30 戦
読んでくださり有難うございます。
「依頼の盗賊団は、主に近くにある洞窟にアジトを置いているらしい。
人数は大体20人ほど、うち戦闘員は8名。
8名全員が剣士で、一人の実力は素人同然。
他12人は武装すらしてないやつが殆どだから、捕縛も用意だと思う。」
先程の砕けた口調からは予測できないほど硬く、強張った声で状況を説明するカラテル。
「もう少しで接敵すると思う。
臨戦態勢にした上で、陣形を整えて、進む必要性がある。」
かなり真面目なアドバイス。
これは多分慣れもあるだろう。
「じゃあ、ルモを先頭にして、ヴェルロックをルモの右後、カラテルを左後に配置して、俺とサンペル、グレゴールはルモの後に行こう。
戦闘に移行したら、ヴェルロックとカラテルは遊撃だ。
ある程度は自由に攻撃していい。
ルモは俺等後衛3人を守っておいてくれ。」
こちらも慣れたような早さの指示。
『了解!』
俺含む一同は、大人しく返事をした。
いや、しないという選択肢は無い。
ここまで来たんだから。
陣形を取ってから数分後、唐突にゲルニカが矢を放った。
「敵陣に着いた、散開して攻勢を開始する。」
その言葉を発したのはゲルニカでなくカラテル。
ゲルニカは、カラテルの言葉の前に察したのか?
だとしたら、やっぱりかなり高い実力の持ち主じゃないか。
一気に思い思いに走り出す彼らに遅れぬよう、俺は敢えてまっすぐ突撃し、洞窟の中まで入る。
敵が見えてくると、動きながらで狙いがかなりブレる照準で撃つ。
走りながら撃つとなると、誤射の事も考えたが彼らには治療士がいる、多少当たったとして問題は無いだろう。
剣を降り掛かってきた男も、音速で辿り着く銃弾に、自分を染める鮮血と共に斃れる。
もう2人程射殺した刹那、洞窟の奥から女の、呪文を唱える声が聞こえた。
「色彩神よ、我等に色を与え、護れ。
『ファルベ・マジック』!」
そしてその声と共に、奥から、色のついたオーラを纏った、大男が4人ほど現れた。
これはまずい、深追いしすぎたか。
ひとまず、リロードして迎撃しながら退却だ。
マガジンを1つ撃ちきっても、一人も斃れやしない。
これは殺すことを主とするのは駄目だ、下のほうに銃口を向けて連射して足に少しでも傷をつけるのが最適だろう。
しかし、どんどん接近してくる大男。
そいつが大きな斧を振り翳そうとしたその時、男の首が鮮血と共に飛んだ。
「おいおいグレゴール、これはパーティー依頼だ、しっかり協調性を持って行動しようぜ。
まぁ、もう入口と外の敵は掃討したから良いけど。」
現れたのは、血の付いた双剣を持ったヴェルロック。
「ファルベ系の魔法は強化をする魔法だ。
こいつの場合、全体的に強化されるだけでなく、遠距離攻撃が無効化されている。
つまりグレゴールには無理な相手だ、入口に居るゲルニカ達と後方援護と増援の警戒をしてくれ。」
僕が入口に向かって駆け出すと、途中ルモやカラテルとすれ違った。
洞窟の外では、ゲルニカとサンペルが死体処理をしていた。
「おうグレゴール、やっと来たか。
もう少ししたらヴェルロック達もこっちに獲物連れて来るだろうから、しっかり縄とナイフの用意しとけよ。
死体の物なら装備品を剥いでも良いが、使えるほど質は良くないし、できるだけ売って金にするから、私物化はそこそこにしといてくれ。」
そう注意を受け、俺も死体処理に参加する。
肌着以外を剥ぎ、装備品を鹵獲し、腕を紐で縛る。
これを何体としていくうち、ヴェルロックが帰ってきた。
「洞窟内、制圧完了。
死体処理と捕縛はしといたから。
サンペル、いつもの魔法頼んだ。」
時間が掛かっているような気がしたのは、そこまでやっていたからか。
「分かった。
『ストレージ』。」
その魔法を唱えた途端、死体は消える。
収納でもしたのか?
「捕縛者はストレージに入れられないから、担いで行く。
ルモとカラテル以外はできるだけ担いでくれ。」
そう言われ、リュックに入れる分含め2人を運び始める。
重い。
サンペルが軽量化の魔法を掛けてくれたので、かなりマシになったものの、10kgは優に超えている。
そしてゲルニカ達と俺は、ガランスベルクに向かった。
感想、ブックマーク頂けると有難いです。
ヤバい、戦闘話なのに話が薄いしあんまりだ…。
亡兵ちゃんを醤油で例えるなら、薄口醤油。
やっぱり戦闘は苦手かもしれない。
あ、深夜テンションとノリでキネノベ大賞に応募することにしました。
思い出作りに、なれば良いな。
追記
実は今、スランプに入ってます。
リハビリ的になんか別の書くかもなんで更新減るかも。




