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神と語るラノベ無双  作者: 休止中
孤児院勉強編
10/17

第九話 ルークの意思

九話ですぞ。

お楽しみくださいな。

結果的に俺は助かった。

気絶した後、フィー先生が駆けつけてくれたそうだ。


まあ、こっ酷く叱られたが……

悪い気分ではなかった。


マイカとも仲良くできたし、何より……


(記憶が一部戻ったことだな)


前の知識が戻ってきたことで少し効率化をはかることができた。

剣道は、授業でやったことがあるくらいだった。

まあ、やる分少しは変わるだろうと思う。


療養生活から解放された後は剣術の修行も始めた。

フィー先生の剣術は少し特殊だ。

剣術というより………

相手を仕留めることに特化したような剣術なのだ。

聞いてみたが…

「ほっほ、気のせいじゃよ」

なんてはぐらかされる。

フィー先生は元冒険者らしいが昔のことはあまり話したがらない。

なんでもやんちゃしちゃったから恥ずかしいとのことだ。

それでも剣の腕はすごい。

まだ俺は当てることもできないが……前の世界の知識が少し戻った俺はなにか対策できるんじゃないかと思う。


「まあ、そう焦るなよ。」

ルークはこちらに来ながら呆れ顔で見てくる。

「せっかくいいこと思いついたんだからいいだろ?」

「全く、君は楽しそうでいいよ。僕はあのメンバーをまとめるのに苦労したっていうに…」


デアあたりが勝手にいきそうなのが想像できた。

シアは慌ててたくらいだろ、後のメンバーは知らん。


「まあ、いいじゃねーか。それよりなにしに来たんだ?」

「俺と勝負しないか?」


突然の申し込みにカズマは驚きを隠せなかった。

ルークがそのようなことを言うのも珍しかったが、あの冷静でからかうのが好きなやつが真剣な顔で言ってきたことにびっくりしたのだ。


「……突然どうしたんだよ?」

「君が戦って帰ってきた姿を見て驚いた。恐怖にかられ、怯え、悲しい顔で帰ってくるって考えてたもんだからね。それなのにカズマは笑って気絶していた。まるで、やってやったみたいな満足感があるように感じられたんだ。それをみて思ったんだ、僕はまだまだ甘いんじゃないかってね。」


「…………」

別にそんなことはないと思う。

俺が満ち足りたのは記憶が一部戻ったことが大きい。

それを勘違いしてるなら正さなくてはと……

そう思ってた。だが、ルークは答える。


「これは僕のケジメだ。カズマの考えてることじゃないよ。」


先日事件があったばかりの俺と戦うなんてみんなが反対するだろうし、どうするのだろうか?


「大丈夫だよ。戦うのは来月、僕も鍛えないといけないし。いろいろ考えたいこともあるしね。」

「わかった。その時は相手しよう。」


断ることはできなかった。真剣な顔をした彼にはなにか強い信念があると感じられたからだ。


ふっ……『親友』(ライバル)ってか……いいじゃん。


久しぶりに厨二っている俺がいた。


------------

「はい、飲み物…」

「ありがとう、助かるよ」


最近、マイカが俺の特訓を見に来るようになった。

本を読みながらチラチラとこっちを見てくる。


「読むの邪魔してないか?」

そう聞くと顔を赤らめ、恥ずかしそうに「大丈夫だから気にしないで…」

と答える。


俺はこの能力が応用できるようにいろいろマスターするつもりだ。

そのための知識、経験はこの世界だといろいろ手に入る。

特に最近マイカと会話しているといろんな知識が手に入る。

魔法、英雄、勇者……

ファンタジーなお話だがいい勉強になる。

ついでにこの世界の文字の書き方も教わっている。

発音は日本語と似ているのだが、文字は全然違う。

マークみたいなのを書いている気分になる。


「そこ間違ってる…」

「あれぇ、またか」


紙なんてものは貴重品なので使えない、地面に書いてそれを代用している。

子供の頃の公園で落書きをしていた時を思い出す。

そう考えると口元が緩んだ。


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