第七話 一枚買うと一枚無料! でも結構贅沢な値段
「轟、一つ質問してよいかの?」
二人でお出かけをしているとカリブかそう言って立ち止まった。
「どうかしましたか?」
「先ほどから○○すると無料という文字をやたらとみるんじゃが、日本は無料で生活できるんじゃないか?」
「ははは、確かに働いたら負けな国の異名もありますけど、流石に無理ですよ」
「じゃがな、あそこで揚げ物を買えば飲み物がもらえて、あそこの店では休憩一時間無料とある。探せば無料で家も手に入るんじゃないかの」
ワクワクと目をかがやせるカリブに轟は軽く笑ってしまう。
「例えばあのコンビニでは、揚げ物を二つ……。三百円使えば飲み物が無料。あのホテルは二時間料金からなので、実際は一万円いるみたいですね。少しのお金はないと何もできないんですよ」
「む~、なかなか難しい物なんじゃな。ぬ、轟、あれ、あれを今日の昼ごはんにするのじゃ!」
む~と唸った後すぐ何かを見つけて駆けて行くカリブの後を轟は笑いながら追いかける。
「ピザですか? ああ、今一枚無料キャンペーンなんですね」
「凄いのじゃ、ピッツァが二枚で二千円ほどとは」
「じゃぁ、行ってみましょうか」
二人は店に入ることにきめて、中に入っていく。
「らっしゃい! ピザあるよ、安いよ、お得だね、うまいよ」
片言の怪しい男性がカウンター越しに挨拶をする。
「ぬ、メニューが多いのじゃ。日本はやはり面白いのじゃ」
どこに面白さがあるのかは分からないけど、カリブはメニューをすぐに見始めた。
「初めて見るブランドですけど、メニューの数が凄いですね」
カリブが見ているメニューブックを後ろからのぞいて、轟はそう声を出す。
「そうなのじゃ、妾はトマトとハーブがのったやつがいいのじゃ」
「となるとマルゲリータですけど……。分かりにくいですね」
メニューにはイタリアン、インド、中華、フレンチ、和、アメリカ、メキシコ、お母んなどの国メイが中心で書かれていて写真はのっていない。
「マルゲリータあるよ、それに似たやつ」
その姿を見ていた店員がそう声をかけた、
「ではそれでお願いします」
「もう一枚はどうする~、お勧めは、和だよ~。お店もお客さんも笑顔になるメニューよ」
「よく分からぬがそれをお願いするのじゃ」
二人は出来上がるのを近くにあったベンチに座って待つことにする。
「この後は公園で食べますか? それとも家まで持ち帰りますか?」
「そうじゃな、あの池のある公園に行こうかの」
二人はこの後どこで食べるかを決めて、出来上がりを待つ。
その後十分ほどで商品を受け取って、店を後にするのだった。