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女子の爪を切る男子

※主人公の衝動的な行動は演出であり、決して推奨、賞賛する意味ではありません。

※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

俺はベッドに座っている制服姿の彼女と面と向かい、床に正座をして返答を待っていた。


「……本当に私の爪が欲しいの?」


「欲しい」


 ジッと彼女を見つめる。


「……」


 彼女は俺の前にゆっくりと足を投げ出すと口を開いた。


「……いいよ」


 彼女は顔を赤らめ、両手で口を覆う仕草をする。


「では、ご馳走になります」 


 パンッパンッと、手を合わせる。


「そのいやらしい行動はやめて」


 彼女の冷たい視線を意に介さず、俺は投げ出された足の靴下を片方ずつ脱がす。

 

 スカートからすらりと伸びる白い生足。

 俺は欲望に負けて、サワサワッと触る。


「キャン! っもう!」


 キャンって……子犬みたいで可愛いな。


 彼女は怒るけど”触るな”とは言ってこない。だから俺はそのまま行為を続ける。


パチン...... パチン...... 

パチン....... パチン....... 

パチン...... 


 俺は彼女の片方の足のかかとを左手で持ち上げ、右手に持った爪切りで足の指の爪を親指から小指へ順に切って透明な小袋へ入れていく。


 時折くすぐったくなるのか、足をビクつかせ、その度にチラチラとスカートの奥の赤色の下着が目に入る。


「くすぐったいよ……もう少しやさしく……ね?」


「分かってるよ。それより今日は赤の気分?」


 彼女の顔を見る。


「赤?」


 ハッと気付いた彼女は慌てて両手でスカートを押さえ、顔を真っ赤にして俺を睨んだ。


「変態!」


 その変態男に下着を見られながら爪を切られる気分はいかがなものか。


 下着なんてただの布切れだ。


 まぁ、下着の奥に隠された秘部を見られたなら同情するけどね。


不破ふわ君ってこういう趣味が有ったんだ……」 


 2年D組の瑞浪伊吹みずなみ いぶきがトロントした目で俺を見下ろした。

 

「幻滅しちゃった?」


 肯定も否定もせず軽いノリで答える。


 はたから見たら女の爪大好きフェチ男そのものの行為をしていたから言い訳してないけど……俺は爪フェチではない。


「もう片方の足の爪も切っていい?」


「……うん」 


 伊吹はか細い声で答えた。


 普段の声とのギャップが堪らなく可愛い。


 生徒会メンバーの伊吹は真面目で隙が無い。

 おまけに、学力テスト学年一位。普段は分厚い眼鏡と三つ編みだから誰もが彼女の事をガリ勉少女だと思っている。


 しかし、彼女の素顔は……


 一瞬で男を惹きつける美貌


 吸い込まれる様な左右色違いの瞳


 漂う甘い匂い


 まさに唯一無二の存在。


 皆が知らない彼女の素顔を、俺だけが唯一知っているという優越感は半端なかった。


パチン...... パチン...... 

パチン....... パチン....... 

パチン...... 


 そんな伊吹が無防備にも生足を俺に差し出して爪を切られている。


 ある意味セックスよりも恥ずかしい行為を彼女にさせているかと思うと、やはり俺はぶっ飛んでいるのかもしれない。


 もう一度言おう。

 俺は爪フェチでは無い。

 断じて!


 

「ねぇ……これからどうする?」


 伊吹は生脚を組み、視線を逸らした。


 これからが”本番”じゃないかと伊吹は覚悟を決めているのかもしれない。


 だよな……


 爪だけ切らせて、さようならなんて高校生の男女じゃ普通はありえない。

 

 じゃあ何で可愛い娘と2人っきりでセックス出来るチャンスなのに馬鹿みたいに爪なんか切っているのかだって? 


