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亡国兵士は永遠に  作者: 窓際の箪笥
2章 アール世界
25/34

25 依頼受注

読んでくださり有難うございます。

久しぶりの和やかな朝。


今までのテントや馬車生活では味わえなかったこの爽快感。


うん、控えめに言って最高だ。


でも、金が無い。


ザルクネルとの戦闘で貰った褒賞も宿泊代に消え、朝飯しか約束された飯はない。


つまり、今日は初仕事をしなければならない、ということだ。


そう意気込みつつ、朝飯を食う。


食パンのトーストとサラダ、鶏とは違う鳥のゆで卵。

そんなメニューだった。


至って普通ではあるが、今までが質素だったので豪華に見える。


勿論、食べ終わったらチェックアウトだ。


連泊する金はないしな。


料金は昨夜のうちに精算しておいたので、鍵を渡すだけでいい。


流石に無骨なおばちゃんも営業スマイルを見せていた。


あれは70点くらいかな。


仕事といえば冒険者ギルド。


ゆっくり歩いてやってきたのは冒険者ギルドガランスベルク支部。


ステンドガラスやガラス主軸の建物には本来あまり馴染まない筈なのに、違和感なくすっぽり嵌っている木製の扉。


相変わらず重い。


扉を開けると、昨日とは違って他の冒険者が居た。

このエントランスには机椅子程度しか無いのだが、敢えてそれを活用して会議をしているようだ。


いつの間にか顔見知りになってしまったデアスは、珍しく書類に目を通していなかった。


「なぁデアス、依頼を受けたいんだが…。」


そう話し掛けると、ニコッと先程以上の笑顔を顔に広げる。


「依頼は3Fの酒場に併設されている依頼受付所で受ける事ができます。

依頼についての詳しいことはそちらの受付に聞いてください。」


昨夜とはかなり違ったテンション。


これが受付嬢の仕事の中で身につけた能力だというのか。


流石だ。


3Fに上がると、廊下も扉も無しに酒場があり、真昼間から1、20人位が酒をガブガブ飲んでいる。


少し離れたところにコルクボードがあり、2,30枚程の紙が重ならないように画鋲で留められている。


俺はこっちに来てから気になっていたんだが、普通異世界となれば言語も別のはずだ。


なのに、俺は会話もできているし読解もできている。


これは何故だ?


〘私がそういうスキルを与えたからです。〙


うぉっと、急だな。


でも確かにそれ以外考えられないな。


この短期間で新しい言語を覚えられる筈がない。


話を戻して、どの依頼を受けるかだな。


インファントリーランクの依頼は4つ。


1つ目が、薬草採集。無期限の常時募集依頼で、報酬は薬草1オンスにつき500ルベアと下級回復薬1つ。


オンスってヤード・ポンド法かなこれ。


確か28g位だったと思うが、これは報酬としては低いんじゃないか。


回復薬まで貰えるんだし、あまり価値は無さそうなのでパス。


2つ目、ガランスベルク西街区32番街22番地の住宅の掃除、これは先着1名の限定依頼で、報酬は日当5000ルベア。掃除道具は貸出してくれるそうだ。


3つ目、こちらも常時募集で、インファントリークラスの魔物討伐。一匹につき討伐証明として何処かの部位が必要だが、値段は一律で1匹3000ルベア。


これは割いいんじゃないか。


同格の魔物なら俺にも戦えないことはないだろうし、3匹くらいの部位はリュックに入る。


ちなみに4つ目は魔物の血の採集依頼だった。


1ガロンにつき10000ルベア、1ガロンは大体3.7Lだから1Lは大体2700ルベアってとこか。


そもそも容器が少ないし、血の採集はやりにくいからパスにした。


画鋲から3つ目の紙を取って、依頼受付に渡す。


「インファントリークラスの魔物討伐ですね。

基本的には脅威とはなりませんが、稀に亜種が出現することもあります。

危ないと思ったらすぐに逃げてくださいね。」


こちらの受付嬢も愛想が良い。


そういう新人教育を受けたんだろうな。


依頼を受けたらもう用はない。


デアスの微笑みに見送られて、ギルドを出て、城門へ向かった。


入る時と違い、出る時はあまり人が並んでいない。


そのせいか、すぐに検問に辿り着くことができた。


「あ、ザリニラの護衛してたやつじゃねぇか。

これから依頼か?」


誰かが話しかけて来たと思えば、来た時の衛兵だった。2連勤とはお疲れ様だ。


「ああ、そんなところだ。」


そんな会話をしつつ、検問を過ぎる。


そういえば、今何もカードとか出してないのに通れたよな…。


なんでだろう、と思いつつ、インファントリークラスの魔物が生息すると言われている森に歩みを進めた。

読んでくださり、有難う御座います。

感想、ブックマーク頂けると有難いです。

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