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Devil Slave  作者: をと
エギュン
12/42

エギュンー11ー

**今回少しだけグロい表現が入ってます。

突然建物全体が揺れ始めると、研究室の至るところから水が噴き出し、そこから龍のような姿をした悪魔が現れた。ヒロセは冷や汗を大量にかき、恐怖で全身を震わせていた。


「え、エギュンだと……!?!?あの四大悪魔の…」


「ほう…エギュンを知っているのか」


「あいつが…あんな悪魔を…!?そんな情報は…どこにも…」


「あいつを排除しろ、エギュン」


エギュンと呼ばれる悪魔は口を開き、力を溜める。


「おい、お前たちどうにかしろっ!おい!何をしている!?」


「うわあああああああああ」


ヒロセは兵士に命令するが、兵士の1人が悪魔を制御しきれず呼び出した悪魔に喰われてしまった。


「な…」


「マジかよ…」


「た、助けて…助けてくれーー!」


別の悪魔がもう1人の兵士を睨みつけ近づく。兵士は腰を抜かし後ずさりするも、すぐに捕まり喰われてしまう。


兵士を喰らった悪魔たちはヒロセを見ている。


「何をやっている…悪魔共。喰うのは、お、俺じゃない…。あいつを喰うんだよ!」


震える指でウィルを指す。が、2体の悪魔は見向きもせずヒロセを一層睨み、オーガはヒロセを掴み頭と足を引っ張った。


「やめ…助け…」


そしてヒロセの体は2つに引きちぎられ、無惨に地面に転がった。


「うえっ…」


「ベル、お前は見るな」


モーガンはベルガンの顔を自分の胸元に引き寄せた。


「興味本位で悪魔に手を出すからだ…哀れな」


ヒロセを殺した悪魔たちはウィルを見るが、攻撃をしようとはしない。


「どうなってるんだ…」


ウィルは何かを悟ったようだった。


「エギュン、もういい」


エギュンは姿を消し、噴き出していた水も青い光となって消えた。


「王子、何を!?」


ウィルは2体の悪魔に近づく。


「正気か!?殺されるぞ!」



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