剣の呪いが何か違う
「我が名はアンセラフィム・デルタ・エイアル!これこそがわが剣スカーレットストライカー!」
人は彼女を『血塗られた狂天使』と呼びその名をかっこいいと称えた。
本人が人知れず顔を真っ赤にして羞恥に震えていても。
それはこの世界の人にとっては尊敬であり悪意はなかった。
それが余計に彼女を苦しめた。
あんまりだと一人しくしく泣いていた。
かつてこの世界を恐怖のどん底に突き落とした魔王がいた。
人々は戦ったが魔王に及ばずフレイア王国は異世界から5人の女神の使徒を召喚した。
勇者、聖女、白騎士。黒騎士、魔法使い。
そして勇者達は何年も苦しくつらい戦いの後魔王を倒した。
我がエイアル家はその一人、黒騎士の一族。
黒騎士の振るった黒の剣を受け継いでいる。
おじい様ガロデンは黒の剣を振るう王国騎士団の団長だった。
十年前に引退し、今は毎日庭の畑に水をやりのんびり暮らしている。
家宝の黒の剣は今は宝物室に置かれていて誰も手を触れてはならないとずっと言われいてた。
でもそんな事を言われていれば子供は触りたくなるがおじい様は厳しい顔で言ったものだ。
「この剣は呪いの剣。ワシは30年何度死にたい殺してくれと思った事か分からなかった。お前達が剣に選ばれるとは限らないがもしも選ばれたら最後だ。だから絶対に触れてはならない」
おじい様はそうおっしゃたけどお父様も私も剣に触れたが鞘から抜く事が出来なかった。
それを聞いておじい様はホッとしていた。
だから今我が家に剣を振るえる人間はいない。
「でもおじい様。それではずっと剣の後継者がいなくなるではありませんか」
「それでもだ。あれの所有者になる事はあの呪いを受ける事。あんな思いをさせたくはない」
「でもおじい様は黒の剣で戦われた。『蒼き稲妻の守護者』の名を知らぬ者などこの国にはいないではありませんか」
十五年前大規模の魔王軍との戦いが起きた。
その戦いで黒の剣ブルーラグナロクを振るいこの国を守った英雄こそがおじい様。
だがその戦いで怪我を負って引退した。
『蒼き稲妻の守護者』とは剣を受け継いだ時に女神様より与えられた名。
「その名で呼ぶな!」
物凄い剣幕だった。
凄くかっこいいのにどうして怒ったのか分からなかった。
私は学校を出てすぐにギルドに就職して窓口勤務になった。
窓口には番号がありそれぞれ対応が違う。
私が配属になったのは三番窓口で個人の依頼などを扱う場所。
そこで二年いたけどある日十二番窓口担当のニーナが心を病んでしまい私に白羽の矢が立った。
ギルドの十二番窓口は特別な場所。
対応するのは訳ありの人達。
今は勇者様と聖女様の対応をしている。
勇者様は問題なかった。
「買取りをお願いします」
出された魔力結晶は迷宮の十四階相当の物。
四ヵ月前にこの世界に来られた事を考えれば少し遅いくらいだけど剣術など学びながらならだから堅実と見るべきとギルドの総意。
「五万八千カナになります」
「ありがとう」
聞けばまだ十六才で仲間共々礼儀正しい。
けど聖女様が問題だった。
正しくは聖女様ではなく一緒にいる方達。
「買取りをお願いします」
出された物はオークの薬。
それも黒の物が混ざっている。
つまりオークだけじゃなくて上位種まで倒したと。
「おい早くしろ」
「全くです。この程度すぐ出来ないなどギルド窓口の質が知れますね」
こういった暴言を吐く人も珍しくはないが言った人が問題。
何せこの国の王子様がお忍びのつもりでいるんだから。
隣にいるのはマルグジル侯爵家の次男。
もし無礼を働いたら私の両親も妹も終わる。
「失礼しました。全部で十六万五千カナになります」
「おい安すぎじゃないか」
「全くです。オークの薬の黒ですよ。それだけで十五はするでしょう」
前任のニーナが辞めた理由がこれ。
耐えられなかったんだ。
何が十五はするでしょうだ。
世間知らずのボンボン共が。
机の下から目と呼ばれる魔道具を取り出した。
「現在オークの黒薬は十万カナが適正価格になっております。買取り金額がご不服の場合は期間を置いてお越しください」
真実を告げれば青くなり嘘をつけば赤くなる。
