「出会い」
「あなたは、なにをお望みですか」
これがすべての始まりだった。
まぁでもスタートから話すのもあれなのでまずは準備をしよう、そう序章というやつだ。
ピピピッピピピッ
「うぅぅー朝か、学校いきたくねー」
いつもの学校、誰もが嫌いな月曜日の始まりだ。しかも昨日は夜更かしをして、今日は不機嫌なのである。
腹減ったし、疲れた、眠い、家帰りたーいってここ家か、としょうもないことが頭の中の回路を満たしていく、考えていても仕方がないので、取り合えず学校行くことを決心した。俺えらーい...馬鹿だ。
といつもの月曜日テンションをむかえ無理やり上げようともしたが、失敗した。
いつもどうりのしょうもない日常の中、何も変わらないこの世界を見つめ続け生きている神様とかいたらどうゆう気持ちでみているのかなと思う。
たまには、別の世界を見たいとか思わないのとか考えていた。
まあ、そんなことはどうでもいい
まず気にしなければならないのは、道に迷ってしまったことだ。
「ああーこんなことなら早く学校なんか行かなければ良かった」
つい、こんなことが口から出てしまった。
特に早く行く予定もなかったし、そもそもいかなくて良かったのに今日は、まるで神様が面白いものがみれるよと言ってるかのように俺を森の中へ引っ張っていく。
今住んでいる家の近くには森があるのだ。しかも飛びっきりでかい森が
昨日は雨が降り、グチャグチャになった森に入っていこうなんて思うやつ誰もいない。
ああ神様よ森に招きいれられたか弱き自分をどうかお救いくだされーなんてね
とりあえず、スマートフォンの画面を付け時間を確認する...6時50分
「もう、家から出て40分も立ってるじゃないか」
いつもなら15分くらいで学校に着くところだが、あいにく今日は絶賛道に迷っている。
とりえず、地図アプリを開いて帰り道を確認したいのだがこれも圏外で役に立ちそうにない
なので、俺はゲームをしながら電波が入るまで歩けばいいやとズカズカ歩いて進んでいった。
体感5分ぐらいいったところだろうか、ビタビタと右から音が鳴った。
「あっちに、道なんかあるのだろうか」
どう考えても、右側へ続く道なんてない見えるのは茂みだけなのである。
でも人がいれば助かるしいなければ一緒だと思い思い切ってそちらに進むことにした。
ビタビタと言う音は近づくにつれビシャバシャと激しい音が聞こえてくる。
もう少し進むと「助けて下さい」と言う声が聞こえてくる
すごくきれいな声だと思った
とりあえず、何が起きたかと思い走って駆けつけるとそこには大きな穴があった。
どうやら昔使われていた井戸らしい。
声は中から聞こえるので、水は湧き出ていないとおもわれる、たぶん昨日の雨でぬかるんだ拍子に落っこちたのだろうと思った。
そして、俺は「大丈夫ですか?」と言い井戸の中を覗いた。
するとそこには、茶色ぽい色したきれいな紙で髪型はいかにもお姉さんって感じのオーラを纏った女の人がいた。
「すみませんが、助けていただけませんか?」
やはり、とても綺麗だ...
「あの、すみませんー」
おっといけない、今は彼女を助けないと
「あっ..えっと..今から、ハシゴを下ろすので上ってきて下さい」
といい近くにあったハシゴを取り下ろした。
彼女は優雅にハシゴを上ってきた。
「助けて頂きありがとうございます。」
いざ、近くで見ると、胸は大きくなく小さくもなくそれでいてもふくよかなモデルっぽい体つきだ。髪は、頭の後ろでくくりその垂れた髪の毛を左の肩の前へ垂らして胸近くまで伸びている。身長は、自分より少し低いみたいだ。
都会で歩いていると男の人も女の人もつい見とれてしまうだろう。
「どういたしまして」と少し照れた感じで言葉を返した。
「あなたは、どうしてこんなところへ来たのですか?その服装では、学生なのでしょう?今日学校は休みなのですか?」と少し不思議そうにこちらへ質問してきた。
その疑問はもっともだと思うおれ自身ですら、この森なんかに入った意味がわからないのだから。
「いや、それは呼ばれたような気がして...この森に」
俺が咄嗟に出た言葉がこれだ。
こんなの聞いた相手は言うだろうはあ?なに言ってるの?馬鹿じゃない?そして笑うだろうだが、彼女は違った。
「では、これはあなたと私を合わせるために神様が用意してくれた舞台なのですね。」
不思議なことがあるものだなと思った。まさかそんな反応されるとは、そもそも神様って古いな
「ははは」とつい笑ってしまった
「あなた、今神様なんて古いと思って笑いましたよね
本当に神様はいるんですから信じないとだめですよ」
と怒られてしまった、彼女は見た目以上に鋭いみたいだ。まあでもこんな綺麗な人と合わせてくれたのなら感謝しよう神様に...
