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077 絶望も、そこから立ち上がるのも慣れっこです!

 



 死霊の形をした闇の魔力が、逃げるブレードオーガとガーディアンを追尾する。


 スリーヴァの放ったファントム・リチュアルは、彼女が分身と共に作り出した術式から、絶え間なく死霊どもを吐き出し続ける。


 それらはスピードこそ大したことないものの、狙った標的をいつまでも追いかけ続けるという特製を持っていた。




「ちくしょう、どんだけ増えるんだよ!」




 背後から迫る大群を見て、フィーネは思わず毒づく。


 彼女は時折足を止め、バーサーク・レクイエムの斬撃で数を減らしていたが、まったく追いついていない。


 死霊たちも大した速度は無いと言っても、ブレードオーガの全速力と同程度――立ち止まればたちまち追いつかれ、装甲を削り取られる。


 だからといって剣を振るわないわけにもいかなかった。


 なぜならガーディアンはブレードオーガよりも足が遅い。


 走っていてもいずれ追いつかれる以上、フィーネが露払いをしなければ、すぐに死霊の餌食になってしまうからだ。




「ふぇっふぇっふぇっ、逃げれば逃げるほどに状況は悪化していく! もう諦めるんだねえ!」




 スリーヴァはすっかり勝ち誇った様子で、骸骨の肩を震わせ笑い声を響かせた。




「フィーネ、相手はかなり油断してきてる」


「ああ、今ならやれるかもしれねえ。頼むぜ、エリス」




 余裕のない様子で逃げる姿を見せながら、エリスとフィーネは密かに作戦を進めていた。


 ブレードオーガがガーディアンをエスコートしていたのも、それを決行するために必要なことである。




「過充填完了、右結晶砲に砲弾をセット」




 ガーディアンが肩にかつぐ、二門の結晶砲。


 リュムとの戦いのときとほぼ形状は変わっていないのだが、一点だけ――人形本体からパイプが繋がっているという改造がなされていた。


 エリスが特定の順番で指に絡まった魔糸を引くと、あらかじめ機体に備え付けられていた“砲弾”が結晶砲に装填される。


 本来、結晶砲は砲身内で魔力を凝縮し結晶化して、それを放つもの。


 ゆえに砲弾などは必要ないはずである。




「標的ロック。狙うのは時計の0時」


「了解した、てっぺんのやつだな。次の“波”で隙間を作る、そこを狙ってくれ」




 ブレードオーガを走らせながら、背後にちらりと視線を向ける。


 接近してくる死霊。


 タイミングを見計らい、人形は減速し――振り向きざまに、斬撃を放つ。


 放たれた剣気により、先頭の死霊は消滅。


 続けて背後の死霊がブレードオーガの肩に大きな口を開いて噛み付くが、そのおかげでガーディアンとスリーヴァの間に“道”ができる。




「今だ、撃てぇッ!」




 フィーネの声に合わせ、エリスが左右わずかにタイミングをずらし、(トリガー)を引く。


 右の砲門から放たれたのは、結晶砲ではなく橙色の魔石――チャージストーン。


 表面には術式が刻まれ、内部には大量の魔力があらかじめ込められている。


 それは0時の位置に浮かぶスリーヴァに一直線に向かい、命中してすり抜けられる直前に自壊(・・)した。


 魔力の過剰充填のせいである。


 エリスはその砲弾に、スリーヴァに当たる前に弾けるよう計算して魔力を溜め込んだ。


 結果、チャージストーンの崩壊を前提として刻まれた術式が発動し、敵を包むように半透明の球体が生成される。




(私を結界で包んだ!?)




 当たる直前に爆ぜたため、スリーヴァは転移による回避を行えなかった。


 その目的が“攻撃以外”にあると気づいた時にはもう遅かった。




(外からの侵入を防ぐのではなく、内側から外へ出ることを封じる結界……私を閉じ込めようってのかい、古い王国人風情が!)




