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5月のまぶしい空  作者: 青井 海
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夏休み

知世ちせが夏休みも部活に追われているとき、美優みゆの噂話が部活の同級生から出た。


 「知世さ、知世の友達の「姫」、オジサンとデートしてるらしいよ」


 「え?「姫」って美優のこと?」


美優は、和風で端正な顔立ちと人をあまり寄せ付けないような雰囲気から「姫」と呼ばれていた。


 「男とデートしてるとこなんか見られたら、謹慎じゃん」

 「でもさ、今夏休みだから、化粧して私服だったらわかんないのかもね」


 「化粧してたの?」

 「よくわかんないけど、私服で腕組んで歩いてたってよ。何人も見たことあるみたいだから、夏休み明け、学校しばらく来られないんじゃない。シスターに説教部屋に連れていかれるとか」


(まさか美優が・・・)

部活から帰ってそのまま美優の家に向かった。


 「あら、知世ちゃん。美優出かけてるわよ。最近図書館が涼しいからって宿題をしに行ってるわよ」

美優のお母さんが玄関先で教えてくれた。


嫌な予感のまま、家に帰ろうとしていると、優弥ゆうやが市営プールから帰ってきた。部活の練習はそこでしているらしい。


 「おお、三山じゃん。美優か?いなかったか?」

 「ちょっと、木島君」

知世は優弥をあごでこっちに来いと公園に連れて行った。


 「美優がオジサンと付き合ってるって噂が流れてるんだけど」

 「木島君ちのお父さん、B国にいらっしゃるんだよね?」


 「親父はクリスマスも最近帰ってこないし」

 「美優が?何言ってんだよ。美優がそんなことするわけないだろう」

優弥にとっては晴天の霹靂で、自分の可愛い妹の美優が自分の知らない男と付き合ってるなんて思考回路に入ってこない。


 「まさか、美優が・・・」

 「私も信じられないけど・・・」


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