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亡国兵士は永遠に  作者: 窓際の箪笥
2章 アール世界
28/34

28 治療院とスペア服

読んでくださり有難うございます。

治療院はドライ・ストリート2番外周地区にあり、なんとその地区の約3分の1を占めているそうだ。


その名も、聖ガラルク治療院。


ガスラン王国一の治療院で、交代制で治癒士が50人常駐しており、看護師に当たる衛生員は500人に登るらしい。


もちろん、そこまでの規模になると指揮統制も大変になるので、治癒士1名、衛生員10名の衛生チームで動いているようだが。


お陰で、14年前のガスラン大震災の際にはガランスベルクどころか、ガスラン王国全人口の4割に近い120万人に手を差し伸べたらしい。


合ってるよな?女神。


〘ええ。そりゃ、私が今教えたんですから。〙


げ、それを言われたらおしまいじゃないか。


と、いうことでやってきたのは聖ガラルク治療院。


中はキリスト教の教会の様なデザインで、各所に散りばめられたステンドグラスから、鮮やかな色が流れ出ている。


「いらっしゃいませ。

緊急は奥、病は手前左、傷は手前右、呪いは2階へどうぞ。

耳の不自由な方はこちらを参照下さい。

挿絵(By みてみん)


無機質な声が案内をしてくれる。


この声、多分裏市に居たロボットと同じタイプだ。

効率的ではあるな。


傷は手前右の通路とのことなので、さっさと歩く。


通路の天井にまで張り巡らされたステンドグラスは、長い距離を歩いていても飽きを感じさせない。


『グレゴール・オーレンドルフさん、右手の8番治療室へお越しください。』


そうアナウンスされるのと同時に、右に先程までは無かった扉が現れる。


扉を開けると、初老の男性が1人。


「はじめまして。今回の治療を担当するヨラル・ランスです。

患部は左肩でよろしいですか?」


なんで分かったんだこの人。


〘治療院の廊下の天井は魔道具化されたステンドグラスなので、それで検査しているようですよ。〙


え、魔法ある分こっちの世界の方が技術あるんじゃないか?


レントゲンの上位互換をを自動で撮れるみたいじゃないか。


「左肩で間違いない。」


そう答えると急に目を瞑り、


「これから治療を始めます。」


と言った。


「生命神レーベンよ、善良なる生物に付いた穢らわしい傷を祓い給え。べハンドルング!」


そう言った刹那、肩に触れる不思議な温かさと柔らかな光。


2秒程で儚く消えたが。


「治療はこれにて終了です。


治療費1500ルベア頂戴致します。」


全財産入の封筒の中から、2000ルベア取り出し渡す。


「生憎、1000ルベア札しかないもんでな。釣貰えるか?」


「もちろんです。500ルベア、ただいまお返し致しました。」


そう言って渡されたのは、500と大きく印字された硬貨。


材質は恐らく銀で、裏にはかなり細かく描かれたツェーン塔。


「領収証はギルドに預けておきますので、ご入用時にお受け取り下さい。

ご利用、ありがとう御座いました。」


その言葉と共に、俺は治療院のエントランス・ホールにワープした。


いや普通に衝撃的だ。


自動で検査もしてくれて、帰りはワープ。


至れり尽くせり、2500ルベアも払う価値はあっただろう。


さて、次は替えの服だ。


ズィノーベン・ストリートに多く位置するんだったか。


戦闘とかも加味すると、できれば防具屋とかの方が良さげだよな。


そうなると…どこになる?


〘ズィノーベン・ストリート2番街、防具のサムスですね。

格安とは行きませんが相場と比べると十分安く、質もそこそこです。〙


なるほどありがとう。


ギルドを通り過ぎ、パラパラと居る人に当たらぬよう歩いていると、如何にも目立つような看板が見えた。


その看板は白昼からギラギラと色とりどりに光っており、煉瓦作りの建物に明らかに不釣り合いだ。


正直、店内に踏み出すのには勇気が居る。


…よし、行こう。


「いらっしゃい。何をお求めだい?」


これは吃驚。


看板的に変な人かと思えば、店主は案外普通のおじさんだった。


色んな意味で癖強いな、ここ。


「戦闘も出来る服と外套が欲しいんだが。」


金に余裕があるうちに、防雨着も買っておいた方が良いだろう。


軍服は濡れると洗濯とか、色々面倒だ。


「わかった。ちょっと待っててくれ。」


それから数分後、2着の服を持ってやってきた店主。


「戦闘もできる服の方は、魔力綿に亜力付与綿で出来たもので、亜力は軽量化、衝撃吸収Lv1、耐久性強化Lv1が付与されてる。

一般的な組み合わせで良く売られてるから、5000ルベアくらいだな。」


ふむ。魔力と亜力の違いがイマイチ分からないが、つまり性能はそこそこなのだろう。


「次に外套。魔力綿のコートに、亜力で高度防水を付与したタイプだ。

色は黒、藍、グレー、ベージュから選べて、どの色も価格は一律4000ルベアってとこだ。」


ふむ。合計9000ルベアか。


正直かなり厳しい価格だが、投資と考えよう。


「両方買おう。はい、9000ルベアだ。」


そう言って、いっそ封筒ごと渡す。


「はい、取引成立だ。

また買いに来てくれるとありがたいぞ。」


という言葉を背に、俺は立ち去る。


残念ながら、夕飯は無しだ。


明日も頑張って金を稼ごう。


あ、その前に買った服を宿で着てみるかな。


そう自分の中で駄弁りつつ、朝の宴へと向かった。

読んでくださり、有難う御座います。

感想、ブックマーク頂けると有難いです。

今回、投稿に間が空いたのは色々ありまして…。

つまり、サボってました。

誠に申し訳無いです。

今年私受験ですので、これから投稿スペース落ちるかもですがどうか見捨てないでください!

薄藍山ちゃんの方は、グダグダ過ぎたので全部消して最後10000字位の改装したものを上げて終わりにしたいと思います。

多分9月中には上がる…はず。

では、また会いましょう。

Twitter支部、開設するかも。

開設したらフォローしてね。

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