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Devil Slave  作者: をと
エギュン
11/42

エギュンー10ー

「どうです?素晴らしいでしょう?」


ヒロセは満足げに笑みを浮かべる。


「アルを使ってくだらない実験しやがって…」


「くだらない?ふっ…そんな考えだからお前の一族は滅びたんだよ。利用価値の高い悪魔で、我々は世界征服する!」


「…本当にくだらねぇ…」


「強がりは止めなさい。悪魔を目の当たりにして手も足も出ない。いい加減諦めたらどうです?」


「お前ら…、絶対に…許さない」


「許さない?お前に許してもらう必要はない。お前の契約していた悪魔はすでに殺した。お前に悪魔を使う力があろうと、契約した悪魔がいなければただの凡人だ」


「なんて卑劣なやろうだ…」


「何とでも言え。お前らは生きてここから出られないことに変わりはない。悪魔の力がないお前などネズミ同然だ。私に服従し、実験体になるなら生かしてやってもいいがな」


ヒロセは勝ちを確信し、不敵な笑みを浮かべる。するとウィルはうな垂れたかと思うと、大きな声で笑いだした。



「ふ……ふはははははははは」



「どうした?恐怖で壊れたか。哀れなやつだ」


「お、おい、大丈夫かよ、お前…」


「ならば一思いに殺してやろう」


「おい、ヒロセと言ったな。情報をくれた礼にいいことを教えてやる」


ウィルは顔を上げ、ヒロセを睨んだ。


「は?何を言っている」


「俺には生まれたときから飼ってる悪魔がいるんだよ。契約なんて関係なく、な」


「何だと!?」


ウィルの左目が急に赤く染まる。


「来い!エギュン!!!」


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