 王国に結界技術を与えたのはスリーヴァだ。


 そんな彼女が一瞬でエリスの狙いを看過できたのは、さすがというほかない。


 しかし“一瞬”でも遅かった。


 ガーディアンは二門ある結晶砲の一方から結界展開のためのチャージストーンを放ち、もう一方からは通常の魔力結晶を放っていたのだから。


 結界の檻で相手の動きを封じ、その直後に結晶砲を直撃させる――




「この攻撃は避けられない」




 砲撃が炸裂すると、結界の内側は真っ白に染まった。


 スリーヴァの姿も見えなくなる。


 あれだけの閃光で焼き尽くされれば、いくら彼女でも原型を留めることはできないだろう。


 その証拠に、展開されていたファントム・リチュアルの術式が歪み、死霊の排出が止まる。




「よっしゃ、相手の手が止まった! 今のうちに蹴散らすぞ」


「近い方を頼む、後ろの方は結晶砲で一掃する」


「任せろ! うおぉぉおおおおッ!」




 ここぞとばかりにフィーネは怒涛の連撃を放ち、死霊を両断していく。


 エリスも軽く狙いを定めると、熱を帯びていない右側の砲門で二発、左側で一発の結晶を放ち、その爆風で相手の攻撃を吹き飛ばした。


 その間にスリーヴァは大規模術式の維持を諦め、再び個々の分身をバラバラに動かして二人を取り囲む。




「ようやく一匹減ったな、スリーヴァ」


「小癪な真似をしてくれるねえ」


「対処法さえわかればどうにでもなる」


「強がりを、こっちにはまだ七体も残ってるんだよ!」




 一斉に襲いかかってくるスリーヴァたち。


 エリスの方を優先的に潰すべきと判断したのか、ガーディアンに一気に四体が迫る。




「舐められたもんだな」


「実際十分だろう!?」


「いいや――」




 フィーネは小型コアの魔力を使い、素早く斬撃を繰り出した。




(はっ、こんなもの避けてしまえば!)