目は青く輝いた。
「お前無礼な!セイナに対して偉そうに言いやがって!」
「やれやれ。ギルドの職員は礼儀と言う物を知らないんですね」
「やめなよ二人とも。すみませんそれでお願いします」
本当に面倒な相手。
普段はあまり仕事がないのが唯一の救い。
そんなある日あの人が来た。
「おいアレ」
「まさかエイアルの」
「継承したって話は本当だったのかよ」
ギルド入り口横の休憩スペースからの声が耳に入った。
あそこにいる人は元探索者で今はギルドの職員である。
問題がある人が入ってきたらそれを知らせるために交代で見張りをしている。
だからその瞬間ギルドに緊張が走った。
もしかしたら来るかもしれないと通達があった。
見た所年は勇者様と同じくらいの細身の女性で金の長い髪。
けど毛先は黒い。
それはエイアル家に入った黒騎士が黒髪だったからだと言われている。
「探索者の登録がしたい」
低めで何故か響く声だった。
総合窓口に来たら私の所に来る予定になっていた。
本当に来るかどうか分からないが予め通達は受けていた。
「では十二番窓口へお願いします」
対応したカリンの声が震えていた。
そしてやはり私の所に来た。
ギルドは静まり返って彼女の足音がやけに響いた。
黒い魔力が近づいて来るのがただ恐ろしい。
「探索者の登録を頼む」
「ではこの目をお持ちください」
机の下から目の魔道具を出した。
「お名前をどうぞ」
「アンセラフィム・デルタ・エイアル」
目は青く光った。
やはりエイアル家の。
黒い軽装に小型の荷物入れ、そして何より腰に帯びている細剣。
アレから凄まじい魔力と黒いオーラのように放たれている。
その魔力は勇者様がお持ちの聖剣に匹敵する程だけど禍々しい。
アレがかつて黒騎士が振るい、エイアル家が代々受け継いできた黒の剣。
ただこうして対面しているだけで冷や汗が止まらない。
手の震えを隠して笑顔で対応できているだろうか。
「では貴女は今までに人を理不尽に害し、あるいは命を奪った事がありますか」
「ない。我が先祖黒騎士レントの名に懸けて誓おう」
目は青く光っった。
アンセラフィムと名乗った彼女は黒い瞳のとても綺麗な人だった。
だがその目は冷たくまるで何もかも射抜くよう。
「では登録料一万カナお願いします」
私が言い終わると同時に右手を突き出して開くと金貨が一枚。
待って。
いつどこから取り出したの。
かつて黒騎士は仇として白騎士を殺そうと何度も剣を交えた。
共に魔王と戦ったが最後まで相容れないかったと言う。
その後歴代黒の剣と黒騎士の名と継いだ人は皆恐ろしく強かった。
先々代エイアル家当主のガロディン様が黒の剣の使い手で王都を守った英雄。
今勇者様と共に戦われているのはその孫にあたるソディナ様。
あの方はとても凛々しく、やさしくて女性ファンが多い。
しかし目の前の方はその妹様で黒の剣を持っている。
薄っすらと立ち上る黒い魔力に息が詰まりそうになる。
探索者の証の指輪を渡す手が震えそうになるのを必死でこらえた。
「何か質問がありますか。あればどうぞ」
怖い。
エイアル家の次女アンセラフィム様は戦いなのど無縁の方と聞いている。
聞いているがそれでもあの剣が怖い。
「無い。だが我が名をしかと刻むがいい!そして称えるがいい!新たな黒騎士の物語を!」
背を向け去って行く後ろ姿から最後まで目を離せなかった。
アンセムは二つ離れた私の妹だ。
私は幼い頃から剣を学んできた。
いつか勇者様がこの世界に来られた時に共に戦うのは我が一族の役目。
十年前くらいなら父がその役目だったが今は二十の私がその任を負っている。
そんな私と違ってアンセムは紅茶や花が似合う自慢の妹。
もしこの子に結婚話が来たなら私を倒せないような男など認めない。
ああ可愛いよアンセム。
髪は金だけど毛先が黒く長い髪。
私と違い大きくて柔らかそうな胸。
私に微笑むその全てが愛おしい。
なのにそのアンセムが黒の剣を掲げて高々と笑っている。
その姿も可愛い。
でも何と言う事だ。
スカートが魔力の風で巻き上がってるから目がそっちに吸い寄せられる。
すべすべの白い足がいい!
