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プロローグ
この物語は、1958年日本で最初の脱獄事件が起きる。その脱獄犯がどのようにして脱獄したかを描いた、物語である。
友情、嘘、などさまざまな物が交差する中でどのようにして脱獄したのか。
時は戦後、間もない1953年。ある刑務所に1人の犯罪者が刑務所に入って来た。この男は、窃盗をし警察に捕まり、そしてこの刑務所に入れられた。
この男の名は、「福城 公紀」。戦時中は、陸軍に所属していたがすぐに戦争が終わってしまったため、孤独となってしまった。その孤独を埋めるために何度も窃盗という犯罪を犯し、捕まってしまったのだ。
そして公紀が入れられた刑務所のある場所は、公紀が住んでいた、岐阜から遠い、福岡の地にある刑務所、「九州刑務所」。
この刑務所で公紀の波瀾万丈な生活が始まる。。。