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青夢
ただ話そうよ
時計を壊して
ただ描こうよ
一色でいいから
僕のためだけに
月に叢雲花に風
廃墟のソファー
一輪挿し
空を描かなくちゃ
そうだった
ただ話そうよ
砂を集めて
ただ描こうよ
青だけでいいから
僕のためだけに
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文字数が足りないので駄文で補う。
『神の仕事』より。短めな独り言をつぶやくような詩。繰り返してもいい。
全ての創作は他人のために創るんじゃない。自分の「創りたい」のために創るんだ。
仮に発表して、人に「いいね」と言われたとする。その瞬間に湧き出るであろう「喜んでもらいたい」という感情を私は恐れている。
あんたらのために創るんじゃない。私は私のためにやってる。だから美しいんだ。
人のために創ったって、結果としてお金になったって、作品の美しさが損なわれる訳じゃないのはわかってる。ただ、作品の制作に人の目を気にしてしまうのが嫌だ。
一種の強迫観念であり、信仰とも言える。
自信が無いという深層心理の表出かもしれない。
だとしたら、なおさら今発表すべきじゃないのかもしれない……。