けどもう少しで見えそうなのに見えない!
もうちょっともうちょっとなんだ!
後悔というのは後から悔やむから後悔。
やるなと言われた事をやってしまった結果だから私が悪い。
おじい様の言いつけを守らなかったから。
お父様もお姉さまも抜く事が出来なかった黒の剣。
何か呼ばれているような気がして来て見たら剣が光ってた。
だから手にとったら抜けちゃった。
何と言うかこう、スポッと簡単に。
私が選ばれたんだって分かった。
お姉さまじゃなくてどうして私がって。
剣が目覚めた瞬間凄い魔力が吹き上がった。
ここに向かって来る人が誰かはっきりと分かる。
これが黒の剣の力。
凄いよ。凄いんだけどね。
「まさか。あれほど言っただろう!」
おじい様お父様お姉さま。
皆が私の握っている剣を見ている。
我が家に伝わる黒の剣。
今は私の物になった剣。
「我が名はアンセラフィン・デルタ・エイアル!これこそがわが剣スカーレットストライカー!」
待って私そんな事言ってない。
剣を抜いちゃって新しい名前がスカーレットストラカーだよって言いたいだけだよ。
口が勝手に言うんだよ。
どうなってるのこれ。
「何と言う、何という事だ」
おじい様が膝をついて真っ青な顔をしている。
前の使い手はおじい様だからもしかしてこの状況を分かっているのかな。
絶対に所有者になってはいけないと言っていたけど。
「アンセムが新しい使い手か。しかし困ったな。陛下に報告なぁ。まぁ何とかなるか」
お父様言う事はそれだけですか。
前からちょっとずれてるなと思っていましたけど。
「お前は剣なんか握った事ないだろう。怪我したらどうするんだ。そう言う事は姉の私に任せておけばいい。だからそんな物捨てなさい」
普段は凛々しくてお嬢様方から熱い視線を向けられるお姉さま。
私の自慢のお姉さまが混乱しておられる。
家宝の剣を捨てろとか言ってはいけません。
そのお姉さまが何か悔しそうな眼をしておられる。
そうかお姉さまではなく私が選ばれてしまったから。
ごめんなさいお姉さま。
「アンセム私の部屋に来なさい。その剣について話さなければならない事がある」
「おじい様私も」
「これは継承者にだけ聞かせる話だ」
「ならば聞こうではないか我が祖父よ」
お話聞きたいですおじい様と言いたいんだけど。
本当にナニコレ。
おじい様に連れられて書庫に。
「しばらく誰も近づけさせるな」
「かしこまりました」
出て行ったのは二十一代目セバスチャン。
私が小さい頃から家に仕えてくれている。
もう若くないのに背筋はいつもピント伸びていてやさしいおじいさん。
しばらくおじいさまは目をつむってじっとしていたが人の気配がなくなると重い口を開いた。
どうしてか私にも人の気配って分かる。
多分この剣のおかげだと思うけど。
「お前が剣を抜いてしまうとは思わなかった。ソディナが抜けなかったからもう大丈夫だと。お前につらい運命を歩ませてしまうとは」
いつも胸を張っているおじい様がうなだれている。
「いえおじい様。私が悪いんです。なんかこう、抜けちゃったんです」
「そうか。ワシの時もそうだった」
「あれ、私普通に話せて」
なんかこう勝手に口が違う言葉を言ってしまってたんだけど。
おじい様がそれはもう深いため息をつかれた。
「それこそがカーナ様が黒の剣に授けられた祝福。いや呪いだ。この世界の人間にかっこいいと思わせる言動をとるようになる」
かっこいいと思わせる。
しかもそれが祝福。