 そしてスリーヴァは例のごとく、姿を消してそれを回避する。


 その瞬間、ブレードオーガは見計らったように二の太刀を放つ。


 狙うは――消えた(・・・)スリーヴァだ。


 彼女が纏う結界は、一定以下の威力の攻撃をすり抜けさせる。


 しかしバーサーク・レクイエムはその“一定”のラインを超えており、避けなければ防ぐことはできなかった。


 スリーヴァの体は真っ二つに切り裂かれ、骨の破片が飛び散った。




「なっ――なぜ私の位置がッ!」




 背後から襲いかかる二体目の攻撃を避けながら、フィーネは冷静に言い放つ。




「種が割れりゃじきにつかめる」


「何を!?」


「気配だよ。お前の場合は“匂い”って言ったほうがわかりやすいがな」




 ペリアやエリスと、フィーネの戦い方には決定的な違いがある。


 それは彼女が“野生の勘”に頼る割合が大きいという点だ。


 二人以上に、彼女は直感に優れる。


 姿を消していようとも、その空間に漂う“違和感”を掴まれてしまえば、フィーネから逃れることはできないのだ。




「二体目も貰うぜ」


「そんな簡単に――」




 やられるものか、と言おうとしたスリーヴァは、やはり先ほどと同じように、姿を消したところを二の太刀で斬り落とされる。




「へっ、最初からあたしに戦力を集中させてりゃなあ!」




 ブレードオーガは速やかに、ガーディアンに助勢するべく動き出す。


 一方、フィーネが二体を撃破する少し前、エリスのほうは四体のスリーヴァに取り囲まれ絶体絶命の危機に陥っていた。


 多重で結界を貼っても、リッチが口から吐き出す闇の塊にたやすく貫かれてしまうし、冷却が完了した結晶砲を放っても避けられる。


 そしてついには頭をその手で掴まれ、持ち上げられてしまう。




「ふぇっふぇっ、さすがにこれはもうおしまいだねえ」


「……」


「怖くて何も言えないかい? でも私はあんたの声が聞きたいよ……お友達の目の前で響かせる、最高の断末魔がねえ!」




 ガコッ、とリッチの口が開き、とびきりどろっとした魔力が顔を出す。


 ガーディアンを取り囲む他の個体も同様である。


 四方を固められ、頭を掴まれ、もはやエリスに打つ手は無い――そう思えた。




「さあ、帝国に楯突いた罪を償いな!」




 スリーヴァが威勢のいい言葉を発する。


 魔術も成立し、ガーディアンをどろどろに溶かす。


 その直前――敵が最も慢心する瞬間、白銀の装甲の胸部が開き、中から術式が現れた。


 すでにそこには魔力が込められ、光を放っている。




「な――」


「胸部拡散結晶砲、発射」




 肩にかついだものと異なり、長い砲身を持たず、胸部で生み出した結晶をそのまま粉砕し、至近距離の敵へ放つ――


 それはリュムとの戦いの後、近接戦闘という弱点を克服するべく、エリスがペルレスと共に開発した新たな結晶砲であった。


 砕けた分、威力は落ちるが――結晶砲の名を持つだけあり、スリーヴァの結界では防げない。


 すなわち彼女は回避しなければならない。


 しかし、結晶は拡散する。


 多少逃げたところで――




「ぎゃあぁあああっ!」




 全身を貫かれ、蜂の巣になるだけ。


 そしてガーディアンの体は解放される。


 すぐさま他の三体のスリーヴァが手を伸ばしてくるが、前に飛び込みそれを回避。


 さらに追撃を仕掛けられると危ないところだったが、そこでブレードオーガが合流する。




「いい武器じゃねえか」


「私もそう思う」


「これで相手はお前に近づけねえ」


「そしてフィーネに近づいても斬られる」




 スリーヴァの数は五体に減少した。


 巨大なリッチたちは、悔しげに二人の前方に浮かんでいる。




「まさか私が倒されちまうとはねえ」


「数さえ減らせばこっちのもんだ、もう勝負ありでいいんじゃねえのか?」


「大人しく首を差し出して」


「お断りだよ。ふぇっふぇっふぇっ、まさか私が全力を出してるとでも思っているのかい?」




 強がり――そう思いたいところだが、光るレーダーの点がそれを否定する。




「……また増えた」




 3体を倒し、5体のスリーヴァが補充される。


 今度は計10体――むしろ増えてしまった。




「あの死体を見たら何となく察するな」




 二人が撃破したスリーヴァの亡骸は、まだ地面に横たわっているが、その姿は骨の怪物ではない。


 スライム、オーガ、あるいはデリシャスラビット。


 そういった、結界の外でよく見る雑魚モンスターたちだ。




「あいつ、モンスターに取り付いて増えてる」


「ここは結界の内側だってのにな。外から引き寄せてんのか」




 帝国はモンスターを戦争に利用していたのだ。


 コントロールする方法はぐらいはとうに実用化されている。




「ふぇっふぇっ、もう諦めたらどうだい? 私に勝てないようじゃ、陛下はもちろん、フルーグにだって勝てやしないよ」


「三人がかりならどうとでもなる」


「予想より私に手こずっちまってるんだろう? そうこうしている間に――ほら見てみな、フルーグが少しずつ本気になってるじゃないか」




 フィーネとエリスだって、当然ペリアの身を案じている。


