第十三話 剣士対剣士
お待たせしました。
祝PV数1000超えました。
少ないかもしれませんが、自分にとっては進歩です。
ありがとうございます。
では、お楽しみください。
「じゃあ……いくよ!」
最初に動いたのはルークだった。
剣を突き立て、まるで突進するかの如く、迫ってくる。
だが、こんなのは簡単に避けられる。
狙いが他にある?
辺りを確認する、特に異変はない。
咄嗟に迎撃体勢を整える。
「召喚!『凍桜』」
何もない空間から太刀を取り出すと、辺りの空気がひんやりと涼しくなる。
氷で覆われた太刀
俺のお気に入りだ。
なぜなら、こんな技がつかえるからだ。
刀を地面に突き立て、俺は叫ぶ。
「『凍りつく大地』!」
声と同時に刀が突き刺さる地面から凍りはじめる。
辺り一面を一瞬で凍らせる、氷のフィールドの完成っと。
それに反応し、ルークは回避をする。
そのまま、つっこんでもよかったのに……
「なんだい、その技は。今まで隠してきたかな?」
「いや、あいにく忘れていただけさ」
「なら仕方ないね。僕も対抗させてもらうよ。ふん!」
ルークが力を込めると右手が光り出した。
「付与魔法……『フレイム』」
うそーん、そんな魔法あるのかよ。
ゲームとかでもアイテムとかでやるから、魔法ではないと思って調べてなかった……
後で覚えよう、マイカに聞けばいいか。
「考え事なんて余裕だね!!」
剣が振り下ろされる。
刀を地面から抜き、対応する。
両者、一歩も譲らない
ぶつかり合っている剣同士に軽い火花が散る、力はお互い互角のようだ。
「やるじゃねーか、流石だな」
「君こそ、本当に半年前剣を習ったばかりなのかな?」
すまん、それは小説のせいです。気にしないでください。
俺は申し訳なさそうな顔になる。
「その顔じゃなにか隠してるね。まあ、勝ったら色々聞かせてもらうとしよう」
一旦、離れる。
流石に、簡単には勝てそうにない。
なにか……秘策ないかな……うーん……
「あっいいのあったわ。」
「……列・斬撃」
見事な十字切りをしてくる。
あれは、師匠の技……覚えてるのかよ……
回避はできないか、間に合わない。なら……刀を……手放すしかねぇか……
凍桜をルークに向かって投げつける。
瞬間、驚いたルークが刀を切りつける。
ルークが放つ斬撃が凍桜に当たり、砕け落ちる。
「!?…カズマは何を考えてるんだい……刀を捨てるなんて、負けでも認めたのかい?丸腰の君に勝ち目なんてないよ。」
そうだな……普通の相手なら丸腰の時点で敗北が決定しているのと同じだ。普通ならな…
俺は普通か?いや違うね……この世界のイレギュラー、しかも俺1人でこの世界にきた。……1人だったよな?…まあ、いいか。
来たってことは……主人公みたいじゃん、俺。
あの憧れた小説の中の英雄。
自分もなってみたいと憧れていたあのヒーローに…
それになったんだ。なら、そんな主人公のルールを教えよう。
主人公は負けはしないって相場が決まってるんだ。だから、土壇場で決めるのがカッコいいんだろ!!
「召喚!『クラウ・ソラス』」
赤い紋章の目立つ、鮮やかな剣を召喚する。
眩い光を放つ、この剣は、民話などに登場する神殺しの宝具だ。
その二つ名は『光の剣』『炎の剣』そして……『不敗の剣』である。
ゲームや、物語などで効果は変わっているらしいが、俺は神話の方は知らない。
小説に出てきた主人公が使って勝利を収めた武器、なら……使うっきゃないっしょ!
ルークが驚きの表情でこちらを見ている。
「カズマ……君は無から剣をだせるのか?……いや、そんなことできるはずは……」
なにか、混乱しているみたいだ、ならチャンスじゃん。
必殺技でも出しちゃいましょうかね。
「抜刀剣術、抜き打ち!」
目にも止まらぬ速さで剣を鞘から抜き、しまう。
後ろで人の倒れた音がする。
よし、勝ったかな……
カズマは剣を地面に突き立て、力が抜けたように座り込む。
誰もがみな、黙っていた。
この戦いに口出しなんかできなかった。
ただ1人、不敵な笑みを浮かべるフィール先生がそこにいるだけだった。
剣の名前等はネットで調べて書いております。
主に神話というより、その剣がこの物語の世界のラノベでこんな風に書かれてて使われているというイメージで書かせてもらっています。
なので、全然神話と違う!意味も違うよ!こんな剣の名前ないよ!なんてものはたくさん出てきますがご了承ください。
オススメの武器なんかがありましたら紹介してくれると助かります。
別に剣じゃなくても大丈夫です。そのうち、銃系統も調べなくては……
ではでは
次回でまた




