綴り始めた世界。
国という括りを捨て5つの連合政府とシステムに集約された。
大西洋連邦
ヨーロッパ連合
環太平洋協和郡
南海首長連合
ユーラシア共同帯
各連合政府ごとに宇宙開発が進められ、潤沢な宇宙資源の獲得により繁栄が約束されていた
新東暦100年
大西洋連邦開発の資源衛星「C・サテライトから画期的な新資源が採掘される
「シルバーダイト」
高伝導体のベースマテリアルである
通常の金属とは著しく異なり、エネルギー伝達時のロスがゼロという画期的な性質を持つ
大西洋連邦の発表は世界を大いに震撼させた
この資源の独占により連合政府間のパワーバランスが崩れ、大西洋連邦が大きく躍進することとなる
これを良しとしない他の連合政府は「C・サテライト」を襲撃
略奪を目的とした軍事行動であったが、激しい戦闘により「C・サテライト」の崩壊
崩壊した衛星はいくつかに分かれて地球に隕石となって降下
世界全体で大きく被害を出すこととなった
これを引き金として各連合政府は「C・サテライト」落下が行為に行われたものとして武力衝突に発展した
戦端が開かれてから1年、各連合政府は膠着状態へと落ち着いていた
新東暦101年 5月 世界に一石が投じられる作戦が決行される。