第四話 新たな人
じゃあ、私達が少し休めばタンクマークは消えるのかな?
「どちらにせよ、少し休んだほうがいい。ずっと戦いっぱなしだろ。
このロボのパイロットなら急速くらいは必要さ」
父はそう答える。
「そうかもしれないね。お姉ちゃん、少し休もう」
私はお姉ちゃんに向かって提案する。
「うん。分かった」
お姉ちゃんは笑顔で言った。
その後少しの間休憩をすることに。
その間にロボを見るわたし。
ロボに攻撃された跡がある。これを修理したいけど、道具も知識も部品もないし。
うーん。
私は外を見つめながら考える。
「どうしたの?」
お姉ちゃんが声をかけてきた。
「あ、お姉ちゃん。このロボをね修理したいんだ。だけど、なにもないから修理出来ないから、少し考えているんだ」
私はお姉ちゃんに向かって言った。
「うーん、ロボの修理をしてくれる人が居るとありがたいかもね。
それに基地も、拠点があると私達も少し安心だし。
色々と山積みだね」
お姉ちゃんは笑顔で言った。
なんでお姉ちゃんは余裕なんだろう。
「そうだ、ここに避難してきた人が居るんだ。紹介するよ」
父が突然二人の人を連れて来た。
「この人は整備士だった人で佐原遥人。たまたま地下に逃げてきた人だそうだ。
で、こちらの人は葉山葵さん。看護師だそうだ」
父は二人を自己紹介した。
「私は古川はるか。で、こっちがお姉ちゃんの古川タマネ。
よろしくおねがいします」
私は同じように自己紹介をする。
「よろしくおねがいします。そういえば奥に置いてあるロボットは君たちが乗っているのか?」
遥人さんが私達に向かって言ってきた。
「え、ええ。私がこのロボットの鍵で、お姉ちゃんはサポートしてくれているんです。
今はぎこちない動きをしていますがそろそろなれてきそうな頃なので」
私は遥人さんに向かって言った。
「へぇ~っこのロボットって他にもあるのか?」
遥人さんはグイグイ来る。
「え、えっとあると信じて探しています。無ければ宇宙に行って新たな星に向かうつもりです」
お姉ちゃんはそう遥人さんに向かって言った。
「あるといいなぁー、何だか直したい気分がグイグイ来るんだよな。
これも整備士をしていたからかな。あはは」
遥人さんは笑顔で言った。
直したい?
「あの、遥人さんは整備士なんですよね」
私は遥人さんに向かって言った。
「ええ、そうですけど。あのロボの傷を見てもらいたいですけど」
私は遥人さんを案内する。
「はるか、私は葵さんと雑談してるね」
お姉ちゃんはそう私に言った。
「はーい!」
私は手を振る。
私と遥人さんは傷がある場所へと向かい、傷を見せる。
「うーん、これかぁ」
遥人さんはまじまじと見ている。
「まぁ、道具はあるが、どうしても部品がないとな」
遥人さんは悩んでいる。
「侵略ロボの残骸とかでなんとかなればいいんだけどなぁ」
私はそうつぶやく。
「うん?残骸か。もしかしたらなんとかなるかもしれないから、一応それも持って帰ってくれないか?」
遥人さんは私に向かって言った。
「分かりました」
私はロボにいつものように触れる。
「はぁ、直ぐに直してあげたいなハルカ」
私はロボをぼーと見つめる。
すると、
私はなにかに気がついた。
いや、今まで気づいていなかったのかな?
私が触れた瞬間パネルが出現した!
こ、これどういこと?
そのパネルには装備や修理、改造などがあった。
「遥人さんこれ見てください」
私は遥人さんを呼んだ。
遥人さんはパネルを見て
「多分だが、これを押すと」
遥人さんは修理のボタンを押した。
すると、部品を選択してください。と出てきた。
そこには、色々な部品が出ていて私はあまり分からなかった。
遥人さんは部品の部分をまじまじと見つめ
「うん。これを集めればなんとかなるってことだろう。
僕が必要な部品をピックアップしておくから集めて来てくれないか?」
遥人さんは私に言ってきた。
「え、あ、はい。分かりました」
私は遥人さんがピックアップする間にロボの中に入った。
一人でこの中に入るのは初めてだよ。色々と見ておきたいな。
私はロボの中をまじまじと見る。
でもこれと言ってなにかあるわけではない。
もしかして、あのパネルにあった改造をすることでこの中も変わるのかな?
私は席に座り、少し考える。これから先私は何をすればいいんだろう。
侵略ロボを倒す?宇宙に出る?はぁ、私は何をしたいんだろう。
すると扉が開きお姉ちゃんが入ってきた。
「え、お姉ちゃん!どうやって入ってきたの?」
私は驚く。
だって手の上に乗ってここまで来るのに。
「まぁそんなことはどうでもいいでしょ。遥人さんがピックアップしてきた紙を持ってきたわ。
はい」
私はお姉ちゃんから紙を見せる。
ふむふむ
私はまじまじと紙を見つめる。
「行こうお姉ちゃん。部品集めに」
私はお姉ちゃんに向かって言う。
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