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迷い子  作者: 竜胆
2/10

嫉妬

みぃとの暮らしに変化が?

みぃの歯はまだ前歯四本しか生えておらず、おそらく生後二、三週間だろうと獣医さんから教えてもらっていた。

人工ミルクと離乳食の作り方を教えてもらい、トイレトレーニングについてもアドバイスしてもらっていた。

猫の本能なのか、みぃはトイレは難なく覚えて粗相しなかった。トイレ中、みぃが踏ん張っている姿を私がじっと見ていると、私にくるり背を向けていて、恥ずかしいのかなと思った。

みぃは両親が買ってきた玩具に夢中になって遊んでは、次の瞬間コロリと寝ていた。


私がパソコンを使って集中して仕事をしていたら、みぃは相手をしてくれ、とばかりに広げていた資料をぐちゃぐちゃにしたり、あげくの果てにはミィーミィーと泣き出して、私がかけていた椅子を爪で引っ掻いていた。

膝の上に乗せてあげて、撫でてやったら落ち着いて眠りについていた。


みぃが我が家にやって来てから、私の生活は規則正しいものになった。早寝早起きをするようになった。

両親はその事をとても喜んでいるようだった。高校時代くらいから、両親と接点を持ちきれない私であったが、みぃを通して両親との関係性がかなり回復されつつあった。

両親が我が家に来る回数が次第に増えていき、毎日のように来るようになっていた。

みぃも両親とは仲良く遊んでいた。

両親の実の孫である、私の甥っ子や姪っ子は他県に住んでおり、両親に懐いていなかった。

みぃのことを両親は孫のように可愛がっているように思えた。


彼氏から電話が掛かって来ると、みぃは機嫌が悪くなっていた。戸を閉めて、みぃには彼氏との会話が聞こえないようにしていた。


煮え切らない私に彼氏が業を煮やしたのか、我が家にまた突然訪れた。


みぃはまた彼氏を威嚇していた。


みぃと彼氏は、相性がどうにも悪いようだと判断して、私は彼氏を近くの個室のある食べ物屋さんに誘った。


驚いたことに彼氏から求婚されてしまった。

猫も人間も嫉妬する生き物です。

ライバル関係です。

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