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5月のまぶしい空  作者: 青井 海
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美優の母の記憶

(小さい頃は、本当に手がかからない子だった)

美優みゆのことだ。


双子で生まれ、割と順調におなかの中でも育ってくれたが、8か月になったとき、病院に缶詰めになった。

生まれてから、母乳だけではさすがに間に合わなく、ミルクにも頼ったし、育児グッズはとにかくいろいろ揃え、死に物狂いで育てたような記憶があった。

優弥は甘えん坊で、3歳くらいまで、いつも抱っこしていた。夫が休みのときは、美優はたまに夫に抱っこしてもらっていたが、私が一人で二人を相手するときは、優弥が抱っこで、美優は私の洋服をつかんでいた。抱っこしてくれと泣きもしなかった。


2歳くらいだったか、優弥ゆうやが喘息の発作で、入院することがたびたびになった。

夫は子煩悩だったが、海外赴任が決まっていたので、ついていきたいのはやまやまだったが、病気がちな子供を連れて、海外には行く踏ん切りはつかなかった。夫がいなくなったら、優弥の付き添い中に美優の面倒を見てくれる人がいなくなると思い、自分の実家の近いこの土地に思い切って引っ越してきた。

優弥が入院したときは、自分も付き添うので、美優は実家の母にお願いした。


美優は優弥が調子が悪いときも、外で遊びたがったが、それはできないので、知らず知らず我慢させたようだった。本が好きになり、自分の世界に浸っている物静かな子になっていった。

そのころ、美優のために、私が使っていたピアノを実家から引っ越しさせ、ピアノの先生を家に招いて、レッスンしてもらうようになった。

優弥は優弥で、肺にいいからと、スイミング教室に連れていくようになった。

美優はピアノがどんどん上達していった。優弥はそれが悔しいのか、優弥も優弥もとピアノを始めた。






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