 まぁ、セックスも一つの方法だけど……こっちだって色々と事情があるんだよ。


「不破君?」


 沈黙を続ける俺に不安になったのか伊吹は俺の名前を呼んだ。


 分かってるよ、彼女の気持ちは。


 俺も最後にしたいんだ。


 どうか、彼女が俺の《《運命の人》》でありますように。


 大きく息を吸って吐いた後、伊吹へ伝えた


「部屋の電気消す?」


「……うん」



 と、まぁ美女を誘う事も出来るモテモテの俺だが、実は本当の名前は不破じゃないし、もっと言えば俺の全てが偽者。


 少し前まで、本当の俺は決して平坦な人生では無かった。  

 初恋の女には振られて冤罪を掛けられたりと最低の糞人生だったんだ……



———3年前



「僕と付き合って下さい!」 


 中学2年の秋、僕こと、鈴木太郎すずきたろうは校舎裏に同級生の安八恵あんぱちめぐみを呼び出し、意を決して告白をした。


 チビで小デブで中二病全開の僕でも彼女は優しく接してくれた女神の様な娘で、クラスでも一番人気の女子。それに加えて、陸上で全国大会に出場するほどの実力者だった。


 もしかしたら、とワンチャン狙いの玉砕覚悟だった。


 彼女は顔を赤くして周りをキョロキョロし始めた。


 顔が赤くなってる。


 もしかして脈アリ? と胸が高鳴りながら返答を待っていると彼女は口を開いた。


「じょ……」


「じょ?」思わず聞き返す。


「冗談でしょ? どうして私なの? 私のレベルなら付き合えると思ったって事? マジ最悪。 ありえない! 気分悪いわ…… ねぇ、あんたみたいな陰キャ好みじゃないし、付き合うくらいなら死んだ方がまし! あーもう! こんな所、誰にも見られてないよね!」


 彼女はそう言うと、周りを気にしながら走り去って行った。


 校舎裏に取り残された僕はただただ唖然とするしかなかった。


 僕の初恋はこうして終わった……が、次の日から僕は地獄の様な生活を強いられる事にった。


 どうやら、恵が仲の良いチャラチャラした不良っぽい男子生徒へ相談したのが発端だった。


 “僕が無理やりレイプしてきたと”


 当然、そんな事は事実無根だった。


 運の悪い事にその男も彼女の事が好きだったらしく、大義名分で僕への虐めをスタートさせた感じだった。


『レイプ野郎!』


『近寄るな! 訴えられなかっただけ感謝しろ!』


『学校に来るんじゃねぇよ、屑野郎!』


『キモいんだけど』


 虐めの輪は広がり、クラスメイトから陰湿な虐めや直接暴力を振るわれる毎日が続いた。


「違う……僕はやってない!」


 何度も何度もクラスメイトへ訴えた。

 だけど、誰も信じてくれない。

 クラスメイトは人気者の恵の主張だけを全面的に支持していた。


 気付いたら、幼馴染の海津このみ(かいづ このみ)以外のクラスメイト全員が虐めに加担する様なった。


 このみは僕がレイプなんてする男じゃないと最後まで信じてくれ、他のクラスメイトと口論をよくしていた。


「太郎くん、先生に相談しよう?」 


 このみが僕の手を引いて職員室へ連れて行こうとした。このみは僕より頭半分背が高い。

 よく姉弟だと周りから小馬鹿にされていた。


「余計な事するなよ!」


 僕は虐めをされている事を知られたくないというちっちゃなプライドが邪魔をして全力で拒否をした。


「もう、僕に関わらないでくれ!」


 僕がこのみに言った最後の言葉だった。

別れ際の彼女の寂しそうな顔を忘れられない。


 次の日から僕は部屋に引き篭もって学校へ行かなくなった。


 そう、僕は虐めに屈したのだ。




———で、こっからが重要。


 俺が女子高生の〇〇を採集する不破という

変態男子になったきっかけがこの後にあるんだ。


 こんな事、誰にも喋れない。

 だから俺の話を聞いて欲しい。

最後まで読んでくれて続きが読みたいと思う読者様。

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