3.一時の安心
「先ほどの続きの話をするとだな、お前らがみてきたのは何と言えばわかりやすいか。そうだな、兵隊とでも言おうか。彼らは各クラスのリーダーによって動かされている者であり、お前ら下級生に油断をさせるための者達だ」
しかし、これには流石に疑念を抱いたモテ豚が…と思ったが先程の一件もあり、今回は発言をする気はないようだ。まぁ時間が経てばば大丈夫だろうが。と言うことでここは代わりにクラスの女神こと私の出番であることに他ならいであろう。と言うわけで私はその優美な手と口を動かして述べるわけである。
「先生、それおかしくないですか?何でそんなことをする必要があるのですか?全くもって意味ないじゃないですかそんなことしても。ここは普通の高校ですよねっ」
「そうだ、この学校がもう普通でないことをこれは表している」
「えっ?どう言うことですかそれは」
「きっかけは去年の生徒会員総選挙だ。今の生徒会長はとてつもないことを言い出した」
一気に空気が変わり、張り詰めるような空気に変わる。
「彼はこう言った。来年度に全ての学年間のクラスにおいて最も好成績を残した生徒にのみ特権を与えると」
「その特権って何ですか?」
「分からない」
一同、キョトンとした顔をする。だが、私も少し面食らったわけではあるものの、すぐに質問を切り出す。
「え?そんなモノのために頑張るんですか?」
「…そう思うかもしれないな。だがな、これには理事長までもが加担した。理事長はこう述べた。この特権を得たものは今後の人生を優位に歩め、さらには月100万円の給付金を毎月得られる、と」
「…なるほど。破格ですね。ですが、理事長が言えば信憑性も上がりますよね」
「あぁ。馬鹿げているが、そう言うことだ」
だが、ここまで来ると必然的に疑問が湧いてくる。
「ではなぜ、私達はそのことを今まで知らなかったのですか?」
「それはだな… お前らに上学年のように競い合うようなことをしてほしくないからだ。我々教師一同や教育委員会はこの制度に対し強く懸念の意を抱き、即座にこれに対し却下を命じた。だが、理事長の後ろ盾のせいか教育委員会もこの却下を取り消し、教師も文句を言えないようになっていってしまった。だが、何も知らされていない1年生にこのようなことを知らせなければ無駄に争う必要もない。それに上学年だってライバルが増えることを決して望んではいなかった。だから私達、1学年教員は伝えなかった。私達のわがままだ。謝罪する」
恵梨先生は深々と頭を下げた。
「そうですか。でも先生大丈夫ですよっ!」
私はこの変な空気を打開するためのマドンナ特性を解放し、とびきりの笑顔でこう言う。
「先生のおかげで普通に学校生活をできた、それで充分です‼︎」
すると先生は目を少し見開いてからこう言った。
「そうか、ありがとう」
さらに、この気持ちは私だけではなかったみたいだ。
「先生は何も悪くないですよ!」
「うんそうだよ、先生ありがとう」
「デュフ。まさか、デュフフ。上級生がそんなだとはデュフフ」
と言う声があちこちから聞こえてきた。
先生は少し嬉しかったったのか微笑していた。だが、忘れちゃいけないことを聞かねばならない。
「ところで先生、生徒会長って誰なんですか?」
そう、ここだ。私達は入学してからさまざまな行事に参加したが生徒会長を見たことは一度もないのだ。
「分からない」
一同はまたもや騒然とする。
「生徒会長はこの学校で実権を握っている。勿論、自分の身を隠して暗躍すると言うことも簡単だ。そうすれば必然と疑念も湧くだろう。選挙で顔を出したはずだ、と。そう、顔を出し、生徒会長になったやつはもう退学した。彼は譲渡権と言う制度を作って、だ」
「何ですかそれは」
「それはだな、全校生徒の許可なく生徒会長を交代できると言うことだ。だから今の生徒会長は不明だ。もしやすると、2年生かも3年生かもしれないのだ」
「なるほど…」
またも一同考え込んでしまう。
「まぁそう深く考えるな。一旦そこを考えるのはやめろ。そして、3限で上級生はその各クラスのリーダーを派遣すると考えられるわけだ。なぜか?彼らがとても頭がキレる生徒ばかりだからだ。法律の穴を幾つでも作っていくだろう。だからそれを阻止してほしい。お願いできるか、霧島、赫藺」
私は自信満々に答える。
「当たり前じゃないですかっ。先生!」
「馬鹿らしい。上級生の好きにさせとおけばいいじゃないか」
赫藺と言うのは馬鹿なのだろうか。また全豚に睨まれている。バカだなこいつは。
「では、頼んだぞ。」
「キーンコーンカーンコンキーンコーンカーンコン」
チャイムが鳴り、先生は教から出ようとする。だが、私は先生を追う。
なぜなら先生は一つだけ、嘘をついているからだ。
あ、どうもです。
最近熱が出たり、色々私情が重なって小説を中々書けませんでした。すみませんッ(ペコッ)
さて、物語についてですが今回は説明回でした。この学校の異常性がわかってきたのではないでしょうか。
しかし、主人公霧島はどこか何かを理解しているような強者感がありますよねー
ここでBy the wayしますと、新生活の時期がやって参りました〜
私も今春から生活が一変すると思いますっ!っていうどうでもいい報告です。
では、また次の話で〜




