手紙
Grok先生と色々対話をしながら仕上げた習作の短編ラブストーリーです。
ネタは自分で、文章の90%はGrok先生が書きました。
10%ほどは自分で書いています。
やっぱりまだまだ肝心なところは人間が修正しないと、作品に仕上げるのは難しい感じですね。
毎朝、6時半に目が覚める。
カーテンを開けて、朝日を見ながらコーヒーを淹れる。
ブラックだ。甘いものはどうも苦手でさ。
ポケットに手を突っ込んで駅に向かうのが癖になってる。電車に乗れば、吊り革につかまって窓の外を眺める。
街が流れていくのを見ながら、今日も同じ一日が始まるんだなって思う。
仕事は小さな事務所でやってる。
パソコンに向かって書類を作ったり、電話に出たり。忙しいけど、嫌いじゃない。
同僚の佐藤が近づいてきて、ニヤニヤしながら言う。
「昨日飲みすぎだろ。顔に出てるぞ」
適当に笑って、「そんなことないよ」と流す。
昼休みにはコンビニで買ったおにぎりを食べて、スマホで本を読む。
夜、家に帰ればビールを飲む。
冷蔵庫から缶を取って、プシュッと開ける音が好きだ。
一人で飲むのが気楽でいい。
テレビをつけて、適当なドラマを流しておく。
時々、昔のことを思い出す。
小さい頃、親と大喧嘩して家を飛び出したことがあった。
あの時は自由だったなって思うけど、今は落ち着いた毎日だ。
ある日、家に帰ると郵便受けに妙な手紙が入ってた。
封筒に名前も住所もなくて、中に一枚の紙だけ。
綺麗な字、、、女性の字かな。
「突然のお手紙で失礼します。5年前、公園であなたに助けられたものです。ずっと気になっていました。もう一度会ってお礼が言いたいです。明日の夜7時、駅前のカフェで待っています。」
何だこれって思った。
公園で誰かを助けた? 記憶がぼんやりしてて、いたずらか勘違いじゃないかって疑う。
でも、気になって仕方なかった。
次の日、仕事が終わって駅前のカフェに向かった。
7時ちょうどに着いて、店内を見回す。
誰もそれらしい人はいない。
やっぱりいたずらだったのかなって思っていると、後ろから声をかけられた。
「やっと会えた」
振り返ると、見知らぬ女性が立ってた。
小柄だけど、スタイルが良くて、目がパッチリしたなかなか可愛い子だ。
「あの時、私を助けてくれましたよね?覚えていますか?」
頭の中で5年前の雨の夜が蘇った。
公園のトイレに寄った時だ。
個室から出た瞬間に異変に気づいた。
男が女の子の腕をつかんで個室に引きずり込もうとしていた。
「おい、やめろよ」
反射的に一喝したら、男がビクッとしてこっちを見た。
目が合った瞬間、慌てて逃げてった。
その子も震えながら逃げていった。
彼女が嬉しそうに話し始めた。
「あの日、トイレで襲われそうになった時に、あなたが助けてくれました。動揺していてそのまま逃げてきちゃったから。。。ずっとお礼を言いたかったんです。」
あの時の子か。
「覚えててくれて嬉しいよ」
自然にそう返してた。彼女が微笑んだ。
「あの時は、本当にありがとうございました。」
彼女がテーブルに座って、静かに話し始めた。
「実、最近この近くに引っ越してきたんです。アパートの前でたまたまあなたを見かけて、あ、あの人だって気づいて。声をかけようと思ったんですけど、すぐ部屋に入っちゃって。夜も遅かったし、いきなり部屋を訪ねるのも失礼かと思って、手紙を書いて郵便受けに入れました。もう一度会いたくて」
へえー、それはわざわざ律儀な子だ。
「私、あの日からずっとあなたに憧れていたんですよ。かっこよくて勇敢な人だなーって。」
その言葉に、ちょっと照れた。
「そう言ってもらえると、あの時助けてよかったって思うよ」
彼女の名前は美咲だった。
話してるうちに、時々髪を耳にかける仕草が可愛いなって気づいた。
