第二十五話 基地内探検
私は基地に残り、他のみんなは侵略ロボ狩りをすることになり、基地から出ていった。
「はるかちゃんは私の手伝いしてくれる?」
葵さんが私に向かって言った。
「はい」
私は葵さんの後を追う。
葵さんはどうやら昼ご飯を作っているようだ。
「はるかちゃん、これ取ってくれる?」
葵さんが言ってきた。
「はい」
私は必要なものを葵さんに渡す。
「ありがと」
葵さんはもくもくと作っている。
「葵さんは、あの時の襲撃怖くなかったですか?」
私は唐突に聞いた。
「怖かったよ。だって目の前でみんなが死んでいったんだもん、トラウマになるほどね。
でも、あの時の私は生きなきゃ、生きなきゃって考えてた。
他の人のことは考えていなかった。だめだよね私」
葵さんはそう答える。
「確かにいけないことだと思うけど、原因は厄野だから、深くは考えないほうがいいよ。
厄野を倒して、みんなの仇を取ればいいしね」
私はそう答える。
「ねぇ、はるかちゃんはお姉ちゃんが居なくなって寂しくないの?会議のときや外にいたときは、お姉ちゃんの思いを背負いつつって言ってたけど、辛くないの?寂しくないの?逃げ出したくないの?」
葵さんが聞いてきた。
「寂しい気持ちはありますよ、それに辛さもあります。
けど、逃げても意味ないかなって思う気がするんです。
前に進む事を考えて、きっとこれを乗り越えた先はきっと良いことがあるよねって考えているんです」
私は葵さんに向かって言った。
「強いんだね、はるかちゃんは」
葵さんが言う。
「そんな事ないですよ。私も強くありませんし、これは考え方ですし、自分の平常心を貫くためですから」
私は葵さんに言う。
「すごいね、はるかちゃん。さ、昼ご飯も出来たことだし、私は少し休憩するからはるかちゃんはどこかぶらぶらして来てもいいよ」
葵さんは私に向かって言う。
「はい。基地内探検してきます」
私はそう言い基地内をぶらぶらすることに。
私はまず、遥人さんがいると思う場所に向かった。
そこは整備室と呼ばれる場所で部屋の大きさもロボが入れるレベルくらい大きい。
「あ、遥人さん」
私は遥人さんに駆け寄る。
「どうした?何かあった?」
遥人さんがこちらに気づく。
「いえなんにもないですよ。ただの探検です」
私はそう遥人さんに答える。
「そうか、それにしてもこの機動ロボハルカはかなり攻撃を受けているから、少し修理してみたが、まだ時間がかかりそうだ。
もし、ここに襲撃が来たときは終わりだな」
遥人さんはそう答える。
「その時はこのハルカに乗って私が戦います。ボロボロだとしても侵略ロボならなんとかなります」
私はそう答えた。
「ダメだよ。まだ、そこまで治っていない。動きが鈍いし、操縦桿もきっと硬いよ」
遥人さんが答える。
「でも、どうするんですか?みすみす死ぬのを待つなんて私は嫌です」
私はそう言った。
「そうだよね。いまさ、ハルカロボを直してるのとは併用に小型の移動ロボを作ろうとしているんだよね。
どう思う?」
遥人さんが聞いてきた。
「良いと思いますよ。それなら逃げることも簡単でしょうし」
私はそう答える。
「じゃ、僕は修理に戻るよ。もとに戻るまでは乗っちゃダメだよ」
遥人さんはそう言い、修理に戻った。
分かってますよ。緊急時以外ではですよね。
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