第六話 仲間たち、その近況
説明回だね……会話は次回に……
追記※ 記憶喪失の話で曖昧になってしまっていたので修正しました。
訂正部分を指摘してもらいありがとうございます。
あれから一週間が経過した。
記憶に関していえば少しわかったことがある。
自分のことについてはまだわからない。
何が目的であの場所にいたのか……
この黒髪はこの地域では珍しいらしい。
だから、遠い場所から連れてこられたと考えたほうが良さそうだ。
フィー先生からは東のほうの大陸から来たのでは?と教えてもらえた。
もう一つ気になることがある。
自分がどんなことをやっていたのかは覚えていない。
だが、とある単語だけは思い出せる。
『小説』
これだけは何故かはっきり理解している。
他の仲間にも聞いたけど知らないと言われた。
これが鍵となってるには察することができた。
能力の使い方もわからない。
進展はなかなかない。
ルークとはすぐに打ち解けられた。
あいつはほんとに頭がいい。
俺がわからなかったところを的確にアドバイスしてくるしな。
本当、軍師になれるよ。あいつ……
そう思うと孝明に見えてきたわ。
孔明の罠だったか?
いや、それをいうならルークの罠か……
いやいや、それを問うこと自体すでにかかってるな……
なんてことを考えたりするほど信頼できたのかもしれない。
マイカは………うん、なんか嫌われているっぽい?かな
あんまり話してはいない。
いつも1人読書をしている。
デア……デアトロスは、食いしん坊やな
ほんと見た目どうりというか……
いい奴と見ただけでわかる。
シアのことが好きなのが目に見えてわかるからいじれるな。
シアは……
もう本当元気っ子。
僕の思い出の中に似たような子がいた気がしたが…
気のせいだろう。
ロイドは、可愛いけど………
男らしい……
あの容姿でどうして男なのだ……
弓が得意らしいし教わるのも悪くない気がする。
ファウカーは、なんだろう。
謎の人物というか……
よくわからない。
15歳で成人になるこの世界で
この歳までこの孤児院にいるのは、剣術や魔法の専門の学校に入学するためらしい。
フィー先生に剣術を習いに来ていたルークや俺。
魔法の専門勉強しているシア、ロイド。
加冶屋になるデア。
よくわからないファウカー、マイカ。
剣術なら 都市フェーデルナの学院に入る。
魔法なら シェルダート王国の学院に入るらしい。
ほかのやつらは知らんが………
今日も俺はフィー先生に剣術を習っていた。
ほぼ毎日鍛えてもらってる。
と言っているが、俺はもともと体力なんてそんな無かった。
(記憶喪失になる前の俺は運動してなかったのか?)
そう思うくらいに運動ができなかった。
だから、基礎トレーニングから始め、みっちり仕込まれることとなった。
ルークはうん、もう剣持ってて羨ましい。
俺が剣術を習うまで時間がかかった。
なんというか……慣れって怖いね。
俺はこの世界に馴染んでいけたようだ。