7.試合前に
この辺から横文字が増えてきてわからなくなるかもしれません。
なるべく細かく解説はしていきたいと思います。
部室の奥の一番大きいモニターのそばにアリナと伊礼先輩は座る。
「え....っとよろしくお願いします・・・。」
「おう。よろしくな~!」
アリナはこのような状況に混乱はしているようだが今のところ文句も言わずに付き合っている。
「今からあいつらが試合を始めるわけだが、この時点で聞いておきたいこととかあるか?」
「えっと・・・本当に何にもわからなくて・・・。まずこれがどういうゲームなのかというのと、あとルー君が言ってた『れーと?』とか『ろーる?』とか用語とかも全然わからなくて・・・。」
「なるほどな~。なんかお前歯切れの悪いやつだな。」
「ご、ごめんなさい・・・。」
わっはっは~と笑いながら伊礼先輩はアリナの背中をポンポンと叩いていた。それにアリナは尻込みをしてしまう。
「まぁ、そのへんも私が説明してやるよ。まずこのMoba of Legendってゲームは5vs5で戦うゲームだ。ルールを完結にまとめると、『ゲート』って呼ばれるオブジェクトを壊していって最終的に敵の『キャッスル』を破壊したら勝ちだ。ここまでわかるか?」
「だ、大丈夫です。」
「よし。じゃあ次だ。『キャッスル』へのルートは三つある。『アッパーサイド』『ミドルロード』『ロウワーサイド』だ。」
アリナは難しい表情を浮かべながらもなんとか話についていっているようだ。
「アッパーに一人、ミドルに一人、ロウワーに二人割いて、もう一人のやつは『レイダー』と呼ばれるポジションにつく」
「そして、ここでさっきの『ロール』につながる。要は役割だな。アッパーに行くか、レイダーにいくか、ミドルにいくか、ロウワーの『キャリー』か『サポート』かだ。」
「ルー君は・・・『キャリー』って言ってたから、その、『ロウワー』というところにいくんですか?」
「あぁ、そうだ。物分かりがいいじゃねえか。」
「あ、ありがとうございます。」
アリナは心なしかホッとしているように見えた。
おそらく必死に理解しようとしていたのだろう。
「キャリーはお前の言った通りロウワーに行く。さっきも言ったがここにはキャリー以外にもサポートがいる。キャリーは序盤はそんなに強くない。だから強くなるまでサポートについてもらわないといけないんだ。野良とプレイさせるのもいいけど、それはつまんねえし、リンに手伝ってもらうことにした。」
「な、なるほど・・・」
「そんでもう一つが・・・あぁ『レート』の話か。これはだな、ランクモードっつうモードで勝つともらえるポイントがどれだけ多いかっていう指標だな。ポイントが低いほうから『ブロンズ』『シルバー』『ゴールド』
『エメラルド』『マスター』『クイーン』『キング』だ。」
『えぇっと・・・ルー君は・・・?」
「あいつは、『エメ3』っつってたから下から4番目のランクだな。そんでもって『エメラルド』の中でも4、3、2、1って順番で上がっていく。それで『エメ3』だな。このゲームをプレイしてる大半のやつがブロ、シルだから一年もたたないうちにエメまで行けたってんならまぁ、筋がいいと思うぜ。」
「そうだったんだ・・・ルー君すごい。」
「とまぁ、試合前の説明はこんな感じにして、いよいよ初戦が始まるぜ。」
そういうと彼女らはいつのまにかそばにいた影野先輩とともに大きなモニターに目を通していた。
用語解説
・レイダー:侵入者の意。本家でいうジャ〇グラーです。中立を狩って味方の有利になるように立ち回ったり敵を妨害したりするのが役目となります。司令塔的立場でもあります。
念のため他のロールも軽く説明。
・アッパー:防御力が高めの近接戦闘得意なキャラが多い(本家のト〇プレーン)
・ミドル:スキルを使って瞬間火力をだしたり遠くからダメージを出すのが得意(本家のミ〇ド)
・キャリー:DPS(本家のA〇C)
・サポート:サポート(本家のサポート)
・野良:ゲームにマッチした知らない人