表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機動ロボ、ハルカ 果てなき遥か先へ  作者: 花冠椛
ロボの出会いと出会う者たち
28/65

第二十七話 闇にまぎれて

私は近くの椅子に座り少し考える。



 厄野雅功は本当は悪い人じゃないのかも。奥さんを殺された恨みでなのかも。

 私だって、あんたにお姉ちゃんを殺されたんだ。憎しみがあらふれそうだけど、そんなんじゃきっと悲しむよね。





 数時間後、


みんなが戻ってきた。



 「ただいま、はるか」

正吾さんがマナちゃんと一緒に降りてきた。




 「おかえり二人共。侵略ロボは倒せた?」

私が二人に聞く。




 「ああ。沢山倒したぞ」

正吾さんは私に向かって嬉しそうな顔で言った。



 正吾さんのロボの後ろには沢山の侵略ロボの残骸が。



 

 「はるかは葵さんと何してた?」

冬也さんが聞いてきた。



 「雑談。私はその後基地内の探検」

私はそう答える。




 「そうか」

そう言い冬也さんは基地内に入っていった。




 

 「あれでも、心配してくれてるんじゃない?」

マナちゃんが私に向かって言った。




 「そうだよね。葵さんが料理を用意してくれている思うし、食べてきなよ」

 私はそう二人に言った。




 「はるかは?」

正吾さんが聞く。




 「後で食べるよ」

私はそう答える。




 「そうか、なら直ぐにでも食べにきなよ」

正吾さんはそう言い、マナちゃんを連れて食堂へ向かった。


そして、外には私だけ。



 「・・・。出てきなよ」

私はそう言った。




 すると、建物の陰から一人の男が。こちらに銃を向けている。




 「お前は古川はるかだよな」

男はそう言った。




 「そうだけど、何?私を殺しにでも来たの?厄野雅功さん」

 私はそう言った。




 「いや、殺すつもりはない。勧誘しにきたって事だ。

 どうだ?俺様の仲間になるつもりはないか?」

厄野雅功は私を仲間に入れようと考えているようだ。




 「誰があんたなんかの仲間になるわけ無いでしょ。

 罪なき人を殺したんだ、それに私のお姉ちゃんも!」

 私は怒りを抑えながら言った。



 「そう怒るな、あのときは悪かったよ。だが、お前は少し周りを見てなさすぎだ」

 厄野が言うと建物の陰から何人かの人が。



 「だれ、こいつら?」

私が聞く。




 「俺様の仲間だ、中々の強さだぞ。古川はるか、お前に逃げ場は無い。

 仲間にならないと死ぬぞ」

 厄野はそう私に言った。



 そう言えばマナちゃんが言っていたやつらね。





 「仲間になったら、人を殺らなきゃならないんでしょ?」

 私が聞く。





 「ああ、その通りだ。嫌か?」

厄野は聞く。




 「ふっ。ふふ、嫌に決まってるでしょ、あんたの仲間になるくらいなら死んだほうがマシ。

 下僕ににも部下にもならないから」

私はそう答える。




 「そうか、じゃあ姉に殺されるがいい」

厄野はそう言うと、厄野の後ろから私が知っている人物が出てきた。




 「お姉ちゃん・・・。え?どうして?なんで?」

そう私のお姉ちゃんだ。

 お姉ちゃんは亡くなったって。




 「そんな驚いてどうしたの?はるか、仲間にならないから殺るね。

 さよなら」



パン!



一発の銃声がなった。



バタリ。


私はお腹を撃たれ地面に倒れる。



 「おい!何だ!どうした!」

みんなが基地内から出てきた。




 「ずらかるぞ!」

厄野とその仲間そして、お姉ちゃんは闇に姿を消した。





 「くっ!はぁ・はぁ」

血を抑えないと。




 「は、はるかちゃん!」

マナちゃんは驚き、



 「はるかを運べー!」

正吾さんは私を優しく担ぎ基地内に入った。




 お姉ちゃん、死んだんじゃなかったの?何が起きて。


 そして私の意識はプツリと途絶える。





 

コメントと評価よろしく。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