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5月のまぶしい空  作者: 青井 海
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合格発表

自信はもちろんないのだが、合格発表を見に行かないわけにはいかない。


知世ちせは仕事を休んでくれた母と見に行った。


一緒に行こうと美優みゆのお母さんが言ってくれていると美優が電話をしてくれたが、さすがに自分だけ合格していない姿を想像するのは苦痛だった。


 「お母さんが、帰り寄るところがあるみたいだから、ごめん、ありがとう」

と告げた。

 「そうなんだ、じゃ、またね」

と美優が寂しそうに電話越しに言ってるような気がした。


 「やっぱり、不合格・・・」

涙は出なかった。だって、学校の先生にも塾の先生にも両親にも目標が高いんじゃないと言われていたのに、あえて受けたんだから、自分が決断したことだから、泣くなんてナンセンスだろう。


美優と優弥ゆうやはたぶん合格したんだろうと母ととぼとぼと帰っていると、美優の母を見つけた。

会いたくなかった。


うちは、優弥は合格したんですと喜々として言う美優の母。

(え?じゃあ美優は?)

不可解に思う知世をよそにして、知世の母はおめでとうございますと一礼した。





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