「どういう事でしょうか」
「ワシが与えられた名を言ってみよ」
「たしか『蒼き稲妻の守護者』」
「率直に言ってどう思う。忌憚なき意見を言ってみよ」
「それはもちろん。あれ、そのちょっとないかなと」
かっこいいとずっと思っていたけど改めて口にするとアレっと思ってきた。
むしろ恥ずかしいなって。
それはもはや痛いとしか思えない。
どうしてだろ。
「お前がワシだとして陛下や大勢の民にその名を呼ばれたら。お前はどう思う」
「そんなの、耐えられません」
恥ずかしすぎて死んでしまいます。
『蒼き稲妻の守護者』ってみんなに呼ばれるとか想像するだけで恥ずかしくて顔が赤くなってくる。
「これは感情は剣の使い手にしか認識出来ない。勝手に言葉が変わってしまうのはお前が一人でいる時か、ワシと二人の時には発動しない。誰かが側にいれば普通に話そうとしてもかっこいい言葉に勝手に変わってしまうのだ」
「もしかしておじい様があの戦いの前におっしゃられた『蒼き稲妻に焼かれて散れ』って」
「それを言うんじゃない!」
「あっはい」
それは今も英雄の詩として語られている。
魔王軍と最前線で戦い王国の脅威を退けた戦いに前におっしゃれた言葉。
私だって前にそんな事を言ったと言われたら恥ずかしくて死んでしまう。
だからおじい様の名は子供でも知っている。
「ワシはただ剣に誓って敵は全て倒して見せると言っただけなのだ」
「それがあんな事になるんですか」
「しかも表情も勝手に変わる」
「そんな、そんな」
私もさっきはそんな風になっていた気がする。
勝手に誇らしげに笑っていた。
背筋に冷たい汗が流れる。
それはつまり恥ずかしくて耐えられないよう事を言い続けるのでしょうか。
「それならどうしてこの剣を宝物室に。もっとどこかに隠せば」
こんなのもを誰かに継がせるなんてひどい事です。
でもおじい様はそれはもう深いため息をつかれた。
「それが出来ぬのだ。例えワシの部屋の隠し棚に置いても一晩経てば宝物室に戻ってしまうのだ。ワシが引退した日からずっとどこに置こうとも必ずだ。そして剣について誰かに伝える事は出来ない。伝えようとすれば激痛が襲う」
「ではたまにおじい様が苦しまれていたのは」
「そうだ。剣の呪いだ」
おじい様がたまに苦しそうに胸を押さえたいたのはそう言う事ですか。
剣の呪いのせいで苦しむ姿は言ってはつらそうだけどなんと言うかかっこいいと思った事があったけど。
「そんな、たしかに呪いですけど、思っていたのと違う意味ですよ!」
「だが知らぬ者からすれば全てかっこよくうつる」
酷すぎる。
そう言えば使徒の方は何か言っていたと。
「使徒の方はワシを見てチュウニ病と呼んでおられた」
「それが呪いの名ですか。私もう人前に出ません」
「お前の言いたい事は分かる。出られないのではなく出たくないと言う事もな」
あんな事を大勢の人前でやるなんて耐えられない。
しかも与えられた名が酷い。
「今ソディナが勇者様のお供をしているのは知っておるだろう。ソディナは強いが黒の剣を使いこなせるようになればお前に及ばなくなる。それはお前も分かるだろう」
「それは、はい」
「黒の剣は持ち主によって姿を変える。そしてその力は強大だ」
分かってしまう。
お姉さまは強いけど黒の剣の使い手には及ばない。
勇者様はやがて魔王と戦うでしょう。
魔王は今までに何人もの勇者様を殺してきた。
だからこそ勇者様の仲間は強くなければならないし負ければ仲間の人は皆殺されてしまう。
