ガラスや宝石の工芸
職人が
こめた熟練
見事なり
色彩キリリ
かたちやわらか
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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
▼小説家になろう 公式企画サイト
https://syosetu.com/event/haikutanka2023/
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(読みと解説)
しょくにんが こめたじゅくれん みごとなり
しきさいきりり かたちやわらか
ガラスや宝石の工芸品には、職人の技巧がこめられています。いずれも透明な酸化物やアクリルの母材を着色します。例えば、ガラスの主成分である二酸化ケイ素は、SiO2という化学式で表されます。宝石の一種であるルビーは、アルミニウム酸化物にクロムが混ざったもので、Al2O3:Crという化学式のように表されます 。しかし、それだけでは工芸品を表しきれません。表面に繊細な掘り込みで模様をつけます。例えば、グラビールと呼ばれる技法は16世紀にボヘミア地方で発展した技法で、銅製の回転盤による浮き彫り、研磨、カットに適したカリガラスによって、花や動物や風景などの精緻な模様が独特の特徴が確立されています。加熱の工程でつくる形状の滑らかさで、優しさ、凛々しさなどが表現されます。また、カット面の角度できらめきを与えます。きらめきの原理は、光がガラスや宝石のカット面に当たって反射や屈折や回折を起こすことによります。きらめきの種類としては、白色や虹色や星形などがあります 。




