全ての始まり
私は誰…。
どこにいるの…。
拭いきれない不安と絶望。
死と生の狭間にいるアリスティナ。
1人の少女の物語が今始まろうとしている。
眩い光…何もかもを包み込んでくれるような、温かみのある7色のたくさんの光。
人か動物か、あるいは植物か。何かが私の瞳を覗いている。
ああ、私はもうすぐ死ぬのだろうか。
誰も私を見てはくれず、初めて見つけた唯一の居場所も易々と奪われてしまった。望まれない子。疫病神。一家の恥さらし。沢山の呼び名があり、期待されたことなんてなかった。
私はただ生きようとしただけなのに。どうせ死ぬなら、大切な人を巻き込まないで欲しかった。
なんでこんな…。あらゆる感情が全身に駆け巡る。
「ここで何をしておるのだ。名を申すのが礼儀であろう。そなた、なんという名だ…我にここまで言わせているのだぞ。答えぬか!卑しい存在よ。」
どこからか声が聞こえる…。なんて言っているのだろう。卑しい存在、か。それだけ聞き取れるなんて皮肉なものだ。
「おいおい…そんなに怒るなよ〜」
「そうだよぉ、この子死にそうなんだからぁ」
「お前は自制心をもっと持った方がいいぞ」
「よってたかってなんなのだ!そなたら失礼だぞ!監獄送りにされたいのか!」
うるさいなあ…ちょっとは静かにしてよ…。ッフ、こんなこと考えるなんて私らしくないわ。
うっ…息ができない…
「おい!お前大丈夫か!?~~~~~~~~~」
っお母様…お父様…。
死ぬ間際に走馬灯が走るというのは本当だったんだ…。私はやはり愛されたかったのか。
叶わないことだと分かっていても…。
初めて物語を書き始めました。
友達と軽い気持ちで始めた物語ですが、主人公のアリスティナと共に、私の事も暖かい目で見守ってくださると嬉しいです!!
まだ学生の身ですので、安定した掲載はできるかわかりませんが、読者の皆様に楽しんでいただけるよう、精一杯アリスティナの物語をお伝え出来ればと思います!
ぜひ感想もお願いします!