ヴァインに召喚される動物達の抗議
過去に本編で後書きに掲載された番外編です
『今日という今日は訴えるんだ!』
『そうだそうだ!』』』』
『てことで、今日は全力でご主人様に飛び掛かるぞー!』
『おー!』』』』
その抗議したい内容とは…そう、ご主人様が最近、やたらと俺達を召喚するからである。
召喚される側としては、出し入れされまくると、どうも疲れてしまうのである。
ポケ○ンで言うところの、モン○ターボ○ルから、毎日のように出し入れされている状況だ。
流石にそんな事をされては、こっちが疲れてしまう。
せめて、シフト制にしてほしいのだ。
だから、今日は召喚された瞬間、一斉にご主人様に飛び掛かるのである。
動物なりの全力抗議だ。
そんな事を知らず、ヴァインはアンネに見せるために、また動物を召喚した。
すると…
『ドタドタドタ!!』』』』』
『うわぁーっ!?』
ヴァインは大声をあげて驚いた。
なぜならば、いつもはアンネに大人しく撫でられている動物達が、こっちに向かって飛び掛かってきたのだ。
そして次の瞬間、ヴァインはこう言った。
『なんだ、俺にも撫でられたかったのか
そうかそうか』
そして、ヴァインは周りの動物達を順番に撫でた。
違う、そうじゃない。
それを求めてるんじゃない。
と、ツッコミをするべきなのだが…
(なでなで気持ちいぃ…)
(もっとぉ)
という心の声が動物の中でそこら中から聞こえる。
そして、しまわれた後に…
『あ!作戦!!』
と、忘れていることに気付くも、幸せだからいっかぁ…と、抗議への熱を完全に忘れてしまうのであった…