剣なんて振った事ないけど私が強くなれば勇者様と一緒に戦うのはお姉さまではなく私になる。
そうすれば勇者様が魔王を倒す可能性も上がるしお姉さまも危ない事をせずにすむ。
「おじい様。私戦います。剣なんか握った事ないけど」
怖いけど頑張らないと。
「そうか。なら剣の基本から教えてやろう。ところでお前の呼び名はなんだ」
剣を継いだ時に女神様に与えられた呼び名。
おじい様は『蒼き稲妻の守護者』だったように私にも名が与えられた。
思い出すだけで顔が赤くなる。
恥ずかしいしなんてものじゃない。
おじい様の名が余程まだまし。
こんな物を呼ばれたら生きていけない。
「その、『血塗られた狂天使』、です」
「何と言った」
「ですから!『血塗られた狂天使』です!」
「血塗られた、狂、天使だと」
おじい様の顔が赤くなり白くなり青くなった。
その瞳には同情と憐憫が浮かんでいた。
なによ狂天使って。
酷すぎる。
ああこれは絶対に呪いだ。
おじい様がずっと死にたいと思っていたのも頷ける。
こんなのあんまりじゃない。
それから一ヵ月おじい様から剣の手解きを受けた。
思った事は流石神器と。
剣は重いのに軽々と振るえる。
魔力で体が常に強化されているらしい。
それにおじい様が振るって来る剣が何処から来るのかなんとなく分かる。
それを体に覚え込ますのが目的らしい。
屋敷の人は皆私の言葉使いが変わったのにあまり変わらなかった。
黒の剣の後継者として言動が変わったのを普通に受け入れていて特にセバスチャンはご立派になられたとか言って皆に今まで通り接するように言ったらしい。
お姉様だけは私が剣を振るうのをずっと反対しておられたけど辞めるわけにはいかなかった。
そして強くなるためには迷宮に行き魔物と戦わなければならない。
だからギルドに登録に行ったんだけど私が入った瞬間誰もしゃべらなくなった。
みんな私と目を合わせないように下向いたんだ。
うん分かるよ。
だって剣から黒いオーラが出てるもん。
どんなに頑張っても黒いオーラを抑えられないんだよ。
私も知らなかったら怖いと思うけど同時になんかかっこいいと思う気がする。
受付のお姉さんには悪いことしたと思う。
隠してるつもりだろうけどすんごく怖がってたし。
はい、名前はアンセラフィム・デルタ・エイアルです。
登録料1万カナですね。
ポケットからお金を取り出そうとしたら右手のひらに1枚の金貨が。
ちょっと待って。
黒の剣にはアイテムボックスと言われる力がある。
色々な物を収納出来て旅をするのに便利な力だけど今私の意志に関係なく勝手にお金出したよね。
ほらお姉さん滅茶苦茶びっくりしてるよ。
そうか確かに傍から見たらかっこよく見えるけど。
このかっこよく見えるようにするためには体が勝手に動くんです。
質問は大丈夫ですよ。
お姉さまが勇者様と探索者してますから。
「無い。だが我が名をしかと刻むがいい!そして称えるがいい!新たな黒騎士の始りを!」
そんな事言ってないよ。
名前は憶えておいて欲しいですって言うつもりだったんです。
恥ずかしさにもう耐えれない。
ギルドを出て足早に屋敷に帰って部屋に飛び込んで誰も来ないように言ってベッドに潜った。
ただ1つの救いがあるとしたらどんなに恥ずかしくても顔色が変わらない事。
最近は一人になったら恥ずかしくて真っ赤になって転げまわっている。
こんな呪いはあんまりです女神様。




