生まれ変わる始まりの世界
全て在る。
宇宙も星も空気も水も生命も神さえも全て。
何もかも在る。
何もかも在り過ぎた。
だから世界は生まれ変わった。
全て在った。
最初から全て在った。
何もかも全て。
在り過ぎるくらい。
溢れるくらい沢山。
全て在ったから全て吸い込まれた。
集まった。くっ付いた。離れた。固まった。
全てが在る。
だから全ての現象が起きた。
在る世界は無い世界に憧れる。
その考えさえ無い世界に。
在る世界は無い世界にはなれない。
だが世界はなろうとする。
それを阻止しようとする。
全てがぶつかる。
そしてそれは起こる。
全てが溢れた。
何もかも全てが溢れて行った。
世界は防ごうとする。
生み出そうとする。
だが全ては無意味。
在るもの全てが溢れてく。
溢れて。溢れて。
最後に残ったのは世界。
世界は知った。
無い世界は寂しいものだと。
けれど知っている。
在り過ぎるのも危ないと。
だから世界は生まれ変わる。
全てが在るだが無い進化する世界を。