「いやいや、古いなんて思っちゃいないただ神様を純粋に信じてるのがおかしくて」
「ムー」と彼女は頬膨らまして怒ったみたいだ...なんとゆうか可愛い、うん、すごく可愛い
「可愛いな、お前」と言うと彼女は、顔を少し赤らめながらも、お前と言われたのが気に入らないようで
「私には、ちゃんとした名前があるんですよ、ヘルグロース・グラーツィアと名のある天使なのですから」
「へるぐろすぐらつや?」
「ヘルグロース・グラーツィアです。呼びにくいのであればグラーツィアと呼んでくださいな」
と丁寧に言ってくれているように見えるが、多分怒っているのだろうとゆうか...ん!?彼女今自分のことを天使とかなんとか言ってなかったか?
「なぁグラーツィアさん?」
「はい、何でしょう?」
「お前天使なのか?」
「っ!?」と自分の失言を思い出したのかグラーツィアは、人生を生きていて見たことないくらい顔を真っ赤にしてワタワタしている。
何この子!?すごく可愛いんですけど、もって帰りたい...と俺は考えている間
グラーツィアは独り言をマシンガンのように呟いている。
「どうしましょう、天使とばれてしまいました。がんばるのよグラーツィアまだ取り返しはつくわ、あの方の名前聞き出して記憶を消せば済む話よ。でも、あの方は命の恩人だしそれにもし失敗したらどこまで記憶消してしまうかわからないわ」
グラーツィアの中で、悪魔と天使が戦っているようだ、がんばれ天使グラーツィア!俺の記憶がかかっているんだ。
「あなたの名前はなんとおしゃるのですか?」
天使グラーツィアがまけたぁぁー、俺の記憶を消しにかかってきちゃったよ悪魔グラーツィア
「記憶を消さないと約束をすれば教えてあげますよグラーツィア」とちょっと意地悪げに言った。
するとグラーツィアの顔から血が抜けていくように真っ青になり固まった
「グラーツィアさん、グラーツィアさーん」反応がないただのグラーツィアのようだ。
1分ほど硬直した後再びグラーツィアの顔に血が上り動き始めたが、グラーツィア額から尋常じゃないほどの汗を流しはじめたのだ。
「大天使様にバレましたぁぁ」
グラーツィアはこの世が終わったような顔している。
こんな状況下でも忠誠心を忘れないのかその場に跪き頭をうつむけた。
「ヘルグロース・グラーツィアよ、そなたはいつでも忠誠心を忘れずに私の元で働いてきた。なので助けてやりたいのだ。」
「はい!大天使様!」
少し、グラーツィアは気力を取り戻したように見える。
「が、グラーツィアよ。これは天界で定まっている掟なので、破るわけにもいかん」
「はい...」
分かりやすい人だな、天界にすべての気力を謙譲したかのように落ち込んでいる。
「なので、私はこの話はなかったようにしたいのだ、なのでそこの少年よ」
そこの少年って俺か?大天使様なんぞにどんな言葉を言えばいいんだ?
「ひゃい」
最悪だ、こんなとき噛んでしまった。
大天使であろうお方のファーストコンタクトで噛むなんて...こんなことになるぐらいなら国語ちゃんと音読してればよかったかな。
「今日見たこと、聞いたことすべてなかったことにしてくれるか?そのかわりといってなんだがそこにいる天使にひとつ願いを叶えてもらいなさい」
あんな綺麗な天使を助けた恩返しが願いを叶えてくれるだと...サイコーじゃないかもちろん断る理由なんてないので
「私の命に代えても、今日あったことを誰かにしゃべったりしないと誓います」
「とゆうことだ、グラーツィア後はたのんだぞ」
「はい!」
といい大天使の声は聞こえなくなった。
するとグラーツィアは、俺のほうに向き
「二度も助けていただいてありがとうございます、あと名前を教えていただいてもいいですか」
いやいや、感謝するのは俺じゃないだろう、大天使様に感謝しないさい、グラーツィアさん
「記憶消すのか?」また消そうとされるのもあれなので、一応聞いておくことにした。
「まだうたがっていますか?」と俺の顔を覗くように言う
そんな角度で頼まれたら世界中の男の子は断れるわけないだろう、白旗だ降参降参ー
「・・・白鳥 白狐だ」
「びゃっこさん...言いにくいのでシロさんでいいですか?」
「いいよそれで」すこしぶっきらぼうに言った
「では、シロさん」
「あなたは、なにをお望みですか」
とこんな感じの出来事があったわけなのだが、その続きの話はまた後日とゆうことでたのむ
目を通していただいた方々ありがとうございます。
今回、小説を書くのは初めてなので至らない点はいっぱいあると思うのですが、やさしく見守ってください。
更新スピードは決めていませんが、これからゆっくり上げていこうと思いますので、よろしくお願いします。