1-8 ファドゥーツ宣言
ファドゥーツ宣言
第八章 魔法言語の維持、保護に関する国際的協力(草案)
ヒューゴ・アイルランド
アレッサンドレ・バスカビル
ステファン・マサリク
第六十八条
総て言語は、統語、音韻、その他の言語学上の領域において、各個、独自の特徴を持っている。それらは全てその言語を魔法言語として扱う魔法使いの最後の一人が死亡した時に失われる。現在、世界的な交通手段の発達や移住、紛争、政治的弾圧などによって少数言語が絶滅、及び、絶滅の危機に瀕している。それら少数言語の保全に魔法使いは協力しなければならない。また、いまだ、魔法使いの存在が確認されていない言語においてもその魔法言語的価値がある可能性に鑑み、それらの言語における魔法使いの存在の可能性を検討し、発見しなければならない。
第六十九条
一.全ての国家及び政府において、少数言語の保護に関する法律を制定する。
二.民族的な紛争が発生した場合には、可能な限り、その紛争の中止に努めなければならない。
三.全ての国家及び政府は魔法使いによる魔法使いの存在に関する調査を受け入れなければならない。
……(以下省略)……