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幽霊の散歩
さらば深更に魅かれて騒ぐような
遥か黎明の隙間に惑うような
どこか秋季の帳に縋るような
夜の長さに霞む目人紛い
街灯が私に笑う
もう寝なよ
木の葉が風に吹かれて
幽霊の散歩
夜は平等に包んでまた明ける
冷えた両手をぶら下げ歩くだけ
進む速さは決して変えぬまま
今も私はどこかで人紛い
信号の光が滲む
ああ静か
鼻歌風に吹かれて
幽霊の散歩
※例によって字数が足らないので駄文で補う。駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文駄文。
夜中に歩いてたら、車の通ってない広い道路の真ん中を、落ち葉が風に吹かれてまっすぐにカラカラと転がっていった。幽霊の散歩を見たのかもしれないと思った。




