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S.D.K.2  作者: 中草 豊
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帰ってきた男

あの、自称・エクソシスト クラッチ博士が帰ってきた!!


今度は、どんな事件に巻き込まれるのだろうか……


しかし─


どうやら、事件どころではない様子で…

─プロローグ─


新たな事件を解決した後に、およそ3ヶ月ぶりとなる、床がギーギーと鳴き、すきま風のたっぷり入って来る、クラッチ博士をここまで支えて来た自慢の事務所へと帰って来たのだが……。


『なんじゃ、こりゃ!?』


自慢の事務所の外には古びた机と、肘掛けの半分取れかかった椅子と、わずかばかりの温もりをくれるストーブが青空の下に置かれていた。


長年愛用した品々であり、これまでの博士の推理を助けて来た優秀な相棒や部下、と言っても良い物ばかりなのだが─。


【家賃滞納の為、次の日曜日までに出ていけ!】


世界の嫌われ者であり、悪魔事件と呼ばれた連続殺人事件を解決した男でもあり、学会の鼻つまみ者でもあり、自称エクソシストを名乗るクラッチ博士は自慢の事務所の扉の窓を埋め尽くした、大きな貼り紙を見て絶望していた。


前までは、優秀な助手であるデービッドが居た。


クラッチ博士の身の回りのお金の管理も全てこなしてくれていた優秀な助手は、前回の悪魔事件と呼ばれた連続殺人事件の間に、()()()()()を受け取りこの世を去っていたのだ。


そんな優秀な助手へと、結果的に不幸の手紙を送り付けた罰が当たったのかもしれないと思うと、クラッチ博士の最後に残った、良心が痛かった。


しかし─。


今は、そんな事を言っている場合ではない。

早く次の事務所を見つけなければ、寝床すら確保出来ない状況が続いても困る。


世界の嫌われ者である、クラッチ博士の次なる優秀な助手と、相棒となる新しい事務所探しが始まろうとしていた。

追い出される事が、確定的なクラッチ博士……


果たして、新たな助手と事務所は見つかるのだろうか……


次回をお楽しみに…

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