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亡国兵士は永遠に  作者: 窓際の箪笥
1章 神秘の聖地
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4 練習

見つけてくださり有難うございます。

ウサギの後処理だが、保存できないため肉は放置、毛皮は一応剥いでおこうと思う。

動物の皮を剥ぐなんてやったことがないが、まあなんとかなるだろう。


ナイフを突き刺して見ると、肉はかなり硬かった。これは食べられないだろう。

今思いついた我流の剥ぎ方ー突き刺して、肉と皮の隙間に刃を入れて、切り取っていくーは、簡単そうにみえて案外難しく、取れた毛皮は歪でサイズもバラバラなものが3、4枚。


別に必要ではないので今はいいのだが、これはいつか出来るようにしないといけないかもしれない。


と、次出て来てもいいように弾薬を補充しなければ。

このmp40の弾倉には32発入る。先程の3発を引いて、あと29発追加すれば装填できるだろうか…


あれ?クリップどうするの…?


〘記載されては居ませんが、手元に銃弾さえあればその所持した銃に対応したマガジンを創成できます。

念じる時は、銃弾創成・クリップ/銃です。〙


うぉっと…びっくりした…急にだなぁ…。

でも、それは普通に有り難い。早速やってみるか。


『銃弾創成・9×19mmパラベラム弾/29』


よし、ポケットに入った。これで、


『銃弾創成・クリップ/MP40』


お、ポケットが軽くなった分、手のひらにマガジンがあった。

水筒に水を補充し、リュックサックにレーションと毛皮を入れ、俺は念じた。


『銃弾創成・9×19mmパラベラム弾/3』


その弾を、適当に芝生の上に立たせ、MP40を構えた。

そう、射撃と狙撃レベルを上げるため、練習しようと思ったのだ。


まずは10歩程離れて、1つ目の銃弾を狙う。

32発を、大体4回程度で撃ち切るように、引き金を引く時間を工夫しつつ撃つ。


命中弾は0。

いやまぁ、はなからここまで小さいものに当てられると思ってなかったが、流石に現実を突き付けられるとちょっと凹む。

けれども、今は時間が大切だ。さっさともっと撃っていこう。


2射目、引く時間は1回目と同じくらいの感覚。

1つ、案外近くに着弾した物もあったが、それ以外は全て外れた。


3射目、これで弾は撃ちきった。こちらも1発至近で、残りは外れた。しかし、ステータスと同じ様に、《射撃技術のレベルが1上がりました。》と表示された。

ここまでで撃ったのは64発。少ないと思ったが、このあと多くなっていくのだろう。あと1匹殺したのもあるかもしれない。


さて、技術のレベルがあがったので腕試しも兼ねて、もう1度やってみよう。

リロードしたら、また構える…気持ち、狙いがつけやすくなったように感じる。

軽く引き金を引いた。それと同時に発射された銃弾ー恐らく4発ーは、先程よりも近くに着弾した。至近弾の数も1発増えた。


…想像以上だった。多少変わる程度だと思っていたが、これは大きい。これは、まだまだ技術レベルを上げる価値があるだろう。


その後も俺は同じことを繰り返し、傾き始めていた陽が少し緋に染まってきたとき、その時は訪れた。


大体、42回目の射撃の時だった。

遂に、立てていた1つ目の銃弾が倒れたのだ。

それと同時にこう、文が表示された。

《狙撃技術のレベルが1あがりました》


そして、先程射撃技術が上がってからここまでに表示されたものを含めたステータスは…


『ステータス』

名 グレゴール・オーレンドルフ

職 兵士

職Lv 4

基礎体力Lv 2

攻撃技術Lv 4(↑2)

回避技術Lv 1

防御技術Lv 2

社交技術Lv 2

思考技術Lv 3

その他技術 射撃技術Lv 4(↑1)

      投擲技術Lv 2

      狙撃技術Lv2(↑1)

      銃火器技術Lv (↑1)

スキル 銃弾創成Lv 1

所持武器 MP40

     ルガーP08

     小型ナイフ


こうして変わったものを見ると、変化量がわかるようにしっかり表示されているんだな。実にありがたい。


さて、日も暮れてきたし今日はこれくらいにしておこう。

勿論、何も食べず寝るのは流石に厳しいので、レーションの中からクラッカーを取り出し、5つばかり口の中に入れた。

上手いとも不味いともいえない。戦闘食なんだから、そりゃそうだ。


今日やるべきことは全て終わったし、眠りにつくとするか…

眼を閉じると、眠気が襲ってくる。

明日のことは…明日考えればいい。取り敢えず、この流れに身を委ねたかった。

読んでくださり、有難う御座います。

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