表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Devil Slave  作者: をと
曖昧な記憶
18/42

曖昧な記憶ー4ー

しばらくして、モーガンのイビキとベルガンの寝言が聞こえてくると、ディテとバルクは音を立てないように静かに立ち、どこかに歩いていった。ウィルは閉じていた目を開き、2人の後ろ姿を見て、また目を閉じた。



100mほど離れた場所でディテたちは密かに話していた。


「悪い。研究室を探したが薬を見つけられなかった…」


「バルクのせいじゃない。謝らないで」


「ああ…」


「今ある薬はあと一週間分ってことろね…。それまでに次の研究所まで着かなきゃ」


「そう…だな…」


「大丈夫、心配ないわ」


「だけど…」


「元気出してよ。らしくないわよ」


「う、うるせー」


「それに、バルクには感謝してる」


「何だよ、急に」


「研究所のどこに王子が居るのか分かってなかったのに、バルクがすぐに見つけてくれたでしょ?」


「そ、そんなの、たまたまだよ」


「それでも、ありがとう。助かったよ」


「お、おう」


バルクは照れくさそうに笑った。












緋蘭(ひらん)の研究所では、1人の研究員がパソコンで、とあるデータを見ていた。


そこに1人の兵士がやってきた。


「所長、さきほど羅白の研究所が何者かに爆破されたそうです」


「そうか」


「驚かないんですか?」


「いずれそうなることは予想していた」


「研究所は全て海に沈んだ為、あの男は死亡したと思われます」


「いいや、彼は生きてる」


「はい?」


「彼はいずれ此処に来ることになるだろう」


(………会えるのが楽しみだよ、ウィル…)



「研究所のことが王宮にも伝わってしまい…、王が大変ご立腹の様子でしたけど…」


「放っておけ」


「しかし、このままでは…」


「……はぁ。機嫌を損なって金をケチられても困るか…。近いうち私が王宮へ出向こう。そう伝えておけ」


「はい!失礼しまします」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