 スリーヴァに言われて、彼女とフルーグの戦いに目を向けてしまうのは、もはや本能のようなものであった。


 そしてちょうど二人がそちらを見た瞬間、




「傀神掌」




 フルーグの目にも留まらぬ一撃が、ゴーレムの四肢を破壊した。




「ふぇっふぇっふぇっ! 見てのとおりさ、ペリア・アレークトは敗北した! あんたらが私たちを倒したところで、もう――」


「だから何だよ」




 フィーネは興味なさげに言い捨てる。




「ペリアのこと、何もわかっちゃいない」




 エリスもそれに続く。




「あんたたち、頭がおかしくなっちまったのかい? よく見てみなよ、手足をもがれたんだ、もう勝負なんて!」


『よく見てみるのはお前のほうだ』




 最後に、二人は声を合わせて言った。




 ◇◇◇




 技を放ったフルーグは、ゆっくりとゴーレムのほうを振り返る。




「ふ……くく、ははっ……」




 そして――




「がははははははっ!」




 ――腹の底から笑った。


 勝利に酔いしれているのではない。


 まだ、戦いは(・・・・・・)終わらない(・・・・・)――その喜びが、彼をそうさせていた。




「そうだ、お前があの機王だというのなら、そうでなくてはな!」




 ゴーレムは健在である。


 無傷の四肢を残したまま、両脚でしっかりと大地に立っている。




「ファクトリー・リペアリング……私は負けない。みんなを殺したハイメン帝国に、負けられるはずがないッ!」




 ペリアの持つ固有魔術、マリオネット・ファクトリー。


 現在、その倉庫(ストックルーム)にはいくつものゴーレムのパーツが保管してある。


 そしてランスローとの戦いのあと、ゴーレムにはとある改造が施された。


 パーツの取り外しを簡略化するために、装甲の装着方法や、関節部の形状を変えたのだ。


 これにより、ゴーレムは“戦闘中のパーツ換装”が可能になった。


 すなわち――




「どれだけお前たちが圧倒的な力で踏みにじろうとしても、私の心が折れない限り、戦いは終わらないんだッ!」




 操縦者が死なない限り、ゴーレムは倒れない。




「嗚呼、神よ感謝する」




 フルーグは拳を握り、声を震わせた。


 瞳に涙が浮かぶほどの歓喜が、全身を包み込んでいる。




「俺なんかに、こんな素晴らしい戦場を与えてくれたことをッ!」




 そんな彼を心から嫌悪したペリアは、その言葉が終わる前に動き出す。




「はあぁぁああっ! ゴーレム・ブーステッド・ストライィィィクッ!」




 加速術式の勢いを利用した全力の拳を、何もない空中に向かって突き出す。


 すると関節部の固定が外れ、上腕部のみがとてつもない勢いでフルーグに射出された。











 ――――――――――


 ●名称

 ゴーレム


 ●搭乗者

 ペリア・アレークト


 ●装備

 主材質:強化ミスリル(フレームは結界により強化)

 副材質:アダマスストーン・チャージストーン

 コア:40メートル級


 ●スペック

 高さ:20.2

 重量:155

 装甲強度:1600→1550

 コア出力:500

 最高速度:340

 最高速度(加速術式使用時):1700


 ●武装

 アダマスストーンナイフ:

 近接攻撃

 威力110

 杭のようにパンチでナイフを打ち付けることで、何倍にも威力を増幅させる。


 傀儡術式ゴーレム・ブロウ:

 近接攻撃

 威力350


 アダマスストーンスライサー:

 小範囲中距離攻撃

 威力380

 使用時にアダマスストーンを消費(戦闘終了後に回収可能)


 傀儡術式ゴーレム・ストライク:

 近接攻撃

 威力420

 シンプルかつ強力なパンチ。


 スフィア・ブレイカー:

 近接攻撃

 威力430

 使用時にチャージストーンの魔力消費・非戦闘状態なら30秒で再チャージ。


 傀儡術式ゴーレム・ブレイカー:

 近接攻撃

 威力520

 破綻結界を利用した一撃。

 以下の攻撃にはすべて同等の技術が使用される。


 傀儡術式ゴーレム・ブーステッド・ストライク:

 中距離攻撃

 威力550

 加速を付けて拳を飛ばす。

 ファクトリー・リペアリングで修復が可能なため、何発でも発射可能。


 傀儡術式ゴーレム・ブラスト:

 中距離攻撃

 威力600

 加速術式により勢いを付けたパンチを放つ。


 傀儡術式ゴーレム・メテオストライク:

 特殊攻撃

 威力650

 空中から落下する勢いを利用し、両手を相手の頭上から叩きつける。


 傀儡術式ゴーレム・ブラストB:

 中距離攻撃

 威力700

 脚部加速術式に加え、腕部加速術式の威力も乗せた一撃。


 ●特殊能力

 リミッター解除:

 コアへ魔力信号を送り、普段は抑えている出力を引き上げる技術。

 コアの発熱量も増加するため、冷却システムをフル稼働させる必要がある。


 マリオネット・インターフェース:

 人形魔術の仕組みを利用した操縦システム。

 操作が非常に複雑、かつ繊細な力加減が要求されるため、現状ペリアにしか扱えない。


 ゴーレム・プロテクション:

 胸部チャージストーンの魔力を開放することで、ゴーレムの周囲に結界を展開する。

 持続時間1分。非戦闘状態なら1分で再チャージ。


 加速術式:

 脚部に刻まれた風魔術を起動し、ゴーレムを高速移動させる。


 レーダー

 機体に取り付けられたアンテナが受信したデータを、操縦席全面右上に表示している。

 モンスターのコアの大きさ、及び大まかな形状が表示される。


 ミラーコーティング

 粉末状のミラーストーンを塗布した状態。

 ある程度まで魔術を反射する。


 ファクトリー・リペアリング

 ファクトリーを利用し、戦闘中にパーツ入れかえによる修繕を行う。


 ――――――――――




 ――――――――――

 ●名称

 ブレイドオーガ


 ●搭乗者

 フィーネ・ティシポルネ


 ●装備

 主材質:アダマスストーン

 腕部材質:アダマスストーン・チャージストーン

 装甲:アダマスストーン

 コア:40メートル級

 武装:紅纏鬼(こうてんき)

 刃渡り約17メートルの大剣。

 切れ味は鋭いが、刃幅が広く、かなり重たいため、鈍器のような使い方もできる。

 アダマスストーンで作られているため、刃は血のように赤い。

 レスの協力により人間の魂を込めた小型コアが埋め込まれ、より強力な斬撃を放てるようになった。

 ただし小型コアの力を連続して使用するとオーバーヒートの危険性がある。


 ●スペック

 高さ:20.4

 重量:170+80→170+83(剣を含んだ場合)

 装甲強度:2000

 コア出力:500

 最高速度:270


 ●武装

 剣鬼術式バーサーク・ファントム:

 近接攻撃

 威力200

 剣を命中させた相手の内側に直に斬撃を送り込み、体内をズタズタにする。


 剣鬼術式バーサーク・ムーン:

 中距離攻撃

 威力350

 三日月形の剣気を飛ばす。


 剣鬼術式バーサーク・ペネトレイション:

 近接攻撃

 威力400

 素早く力強い刺突を連続して繰り出す。


 剣鬼術式バーサーク・レイド:

 近接攻撃

 威力480

 機体ごと急加速し、その勢いを乗せた一撃を繰り出す。


 剣鬼術式バーサーク・レクイエム:

 中距離攻撃

 威力550

 剣に埋め込まれた小型コアの魔力を利用し、三日月形の剣気を飛ばす。


 剣鬼術式バーサーク・エクスキューション:

 近接攻撃

 威力750

 限界まで極まったシンプルな横一文字斬り。


 ●特殊能力

 リミッター解除:

 コアへ魔力信号を送り、普段は抑えている出力を引き上げる技術。

 コアの発熱量も増加するため、冷却システムをフル稼働させる必要がある。


 ドッペルゲンガー・インターフェース:

 搭乗者の動きをダイレクトに人形の動きに反映させる技術。

 コクピット内にて、搭乗者はまるで操り人形のように全身に魔糸を絡みつかせ、その糸を通して動きを人形に伝える。

 ちなみにコクピットブロックの形状は球体で、取り付け、取り外しが簡単な設計となっている。

 また、常にパイロットの正面が機体の前方となるよう回転するようになっている。

 マリオネット・インターフェースと異なり、誰にでも人形の操縦ができる一方で、魔糸と肉体の接続の関係で人形から人体へと感覚がフィードバックしてくる。

 さらに操縦者に高い身体能力が求められる他、操縦席に複数人乗ることができないという欠点もある。


 ゴーレム・プロテクション:

 胸部チャージストーンの魔力を開放することで、ゴーレムの周囲に結界を展開する。

 持続時間1分。非戦闘状態なら1分で再チャージ。


 レーダー

 機体に取り付けられたアンテナが受信したデータを、操縦席全面右上に表示している。

 モンスターのコアの大きさ、及び大まかな形状が表示される。


 ミラーコーティング

 粉末状のミラーストーンを塗布した状態。

 ある程度まで魔術を反射する。


 ――――――――――




 ――――――――――


 ●名称

 ガーディアン


 ●搭乗者

 エリス・メイラガイラ


 ●装備

 主材質:アダマスストーン

 装甲:アダマスストーン

 コア:40メートル級


 ●スペック

 高さ:20.0

 重量:210→220

 装甲強度:2300

 コア出力:500

 最高速度:230→220


 ●武装

 封魔結界砲:

 遠距離攻撃

 威力0

 相手を閉じ込める結界術式を込めた砲弾を放つ。


 スティグマ:

 近接攻撃

 威力100

 触れた対象に任意の図形を焼き付ける。

 足裏や拳に搭載されている。


 結界術式・刺殺聖域ヴラド・サンクチュアリ

 設置型攻撃

 威力250

 結界を切り取り、先端を鋭利にした状態で突き刺す魔術。

 スティグマにより任意の場所に設置可能。


 結界術式・刺殺神殿(アイアン・メイデン)

 設置型攻撃

 威力400

 対象物の“内側”に先端を鋭利にした結界を無数に突き刺す魔術。

 威力の高さもさることながら、ガーディアンが離れない限り攻撃が止まることのない“持続性”が脅威である。


 結界術式・ガーディアンブレイカー:

 近接攻撃

 威力400

 相手を殴りつけ、破綻結界で焼く技。

 どうしてもペリアの真似をしたかったエリスの希望で搭載された。


 胸部拡散結晶砲:

 近接攻撃

 威力700

 胸部に搭載された近接攻撃ようの拡散型結晶砲を放つ。

 近すぎると自身も爆発の巻き添えになるため、結界による防御が必要。


 長距離精密砲撃用結晶砲:

 遠距離攻撃

 威力800

 長く細い砲身を持つ特製結晶砲。

 コアを搭載した大型人形なら誰でも使えるので、たまたまガーディアンが使用しただけで、専用の武装というわけではない。


 魔力結晶砲:

 広範囲遠距離攻撃

 威力1000

 発掘された装甲機動兵に搭載されていた兵器。

 魔力を結晶化して発射、着弾と同時に炸裂し広範囲を焼き尽くす。


 ●特殊能力

 リミッター解除:

 コアへ魔力信号を送り、普段は抑えている出力を引き上げる技術。

 コアの発熱量も増加するため、冷却システムをフル稼働させる必要がある。


 ドッペルゲンガー・インターフェース:

 搭乗者の動きをダイレクトに人形の動きに反映させる技術。

 コクピット内にて、搭乗者はまるで操り人形のように全身に魔糸を絡みつかせ、その糸を通して動きを人形に伝える。

 ちなみにコクピットブロックの形状は球体で、取り付け、取り外しが簡単な設計となっている。

 また、常にパイロットの正面が機体の前方となるよう回転するようになっている。

 マリオネット・インターフェースと異なり、誰にでも人形の操縦ができる一方で、魔糸と肉体の接続の関係で人形から人体へと感覚がフィードバックしてくる。

 さらに操縦者に高い身体能力が求められる他、操縦席に複数人乗ることができないという欠点もある。


 サンクチュアリ・プロテクション:

 体の各部に搭載されたチャージストーンの魔力を解放し、複数の結界を展開する。

 任意で刺殺結界や破綻結界への切り替えも可能。

 ただし使いこなすには結界魔術への高度な知識が必要となる。


 レーダー

 機体に取り付けられたアンテナが受信したデータを、操縦席全面右上に表示している。

 モンスターのコアの大きさ、及び大まかな形状が表示される。


 ミラーコーティング

 粉末状のミラーストーンを塗布した状態。

 ある程度まで魔術を反射する。


 ――――――――――




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― 新着の感想 ―
[良い点] ついにロケ◯トパンチが… だいぶ前の腕が飛んで行った伏線をここで回収された!? しかも、飛ばして無くなってもすぐに補充されるとは、欠点の無いロマン武器ですね! 格闘型の遠距離攻撃は伸びる…
[良い点] ここまで圧倒的な力でこちらを蹂躙して来た“癖に”、常に絶望を前に提示してきた“癖に”、世界のほとんどを滅ぼした“癖に”…それを越えてきた相手のことを理解できてないとか、スリーヴァは本当に、…
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