カフェの明かりが彼女の顔を柔らかく照らしてて、なんだか居心地が良かった。
「私、こういうの苦手で…手紙なんて初めて書いたんです。変じゃなかったですか?」
「いや、全然。びっくりしたけど、嬉しかったよ」
その日から、二人の距離は少しずつ近づいていった。
週末に一緒に映画を見に行ったり、仕事帰りに軽く飲みに行ったり。
美咲は明るくて、話してると自然に笑顔になれる子だった。
ビールを飲む横で、彼女はいつもカクテルを頼む。
甘いもの苦手だって話すと、「じゃあ、私が甘い分を担当しますね」なんて笑ってた。
ある夜、飲み終わりに駅まで一緒に歩いてると、彼女が急に立ち止まった。
「ねえ、私、ずっと言おうか迷ってたことがあるんです」
「何だよ、急に真剣になって」
彼女は少し俯いてから、顔を上げて言った。
「私、あなたのこと…好きなんです」
突然の言葉に、頭が一瞬真っ白になった。でも、彼女の真っ直ぐな目を見てたら、自然に気持ちが溢れてきた。
「同じく。美咲のこと、大好きだよ」
彼女が笑顔になって、手を握ってきた。小さくて柔らかい手だった。
その日から、二人は愛し合う関係になった。
一緒にいる時間が増えるにつれて、彼女のいろんな面が見えてきた。
朝コーヒーを淹れると、彼女がトーストにジャムを塗る。
休日は一緒に散歩して、適当な店でランチを食べる。
仕事帰りに待ち合わせて、居酒屋でビールを飲みながら他愛もない話をする。
彼女が「甘いの苦手って珍しいよね」って言うから、「美咲が好きな分、バランス取れてるよ」なんて返すと、彼女がクスクス笑う。
付き合って半年くらい経った頃、彼女のアパートで一緒に映画を見てた。
ソファに並んで座って、ポップコーンをつまみながら笑い合ってた時、彼女が急に真剣な顔をした。
「ねえ、私、あなたと一緒にいられて本当に幸せだよ」
「何だよ、急にしんみりして」
「ううん、ただ…あの助けてくれた日から、ずっとあなたに会いたかったから。今こうやってそばにいられるのが、夢みたいで」
その言葉に、胸が温かくなった。
「そう言ってもらえると・・・あの時助けてよかったって、ますます思うよ。」
彼女が私の肩に頭を預けてきた。柔らかい髪の感触が心地よくて、つい手を伸ばして撫でてた。
それからも、二人の毎日は続いた。
仕事が忙しい日は駅で待ち合わせて、疲れた顔を見せ合って笑う。
休日は一緒に買い物に出かけて、彼女が「これ可愛いね」って服を手に取る横で、「似合いそうだよ」って言う。
シンプルな服が好きな私に、彼女が「ほんとクールだね」ってからかうのがお決まりだった。
ある日、彼女と一緒に公園を歩いてた。
5年前のあの夜と同じ場所だった。ベンチに座って、彼女が懐かしそうに言った。
「ここであなたに助けられたんだよね。あの時、あの女子トイレであなたが個室から出てこなかったら、私どうなっていたか・・・」
「うん、ほんとゾッとする。普段は公園のトイレはあまり利用しないんだけど、あの時たまたま急に生理になっちゃてさ。生理になって良かったー。」
二人で笑い合った。彼女が私の手を握ってきて、静かに言った。
「私、あなたのこと大好きだよ。ずっと一緒にいたい」
「美咲と一緒なら、毎日が楽しい」
彼女が笑って、私に寄りかかってきた。
そのまま夕暮れまで、二人で他愛もない話を続けた。
美咲と一緒にいるこの幸せは、もう一生手放したくない。女同士だから結婚は無理だけど・・・
私が美咲を好きで、美咲が私を好き。それが全てだ。
次の朝も、カーテンを開けてコーヒーを淹れた。
美咲からの「おはよう」が届いて「昨日楽しかったね」って返した。
街を見ながら思う。今日も同じ一日が始まる。
その中に美咲がいる。それが私の幸せだ。
いかがだったでしょうか?
ちょっとした叙述トリックに挑戦しています。
すこしでも驚いてくれていたら幸いです。。。