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迷い子  作者: 竜胆
6/10

みぃと彼氏

みぃと彼氏と私の生活の中で、みぃが問題行動を取ります。

私は庭の雑草取りを無心になってしていた。

家の内側にいるみぃが窓越しに私を見つめていた。一息ついて、窓を見てみるとみぃの姿が無かった。汗もかいて来たし、私は家の中に戻った。


「みぃ」と呼んでも、みぃは姿を現さなかった。私は不安になって家中を探して回った。それでもみぃはどこにもいない。


心臓がばくばくといっていて、変な汗が出て私は血の気が引いてふらりとしゃがみ込んだ。

両親と彼氏に電話をして「みぃが居なくなった」とつっかえながらも何とか伝えた。

両親は10分くらいして揃って来てくれた。座り込んでいる私を見て、「自分たちが探すから、あなたは休んでいなさい」と言った。だけれども私は気になって両親と一緒に家中を探してた回った。

彼氏は午後の休み時間だと思われる時間になってから来てくれた。「大丈夫だよ」と彼氏は言ってくれた。

私は「仕事はいいの?動揺しちゃった」と謝った。「いいんだ。午後から休みを取ったからね」と彼氏は言った。


彼氏と私は家の中を両親に任せて、庭や近所の小道など、「みぃ、みぃ」と呼びながら、探し続けた。それでもやっぱりみぃは見つからなかった。。。


彼氏に「帰ろう」と私は言った。みぃの事は心配でたまらなかったけれど、私は体力的に限界だった。


家に帰ったら、みぃが私に飛びついて来た。

私は腰が砕けて玄関のたたきに座り込んでしまった。私はすっかり気が抜けてしまっていて、喜ぶ気力もなかった。ただ呆然としていた。

みぃは私の膝に乗って来てミィーミィーと鳴いていた。ようやく私は身体が動くようになって、みぃを撫でてあげた。みぃを抱き上げて、「心配したんだよ」と話しかけた。

みぃは何故だか分からないが、ご機嫌だった。


彼氏がみぃを抱きしめている私を抱き起こしてくれた。彼氏は私たちのやり取りを静かに見守ってくれていたようだった。


両親も安心して自宅に帰って行った。「ごめんなさい」と私が言うと、母は「いいのよ、あなたから頼られるのは嬉しいわ」と言い、父は「良かったな」と言ってくれた。


両親が帰ってから、彼氏とお風呂に入る事にした。みぃは部屋に閉じ込めた。


「みぃは俺がこの家に来ることを嫌がってるんじゃ無いのかな」と彼氏が言った。私は仲良くしている様に感じていたから、彼氏の発言に驚いてしまった。「分からない」と私は答えた。

お互いの髪や身体を洗い合って、湯船に一緒に入った。

「鉄板焼き!」と、私は叫んでしまった。

私はデートの約束をしていたのをすっかり忘れてしまったのだった。

「また今度ね」と彼氏は私の頭を撫でてくれた。「ごめんね」と謝った。彼氏は「最近の瑠璃は素直だねー」とからかって来た。「もぅっ」と私は拗ねてお湯を彼氏に浴びせ掛けた。

ゆっくりとハーブ湯を楽しんでから、お風呂を上がり彼氏に身体を拭いて貰ったり、髪を乾かして貰って、髪を柘植の櫛で梳いて貰っていたら、みぃの叫び声が聞こえて来た。


みぃを閉じ込めた部屋に入ると異臭がした。ラグの上でオシッコと便をしていた。

彼氏が便をティッシュに包んで、ラグは「洗って来るよ」と部屋を出て行った。


私はみぃを抱き上げて、「トイレがあるのに、どうしてトイレでしなかったの!」と初めてみぃを叱った。

みぃは私が怒っているのに、喉をゴロゴロと鳴らして私の頰に顔を擦り寄せて来た。「はー」と私はため息をついて、みぃを膝に乗せて身体や頭を撫でてあやしてあげた。

みぃが寝てしまった頃に彼氏が「ラグ、乾いたよ」とラグを持って来てくれた。


「あなたの言う通りかも。みぃ、あなたが来る事でストレスを溜めていたのかな」と私は彼氏に言った。「そうだと思うよ、俺らは瑠璃の取り合いをしているんだよ」と、彼氏は戯けて言った。


晩ご飯は結局は家にある素材で二人で作って食べた。


「土日はお休みだったよね。みぃを両親に預けて何処かに行く?」と私は彼氏に言ってみた。彼氏は「俺は嬉しいけど、みぃの事はそれでいいの?まだみぃは子猫だよ。俺は待てるから、土日は家で過ごしたいな」と言った。


彼氏が家に来るようになってから、みぃ専用のベットを買って居間に置くようになり、寝室にはみぃを入れなくなっていた。

その事について私は悩んでいた。彼氏の「みぃはまだ子猫だよ」と言った言葉から、ますます気になってしまった。

彼氏に「みぃのベットを寝室においてもいい?」と思い切って私は言った。彼氏は「もちろん」と優しく微笑んでくれた。


みぃのベットを寝室に移動させて、私たちはいつものように布団に横になった。背後から、「みぃが睨んでいるよ」と彼氏が私に囁いた。え、と思いみぃを見てみると、みぃは丸くなって寝ていた。私は彼氏の脇腹をつねった。彼氏は笑いながら私を背後から抱きしめてくれた。私はいつの間にか寝てしまった。


くたびれた一日が終わった。


6日の朝、6時に予約投稿をしていましたが、投稿されていませんでした。

改めて書き直しました。

みぃと彼氏さんはやはりライバルのようです。

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