第二十一話 覚醒とは
私はマナちゃんに連れられ、一つの部屋に入った。
「こ、これは!?」
私はその壁を見て驚く。
そこには、何やら字がたくさん書かれている。
「色々と探ったの、私なりにね」
マナちゃんはそう答える。
「それで何か分かったことは?」
私は聞く。
「雅功の乗る機体はYNMって機体だよ。どうしてこういう名前なのかは分かんない。
で、装備は私がいた頃はビームサーベルとビームライフルくらい。
あと、部下に7人くらい強い人が居るって聞いたような、私はその一人だったよ」
マナちゃんはそう答えた。
ロボの名前もなんかすごそうだけど、その男にも強い部下が居るなんて、もし襲ってでも来たら。
「私達の機体を強化する方法はあの石だけ?」
私は次に気になる事を聞いた。
「多分だけど、それしか。でも、強い武器を作ればなんとかなるんじゃないかな?
ビーム砲はフルパワービーム砲とかに出来たりとか、新しい武器を作ることも出来るんじゃないかな?
まぁ、それについては遥人さんに聞いたほうがいいかもしれないね」
マナちゃんはそう答える。
今思ったけど、マナちゃんこの歳でこんな事を話せるなんて、大人すぎない?
「私の武器、ビームソードも強化出来ればいいんだけどね」
私はそうつぶやく。
「あと、私からも聞いていい?」
マナちゃんが私に質問するようだ。
「いいよ」
私はそう答える。
「お兄ちゃんの機体を見ていたんだけどね。パネルに合体って文字が出てるんだけど押せないの。
はるかさんの機体はなんて出ているの?」
マナちゃんはそう私に聞いてきた。
「えっとね、確か・・・"覚醒"だっけ?それが出ているけど私も押せないよ」
私はそう答える。
「覚醒。かくせいって読むの?」
マナちゃんが聞いてくる。
「うん?多分かくせいかな?でも、めざめって呼ぼうと思ってる。
なんか、色々とすごい予感がするから」
私はそう答える。
合体、うーん。ということは正吾さんの機体が私の機体と合体するってこと?
なんか、凄いな。
「でも、ありがと。色々な情報をくれて」
私はマナちゃんに向かって言った。
「私が言ったことみんなに言う?」
マナちゃんが聞いてくる。
「うん。知らないといけない情報だからね」
私はそう答える。
「ねぇ、悪い人はどうして人殺しって簡単にするんだろうね」
マナちゃんは部屋を出ようとする私の背中に向かって言った。
「自分の意見が通らないときとか、快楽として行っているか、それか。
とんでもない考えの持ち主とかね」
私はそう言いながら部屋を出る。
「そうだね。そんな気がする」
マナちゃんはそうつぶやくのだった。
私はその後みんなにマナちゃんから聞いたことを話した。
「へぇ、武器の強化か。確かに敵が強い以上はそれを考えるべきなのかもね」
遥人さんはそう答える。
「それにしても、厄野雅功の部下があと6人居るとは。
どいつもこいつも強い敵じゃなければいいが。話が通じる相手の話だが」
冬也さんはそう答える。
「そう言えば、はるかちゃん。スカル族の事は?」
葵さんさんが言う。
「スカル族、骨野郎だよな。それがどうしたんですか?」
正吾さんはそう葵さんに聞いた。
「いや、さっきはるかちゃんからスカル族の事教えてって言われて」
葵さんはそう答える。
「はるか、何か隠してることあるでしょ?」
お姉ちゃんが詰め寄ってきた。
「あ、あの」
私はタジタジする。
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