第十九話 おかえり
私達は正吾さんを待った。
スカル族って何なんなの、今は図書館もなにもないから分からない。
本当に心の内に残しておいていいのかな?
そして数時間後
外でロボの動きが聞こえた。
「正吾さんが帰ってきた」
私はみんなにいい外に出る。
来たのは白色の機体。その後ろには正吾さんが乗っている黄色の機体が。
「この白い機体は誰のだ?はるかのではないよな?」
冬也さんが聞く。
「そうですよ。私の機体はあそこに」
私は自分の機体を指差す。
白いロボが止まり、中から人が。
「正吾さん!?」
私たちは驚く。
なんで他のロボに乗っているんだろう。
「正吾さん。その機体は?」
遥人さんが正吾さんに向かって聞く。
「ああ、これは妹の機体だ。俺のはボロボロになって動かないからな」
正吾さんはそう答える。
妹さんの機体なのね。なるほど
「それで、何か収穫はあったか?」
冬也さんが聞く。
「ある石を見つけたんだがそれを渡してしまった。
妹のために」
正吾さんはそう私達に言った。
「そうか。まずはあの部屋に行こうか。立ったままだとしんどいだろ」
冬也さんはそう言い私達はあの会議室に向かった。
会議室内
「で、石とは?」
冬也さんが聞く。
「青い色の光る石です。見つけたので持ち帰ろうと」
正吾さんはそう答える。
「青い光る石か、聞いたことないな」
冬也さんはそう答える。
「それで、マナちゃんだっけ?その石のこと分かる?」
葵さんが優しい声と笑顔で聞いた。
マナは静かに頷く。
「それは何なんだ」
冬也さんが前のめりに聞く。
マナはビクッとする。
「冬也さんびっくりしてます。前のめりにならないでください」
若い男が冬也さんに向かって言った。
「ああ、悪い」
冬也さんはそう言い普通に椅子に座る。
「あの石は機体をパワーアップさせる石です。動きや着けられる装備が増えたり。
私はそれを集めていました」
マナはそう私達に言った。
なるほどね、その青い石をたくさん集めないといけないってわけか。
「じゃあ、あの厄野雅功は何を考えているんだ」
正吾さんがマナに聞く。
厄野雅功?誰?
「あの、厄野雅功って誰ですか?」
お姉ちゃんが聞く。
「ああ、そいつは俺を襲ったやつだ。そいつに石を渡してしまった」
正吾さんはそう答える。
「そいつは何なんだ?何か企みでもありそうだな」
冬也さんはそう言う。
「はい、目的は地球人リセットだと言ってました」
マナはそう言った。
地球人リセット?・・・!?まさか!
「もしかして、この地球上の人間を始末するつもりか?」
遥人さんはそう聞く。
「多分恐らくは」
マナはそう答えた。
何なのよ、そいつめちゃくちゃやばいやつじゃん!
あんな男にめちゃくちゃにされてたまるもんですか。
「まぁ、敵はこれで分かったな。その、厄野雅功と侵略ロボだな」
冬也さんはそう答える。
スカル族、後で誰かに聞いてみたほうがいいかな?
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