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亡国兵士は永遠に  作者: 窓際の箪笥
序章
2/34

2  決断

見つけてくださり有難うございます。

俺は、まるで眠っていただけかのように眼を覚ました。


死んだはずなのに。だ。


五感らあり、手足も動かせる。なんなら背中が痒い。

手元にはまだmp40があり、服も軍服のままである。


しかしおかしな点が一つ。見るところのすべてが純白に染まっている点だ。


地面も見えず、宙浮かんでいるように見えるのに何も違和感はない。なんとも不思議な感覚だ。


ヴァルハラ(天国)にでも来たか?


そんな独りごこちに返答するかのように、透き通った声が俺へと語りかけて来た。


〘少し惜しいですね。ここは天国なんていう素晴らしいところではなく、雷の洞窟。194箇所ある神秘の聖地の一番最後の聖地です。〙


?????

いまいち、というか全く言っている意味が分からない。まずはあなたの言う神秘の聖地とはなんなのか、あなたが誰なのかなどから答えてもらいたい。


今の俺、凄いキョロキョロしてて怪しい人みたいだろうしさ。


〘申し遅れました。私は第95代神秘の聖地案内人、サウル・パウサーです。

まずは、今のあなたの状況をお話致しましょう。

あなたは、砲撃で死亡しました。〙


ああ、やっぱりか。なんとなく予想はついていたが…。


って、本題はそこじゃなくてだな。


なんで俺は死んだのにこんな所に居るんだって聞いてるの。


〘普通なら兵士は地獄に送られるはずなのですが、あなたはなんとなく勘でこちらに持ってきました。〙 


勘…?いや勘なのかよ!


全く、神も案外適当なんだな。


〘はい。勘です。適当ですよ。

さて、話を戻しまして、ここ神秘の聖地というのは、194あります。そしてその194箇所を全て攻略した暁には、転生することができます。〙


?転生??


いや、また生き返れるのならばいいに越したことは無いのだが。


〘勿論、その194箇所の聖地には敵が居ます。

流石に何もなしで行けと言うのは可哀想なので今のあなたの装備も携行可能とします。なんなら、聖地攻略の為に、支援にスキルも付与されます。〙


これまた分からないものが聞こえたな…

スキルとはなんなんだ?


〘そうですね…特別な能力だと思って貰えればいいと思います。

あなたの場合、付与されるスキルは、『銃弾創成』です。

保有者が銃弾の種類、数を念じることで、銃弾を作ることができる、というスキルですね。〙


ふむ…それがあればこのMP40も使えるし、そう考えると比較的簡単かもしれないな…


〘あ、言い忘れていましたが、この神秘の聖地を全て踏破した暁には、支援のスキルも正式に永久付与され、聖地を踏破するごとに追加でスキル等も付与されます。〙


つまり、既にお膳立てされてるってことか。


ここまでされたら、断るのも厚意を無下にするみたいで申し訳無いよな。


それに…


はいそうですかと大人しく地獄に行く訳にはいかないよな。


まだ俺にだってやりたいことがあるんだ。


〘で、あなた、どうします?神秘の聖地踏破、やってみますか?〙


迷ったらワイルドな方へ。座右の銘だ。


俺は、その言葉に明らかに自信を持って答えた。


「ああ、やってやるよ」


と。

読んでくださり、有難う御座います。

感想、ブックマーク頂けると有難いです。

2023/8/14に改訂致しました。

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