プロローグ
それはとある日のこと。
俺こと、綱手一馬はただの高校生だった。
特に特技があるわけでもなく、運動も成績も平均ちょい下くらい、趣味は読書といった平凡な学生だ。
何にも刺激が無い毎日。
「なんか小説みたいなこと起きねえのかなぁ…」
ため息のように吐きだす言葉。
それは、いつものことだった。
俺はいつも小説を持っている。
小説は素晴らしい。簡単に読めるし、何よりテンションが上がる。
だが、『小説』=『娯楽』という考えが今は存在し、知識なら
ネットを使えばいい、なんて出てくる始末だ。
確かに、ずっと読んでいたら飽きることもあるだろう。
だが、神が与えてくれたもの(ラノベ)は断じて違う!!
まあ、賛同者は少ないが……
だって、異世界物なんて読んで見なって!このシーンやべぇぇぇ!なんて思えてくるから。
これを友達に熱く語ったことはあるが……
「なんだ、ただの厨二病なだけじゃないか……せめて普通の本読めよ。」
なんて返された…。
なんだよ〜いいじゃん、小説だって。
しかし、理解者はいる。
それはうちにいる神様(?)だ。
半年前、俺が本屋で小説を買おうとした時に出会ったんだが、
何故かうちに居候している。
名前はコトネ
銀髪の髪をなびかせる美少女だ。
だが、コトネは家でダラけているだけだが……可愛いからいいか……
たまに夜、二人で小説について語る。
最初は神様なんて言うから恐れ多かったが…
だが、特に神様らしい見えない……ただの女の子だろ、もう。
そんなある日の晩
小説を読んでいた俺は何かコトネが話しているが適当に流していた。
こっちが気になるんだもん。
「…………だからさ!カズマもくる?」
デートの誘いかな?フフフ、モテる男は辛いぜ。
「おー行くよ。俺は」
とりあえず返事をしておく。
どうせ、プリン買ってくれとかだろうけどな。
「じゃあ、転送するね!」
(……………………えっ……………)
俺は、何処かにとばされた。
こちらも新たにやらせていただきます!
よろしくお願いします!。