第六話 新たな仲間 畑中正吾
私達は黄色いロボを見つけ基地に持ち帰った。
そのロボを横に寝転し、扉に手をかける。
「ふんー!」
私は目一杯の力で扉をあける。
「うわ!」
扉が急に開き私は尻もちをついた。
「大丈夫はるか?もう」
お姉ちゃんが私の手を握り起こしてくれた。
「ありがとう。さぁ中に」
私達はロボの中に入ると一人の男の人が席に座っている。
「生きてるのか?」
遥人さんがまじまじと見つめている。
「一旦このロボから出そう。生きてるかもしれないし」
お姉ちゃんは私達にいいその人をロボから引きずり出した。
出した男な人は少し太っている体型で、髪はアフロヘアーだった。
な、なんか特殊な人のような。
「うぅ」
すると男が目を覚ました。
「大丈夫ですか?」
私が声をかける。
「ひぃ!」
男は一旦私達を見て驚くが、
「なんだ、ただの人か」
男は一人で安心した。
「あの、このロボはあなたのですか?」
私は男の人に向かって言った。
「あ、ああ。たまたま見つけて。それで侵略ロボと戦っていたんだが、俺はあまり戦闘が得意じゃないからボロボロにやられてさ。
まぁ、あんたらには感謝しかないよ」
男はそう答える。
「二人用なのに一人で乗っているんですか?」
お姉ちゃんが男に向かって聞いた。
「そうだ、俺は一人で居たほうがいいと思ってな。
それに、俺の体型を見ろよ。
人があまり寄り付かない体型だろ」
男は自分の体を見つめる。
「そんなことないですよ」
すると後ろから葵さんが男に向かって言った。
「太っていようが痩せていようが、好かれる人もいれば好かれない人もいる。
それだけです。私も前の夫は太っていましたし」
葵さんはそう男に笑顔で言った。
「そ、そうか。なら良かった、そ、それよりも俺のロボは修理できるのか?」
男は私達に向かっていった。
「出来ますけど、まず名前を教えてくれますか?名前も知らない人は信用できませんので」
お姉ちゃんは男に向かっていった。
「あ、わりいな。俺の名前は畑中正吾、歳は28だ。俺もあの侵略ロボを許せねぇって思っている。これからよろしくな」
正吾は私達に向かって自己紹介をする。
「よろしくね正吾さん。私ははるか、でお姉ちゃんのタマネ、でそちらの二人が遥人さんと葵さん。あと私の父が居ます」
私はみんなの自己紹介を簡単にする。
「よろしく」
正吾は私達に言う。
「正吾さんだっけ、ロボを直すからこちらに来てください」
遥人さんは正吾さんに向かって言った。
「はい」
正吾さんは遥人さんと共にロボの方へと向かった。
「ふぅ、まさか本当にあるとはね。誰が作ったのかしら」
お姉ちゃんは黄色いロボを見つめながら言った。
「誰が作ったなんて関係ないよ。今は私達の所有物なんだから。
このロボの力で日本を奪還するぞ」
私はお姉ちゃんと葵さんに向かって言った。
「頑張ってね、はるかちゃん。私はお茶汲みとかしか出来ないけど応援してる。
私なりに出来ることがあったらやるし」
葵さんは私達に向かって言った。
「うん。葵さんも頑張ろうね」
私はそう答える。
私達は少し休憩を取った。
その間に黄色いロボの修理が終わっていた。
そのロボには2つの銃を持っており、腰にはビームソードが。
私達はビームソードでしょ、あとなんかビームも出たってけ?
「おーい、3人ともロボが直ったらしい」
正吾さんがこちらに手を振っている。
「今行きます」
私達は正吾さんに向かって手を振り返す。
「行こうお姉ちゃん、葵さん」
私は二人の顔を見つめる。
「うん。行こう」
お姉ちゃんと葵さんは私に向かっていった。
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