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鳥の鳴く頃に  作者:
2/5

紅(くれない)の日々

すいません、警告はしてませんがR-15相当の内容になる恐れがあります。


注意して閲覧してください。

.......。


どのくらい、眠っていたんだろうか。

身体が重い........。


「大丈夫?」


なんだ、美汐(みしお)か。

身体を起こし、授業に向かおうとする。


「だめだってば!!」


起こす身体を制御させられた。


美汐によると、あの転校生の紹介の後に、俺は倒れたらしい。


何故だ.....?


少しの反吐感を抱きつつ、また眠りについた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「大丈夫かよ、唯山(ゆいやま)

心配してくれる同級生を軽くあしらい、教室に向かっていた。


ガラガラッ


やっぱりいるのかよ......


俺の知っている早茅(はやかや)より、少し大人びている。


本人という保証もないのに、あの日の早茅と重ね合わせてしまう。


そんな自分が少し嫌になった。


「あの子、気になるの?」

美汐は、俺に尋ねた。

「似てるからね…」


当の本人は、不思議なオーラを纏っていて、窓の外に眼をやっている。








「私、死んでも良いと思ってる」


あの日の少女は、死ぬ3日前にそんな事を言っていた。

「お母さん、昨日、包丁を投げてきたの」

誰に投げてきたのかは、すぐ分かった。


少女は全てを語った。


包丁を投げてきたあと、何度となく両親に殴られて、父親に無理やり性行為をさせられたと......


辛くないのかと聞いた。

辛くはない。だけど、悲しいと言った。


少女の膝や顔には、血糊がべったりとつき、性行為のせいか、一人で歩けていなかった。




「天国って、どんなとこだろうね」


その言葉に、俺は戦慄した。


いつか、こいつは死ぬかもしれない。


未然に防ぐ為に、俺は正気かと聞いた。


「あ....ははっ!冗談だよ!」


そこで、俺は気付けばよかった。


瞳の奥の



悲しみの色に。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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