第三十九話 新たな製作紙
物資は男が夜に渡しに来る。そして今日も。
「これが物資だ。それと、これはるかが頼んでいた物だ。
なぜこれがいる?」
男が渡したのは、女子高生の制服。
「何処で手に入れたんですか?もしかして、殺った訳ないですよね?」
私が聞いた。
「勿論殺ってはいない。裏で入手した、それよりも奴らのアジトだが東京の地下がアジトだと上の連中は話している。
お前らはこれを聞いてどう動く?」
男が聞いてきた。
「まだ行く気は無いわ。敵の戦力すらわからない以上は。
それにこちらには、4機しかロボは居ない。
相手が50や100で来たらいっかんの終わりよ」
私は男に向かって言う。
「そうか、味方機が無いからか。作れる奴は居るか?」
男が言う。
「遥人さんって人がロボの修理をしてくれている。
ロボを作れるかは分からない、それにロボを作るにしても材料が足らない以上は、行動できない」
マナちゃんは男に向かって言った。
「材料か、まあそれは俺が何とかしておく。そうだな一週間もありゃなんとかなるか。
それで、武器とかの作成図とかはあるのか?」
男が聞いて来た。
「あるけど、遥人さん一人だと少し時間がかかるわ。
もう少し人手がほしいけど、今は我慢している。
ビームソード、ビーム砲、ビームサーベル、ビームライフル。
後は、私の機体はリミットがかかっていて、リミットを解除すると出力が大幅に上がる、けど前は私が気絶して暴走した」
私はそう答える。
「そうか、まあ一気にフルパワーでやるのは危険だからな。
それとこれを」
男は何枚かの紙を渡した。
そこには色々な武器が書かれている、作り方も。
「これはお前たちにあのスカル族をやっつけてもらうように上からの渡されたものだ。
人手も何人かそちらを送ろう、そちらの方が修理も早いだろう。
それとこれを」
男はもう一つ紙を渡した。それは少し大きな紙でそこには戦艦?のような物が書かれている。
「これは?戦艦?船?」
マナちゃんが聞く。
「沢山のロボを入れるにはこれくらいの戦艦が無いと不便だろ。
じゃあ、渡すものは渡した。俺は材料をどうにかしておく。
それじゃあな」
男はそう言い何処かに歩いていった。
何処に帰るのかな?
私はそう思うのだった。
私達は基地へと戻り眠りについた。
そして翌朝
あの制服は葵さんに渡し、冬也さんの元に向かった。
会議室には遥人さんも居た。
私は、あの紙を見せる。
「これは、中々いいものをくれたみたいだな。相手はお前の知っているやつだが、そいつは信用できるのか?」
冬也さんが聞いた。
「はい、信用しています」
私はそう答えた。
「それにしても、これを一人で作るにはとてつもない時間がかかるよ。
1ヶ月どころじゃないよ」
遥人さんは言う。
「人に関しては大丈夫だと思います。こちらに人手を送ってくれるみたいなので」
私はそう答える。
「それなら良かった。みどりさんも手伝ってくれるみたいだけど二人じゃきついからね」
遥人さんは安堵した顔を見せる。
「それと、スカル族のことなのですがどうやら東京の地下がアジトらしいと」
私は二人に向かって言う。
「そうか東京か。遠いな」
冬也さんはそう言う。
「そう言えばすっかり忘れていたけれど、緑のロボを覚えてる?」
遥人さんが言った。
そう言えば、居たね。あの、子供パイロットよね。
「その機体もこっちの仲間に出来ないかな?戦力になると思うし」
遥人さんは私に向かって言った。
「うん。相手が話が聞ける相手だったらね」
私は遥人さんにそういうのだった。




