第十話 特訓
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ルークとの戦いに備えて俺は鍛えている。
目標ができたからか、やる気もあがった。
「カズマはいつも鍛えてるな!お腹が空いても飯はやらんぞ」
デアトロスがなんか言ってるけど無視。
あいつは、食うことしか考えてないだろ...
鍛えることにはすごい意味がある。
剣術を覚えることで、ラノベに出ているような技も一部使えるようになった。
これで俺の伝説が始まるのか......
ふふふ。
「カズマはなんでそんな鍛えてるの?」
突然の質問にカズマは驚く。
いつのまにか、デアではなくシアが代わりに入れ替わっていた。
「シアか...うーん、なんか技とか使えるってワクワクしない?」
「しないし、それを言ってるのはカズマくらいよ。」
そうですかー
でも、そういうのができなかった世界にいた俺からしたら、そこに痺れる憧れるぅううって感じなんだけどなぁ~
「まあ、いいや。どうした?」
「カズマってここを出たら何をするの?」
......確かにそれは考えていなかった。
他のみんなはやりたいことがあるらしい。
俺はここには自分から来たわけではないし、まだ一年にも満たない期間しかお世話になってないから仲間たちに比べてここに恩返しをするなんてことがあまり思えない。
「とくに決めてないなぁ」
「え~じゃあ学校いってみるのはどう?剣の学校だってあるし、騎士とか目指してみるのもいいんじゃないかしら。」
騎士か...なんとなくだけど旅をしてみたいから固定職はやだなぁ。
てきとーに冒険者になって旅もしたいし、
ちょっと学校にも興味がある。
「まあ、そのうち決めるよ。」
「そうやって言うやつは決めないものよ。あっ、ルークは王国騎士を目指すって言ってたわよ。張り合ってるんだから目指しなさいよ。」
「負けたら考える~」
呑気ね...なんて聞こえるけど、俺は部屋から出た。
いきたい場所があったからだ。
その場所は森の入り口付近
最近ここで自分の能力を試している。
そのため、自作の敵兵をイメージした人形を置いてある。
「よし、やるか...」
俺は右手をかざす。
「召還!『凍桜』」
氷で覆われた太刀を召還する。
ちょっとお気に入り。
「はぁぁあああ!!」
人形を切っていく。
切られた部分が凍り、砕ける。
絶対零度の刀。
残り数体になったところで...
「試したかった技があるんだよ...決める。」
俺は精神を研ぎ澄ませる。
この技は、ラノベに出てきた必殺技をアレンジして改良し、今の剣術で応用できるようにしただけだ。
「抜刀!霞返し」
一撃に全精神エネルギーを集中させ、
その一刀の切れ味をあげる。
人形は綺麗に真っ二つに引き裂かれ、
後ろにあった巨木もまた二つに裂かれた。
「やるねぇ…前までひよっこだと思ってたのになかなかいい太刀筋じゃないか。」
突然背後から声がする、振り向くとフィー先生がいたが俺の首筋に小型のナイフを向けている。
「だが…周りも気にしないとダメじゃぞ。いつ殺されるかわからないからな。」
「す、すいません。フィー先生」
謝るとナイフをしまいカラカラと笑う先生がそこにいた。
そのあとはフィー先生と少し稽古をした。




