空を仰ぐといつも
空を仰ぐといつも
空を仰ぐといつも
かけてヒビが入っていた心が修復され
乾いていた喉が潤い
あたたかな懐かしさで
胸がいっぱいになる
空の破片が落ちてきたかのような
空色の紫陽花は手毬の形
ぽわーんとつくと
ぽわーんともどってくる
両手で受け止める
夕暮れに
紅色に染められた空
黄色から薄緑そして深い群青色に
その宇宙の海の底から浮かび上がってくる星
一つ、二つ、三つ・・・・
胸の奥に刺さっていた小さな棘に
羽が生えて飛んでいく
一つ、二つ、三つ・・・・
雨空、曇り空
新月の空、満月の空
朝焼け、夕焼け
春の霞の空
夏の真っ青な空
秋の抜けるような透明な空
冬の寂しそうな蒼い空
空を仰ぐといつも
思う
私も空が飛べるんだ!